一人暮らし向けの賃貸アパート・マンションには「風呂ふた」が備えつけられていないことがほとんど。
実家の風呂にはフタがあるのが当たり前だったでしょうから、戸惑いますよね?
- 一人暮らしのお風呂にフタは必要なの?
- 買うとしたらどんなフタがいいの?
などなど、疑問点がたくさんあるはず。
そこで当記事では「風呂ふた」について、一人暮らし歴20年以上の管理人が解説していきます。
一人暮らしで風呂ふたは必要?
結論からいうと、一人暮らしで風呂蓋が必要な人もいるし、必要じゃない人もいます。
人によって入浴方法が異なり
- 毎日きっちりお湯を張る人
- 一年中シャワーで済ます人
このどちらかに完全に分かれますよね?
当たり前ですが、一年中シャワーで済ます人には不要です。
必要か不要か判定するのが難しいのは、「湯船につかる入浴」と「シャワーで済ませる入浴」を季節や気分で使い分けるタイプの人。
こういった混在型で入浴する人にとって、本当に風呂ふたは必要なのか判断できるように「必要な人の条件・不要な人の条件」をまとめました。
ぜひ、ひとつずつチェックしてみてください。
一人暮らしで風呂ふたが必要な人の6つの条件
一人暮らしだけど風呂ふたが必要な人の条件がこちらの6つです。
- お湯が冷めても追い焚きができない風呂
- お湯を張ってもすぐに入らないことがある
- お湯は一回で捨てない(沸かし直して入る)
- 残り湯をあとで洗濯物を洗うときに使いたい
- 長風呂や半身浴が好き
- お湯が冷めやすい
このどれかに当てはまる人は、風呂蓋を買ったほうがいいでしょう。
お湯が冷めても追い焚きができない風呂
「追い焚き機能」が付いてない風呂もあります。
湯船には蛇口から直接お湯を出して貯めるだけで、お湯が温かいうちに入浴を済まさないといけないタイプの風呂ですね。
こういう風呂には、お湯が冷めるのを防ぐために風呂フタは必須ですよ!
お湯を張ってもすぐに入らないことがある
湯船の蛇口をひねってお湯を出し、湯船いっぱいに溜まったら、すぐにお風呂に入るような人には風呂ふたは不要です。
しかし、お湯を張ったのにテレビを見たりスマホをいじったりして、グズグズするタイプの人には風呂ふたが必要ですね。
その間にお湯が冷めてしまいますから……。
また、お湯を張るときには風呂ふたをしたほうが、光熱費がわずかながら節約になるのは確実。
頻繁にお湯を張る人は、それだけで必須と言えるでしょう。
お湯は一回で捨てない(沸かし直して入る)
入浴したあと、湯船のお湯を捨てないで翌日以降、その残り湯を沸かし直して入る人は風呂蓋が必要です。
湯船に残り湯があると延々と湯気が立ち上って、風呂場のカビの原因に……。
その湯気が浴室に漂うのを防ぐために、風呂蓋が必要になるわけですね。
カビは湿気が大好物ですから……。
また、沸かし直すときに風呂ふたをかぶせていたほうが、若干早くお湯が沸くので光熱費の節約にもなりますよ。
残り湯をあとで洗濯物を洗うときに使いたい
最近の洗濯機にはお風呂の残り湯を「すすぎ」などに使えるように、標準で給水ホースがついている場合があります。
それが無い場合でも手動で水で汲めば、洗濯に利用できます。
そうやってお風呂の残り湯を「有効利用」したい人にとって、風呂蓋はあったほうがいいでしょう。
洗濯に利用するまでに湯船に蓋をしておかないと、湯気が風呂場に充満しカビの原因になりますから。
長風呂や半身浴が好き
お風呂に本やスマホを持ち込んで長風呂や半身浴をしますか?
そうやってお風呂に長居する人には、風呂ふたが絶対に必要です。
風呂ふたを浴槽の7割くらいにかぶせておけば、お湯の温度の下がり方が違いますよ。
それに、本やスマホを置く台にもなるので便利というメリットも!
