ああ~、今日も冷凍食品に頼ってしまった……。
一人暮らしの「食あるある」ですね。
自炊したほうがいいのは分かってるけど、仕事で帰りが遅くなったり疲れていたら、作る気にもなれませんし。
とはいえ、やっぱり気になるのは健康のこと。
そこで、ここでは
- 一人暮らしで冷凍食品ばかり食べる問題点
- 冷凍食品以外で簡単に食事を済ます方法
- むしろ積極的に利用したい冷凍食品
こんな知識をまとめていきます。
冷凍食品に頼っていた食生活を見直すヒントが満載なので、ぜひ最後までお付き合いください。
一人暮らしで冷凍食品ばかりを食べ続ける5つの問題点
単刀直入にいうと、冷凍食品ばかり食べ続けるのはやはり問題があります。
自己管理も一人暮らしの大事なポイント!
冷凍食品をたまに食べる分にはいいですが、毎日のように食べるとこんなデメリットがありますよ。
- 食品添加物を多く摂ることになってしまう
- 同じものを食べ続けると栄養が偏る
- 濃い味付けに慣れてしまう
- 料理のスキルが一向に上がらない
- 割高になる場合がある
食品添加物を多く摂ることになってしまう
冷凍食品が体に悪いというイメージが強いのは、食品添加物の存在が大きいでしょう。
ただ意外なことに、腐るのを遅らせる「保存料」は冷凍食品には一切使われていません。
冷凍食品はマイナス18度以下の低温で保存するので、腐敗の原因になる細菌が活動できないため不要なんですね。
しかし、その他の食品添加物は数種類使われています。
冷凍食品に使われる主な食品添加物がこちら。
- 化学調味料
- 膨張剤
- 着色料
- 酸化防止剤
- 乳化剤
これだけ多いとビビっちゃいますよね?
ですが、農林水産省の説明によると、以下のように食品添加物の安全性については「心配は要らない」とされています。
このような食品添加物は、食品衛生法(えいせいほう)で決められたものを、決められた量の範囲(はんい)で使用しています。また、きびしい安全性試験(あんぜんせいしけん)