お湯が冷めやすい風呂
湯船にお湯を張ってから、それほど時間が経っていないのに、すぐにお湯の温度が下がってしまう……。
それは湯船の構造だったり、お風呂場全体の構造に問題があるのかもしれません。
特に古い賃貸の場合、隙間風が入りやすかったり、湯船の保温性が低い可能性があります。
そんな場合は、風呂の蓋は必須でしょう。
一人暮らしで風呂ふたがいらない人の2つ条件
逆に風呂ふたがいらない人の2つの条件がこちら。
- 一年中シャワーで済ます人
- お湯は入浴後、すぐに捨ててしまう人
一年中シャワーで済ます人
一年中シャワーだけで済まし、湯船には一切お湯を張らない人にとってはまさに「無用の長物」ですね。
年に数回だけお湯を張る人も、その数回のためだけに風呂フタを買うのもバカバカしいですよね。
お湯は入浴後、すぐに捨ててしまう人
湯船に張ったお湯は、入浴後すぐに捨ててしまう人。
または、残り湯を洗濯に使ったりしない人。
そういう習慣の人は、風呂のフタは不要です。
残り湯から長い時間、湯気が立つのを風呂蓋で防ぐ必要はありませんから要らないわけですね。
一人暮らしで風呂ふたを置くデメリット
一人暮らしの風呂に風呂蓋があると、けっこうやっかいな面もあるんですよ。
私自身、必要なのは分かっていても、鬱陶しく感じることもしばしば……。
そんな3つのデメリットがこちら。
- 風呂ふたの掃除が面倒くさい!
- 入浴時に邪魔くさい!
- 風呂ふたを捨てるときが面倒くさい!
こういうやっかいな面もあるので、多少不便でも風呂蓋を買わないで我慢する人も多いとか。
風呂ふたの掃除が面倒くさい!
お風呂の掃除って面倒くさいですよね。
ただでさえ面倒くさいのに、さらに掃除の手間を増やすのが風呂の小物類。
その代表が風呂ふた!
特に「巻き取るタイプ」の風呂ふたは、内側が常に湿ったままになるのでカビが非常に生えやすく、普通の風呂用洗剤だけでは落ちません……。
すぐにヌメッとするのも嫌なポイント!
実家ぐらしなら母親にまかせておけばやってくれますが、一人暮らしだと全部自分でやるハメに……。
ですからで風呂蓋の普段からの取り扱いには、気を遣ったほうがいいですよ。
風呂の蓋をカビさせない工夫
できるだけ風呂の蓋を清潔に保つためには、いくつかコツがあります。それがこちら。
- 風呂場の外に出しておく
- ベランダで定期的に干す
お湯を張るときや、残り湯を保存するときは湯船にかぶせておかないといけません
しかし、それ以外の時間は大抵どの家でも、湯船の脇に立て掛けて置くのが普通ですよね?
でもそれだと常に水分を含んだ状態になるので、使わないときはお風呂場の外に出して広げて保管するといいでしょう。
また、晴れた日にはベランダに出して干し、よく乾燥させるとカビが繁殖しにくくなりますよ。
入浴時に邪魔くさい!
1Kのアパート・マンションではまだまだ一般的なユニットバス。
こういった狭い風呂場に風呂蓋を置くと、非常に邪魔くさく感じるはず。
体を洗っているときに肘が当たって倒れたりすると、微妙にイラッとします。
シャワーだけで入浴を済ます場合は、風呂蓋を風呂場の外に出して保管するのがベストかも。
風呂ふたを捨てるときが面倒くさい!
風呂ふたはサイズ的に大きくて、しかも不燃ごみ。
そのため、古くなったり不要になったときに捨てるのがけっこう面倒だったりします。
燃えないゴミの日に出せればいいんですが、各自治体によっては無理なケースもありますから。
風呂の蓋の代わりになるものは?
しょっちゅうお風呂に入る(お湯を張る)わけじゃないし、掃除の手間を考えると風呂ふたを買うのは抵抗がある人。
「なんか風呂の蓋の代わりになるものはない?」ってお考えじゃないでしょうか?
そんなあなたにピッタリのものがありますよ!
それが「アルミ保温シート」。
このアルミ保温シートをお湯の上に浮かべておくと、それだけで温度低下を防いでくれるんです。
本来は冬に床に敷いて底冷えを防ぐための商品なんですが、これをお風呂の保温にも活用できると発見した人がいたんですね。
そのため今ではダイソーで「お風呂が冷めにくい保温アルミシート」というお風呂専用の保温シートまで売られていますし、ニトリでも同様の商品があります。
一回使った後は、シャワーで洗い流して、風呂の中の室内干しのレールなどに掛けて干しておくといいでしょう。
100均のアルミ保温シートなら、1ヶ月くらい使ったら捨てて「使い捨て」にすると衛生的。
アルミ保温シートの良い点をまとめておきます。
- 薄くて軽いので干すのが楽だし、乾きやすい
- 薄いシートなので風呂場に置いても邪魔じゃない
- 安いので気軽に使い捨てができる
一人暮らしにお勧めの風呂ふたの種類
一人暮らしにお風呂のお勧めの風呂蓋をご紹介していきます。
まず、そもそも風呂蓋には3種類あるってご存知でしたか?
この3種類ある中でお勧め順に並べたのがこちらです。
- 【1位】組み合わせ(ボード)タイプ
- 【2位】シャッター(ジャバラ)タイプ
- 【3位】折りたたみタイプ
それぞれの特徴と利点をチェックしていきましょう。
お勧め第1位:組み合わせタイプ
2枚~3枚組のバラバラの板が1セットになった風呂蓋が「組み合わせタイプ」。
フラットなのでもっとも保温力が高く、つなぎ目や折れる部分がないので掃除がとってもラクなのが特徴です。
ただ、折りたたんだり丸めたりできないため収納スペースは食うのが難点。
また、値段もほかのタイプよりなぜか高めなのも残念な点。
お勧め第2位:シャッター(ジャバラ)タイプ
駐車場や商店のシャッターのようにクルクルと丸められる風呂蓋が「シャッター(ジャバラ)タイプ」。
保温性は他のタイプより劣ります。
しかし、丸めて隅っこに置けるコンパクトさ、値段の安さなどバランスがよいため、このタイプを使っている人が最も多いようです。
お勧め第3位:折りたたみタイプ
10cmくらいの板が複数並んだ形状をしている風呂蓋が「折りたたみタイプ」。
このタイプの最大の利点は、折りたたんだときの収納性の高さ。
湯船の端っこにパタパタと折り重ねておけば、圧迫感がほとんどありません。
保温性能は合格点ですが、洗いやすさの面ではシャッタータイプと同じくらい面倒に感じるでしょう。
一人暮らしの風呂に必要ないもの
私は20年以上も一人暮らしをしてきて、その間、ずっと賃貸アパート・マンションのいろんな風呂に入ってきました。
その経験から一人暮らしの風呂場には必要ないと感じるのがこの3点です。
- ボディスポンジ
- 洗面器
- 椅子
どれも実家の風呂場には「さも当然」といった風情で置かれていましたね。
ボディスポンジ
ボディスポンジとは体を洗うためのスポンジのこと。
これに石鹸やボディソープをつけて、ゴシゴシと全身を洗うのが普通ですよね?
でも、よっぽどの潔癖な人じゃない限り、体だって「手洗い」で十分だと思うんですよ。
考えたら顔だって「手洗い」じゃないですか?だったら体も手洗いだけで汚れは落ちます。
そもそもボディスポンジ自体、いつも湿っているから雑菌の温床になり、実は不潔なんですよね。
洗面器
洗面器はその名の通り顔を洗うためのタライ。
でも、顔なんて水道から手でお湯を受けて洗ったり、シャワーで直接顔を洗えば済むのでまったく必要性を感じません。
もし風呂場で小物を手洗いしたいとか、浸け置き洗いをしたいといった場合には必要かもしれませんが、男性の私には不要ですね。
椅子
椅子については、体を洗うときに必要な人もいるかもしれません。
でも風呂場の床にしゃがんで洗ったり、立ったまま洗うことに慣れてしまえば必要性は感じなくなります。
椅子も洗うのが面倒な小物なので、これがないだけで風呂掃除は随分ラクになりますよ。
風呂桶は一応必要
風呂桶はお風呂を沸かした後にお湯をかきまぜたり、湯船に浸かる前に掛け湯をするために一応は必要かなって思います。
いざってときは洗面器の代わりにもなりますしね。
それに掃除するのも大変じゃありませんから、買っておいて損はないでしょう。
一人暮らしの風呂の実情
一人暮らしを始めるときってウキウキ気分で、いろんな道具を買い揃えたくなるもの。
お風呂グッズもそのひとつです。
ただ、大体の人が社会人になって忙しくなると、ほとんどシャワーだけで済ますようになるのが普通。
誰しもお風呂に入る(お湯を張って浸かる)回数が減っていくものですよ。
湯船のすぐとなりに便器があるユニットバスだと、視界にそんなものがある状態でゆっくり入浴したい気持ちなんて無くなるのは当然でしょう。
なので、風呂フタについても慌てて買わないで、自分がどういう入浴スタイルを選ぶか、時間をかけて見極めてからでいいと思います。
まとめ
一人暮らしで風呂ふたが必要な人は
- お湯が冷めても追い焚きができない
- お湯を張ってもすぐに入らないことがある
- お湯は一回で捨てない(沸かし直して入る)
- 残り湯をあとで洗濯物を洗うときに使いたい
- 長風呂や半身浴が好き
- お湯が冷めやすい
こんな6つの条件に当てはまる人。
逆に風呂ふたがいらない人は
- 一年中シャワーで済ます人
- お湯は出たらすぐに捨ててしまう人
以上の2つの条件に当てはまる人ですね。
まだ一人暮らしを始めたばかりで、どんなふうな入浴習慣になるか分からない場合は、とりあえずアルミ保温シートを買ってみては?
とりあえず、それで風呂蓋代わりにするのといいと思います。。
完璧に代用になるわけはありませんが、一時しのぎには十分なりますので。
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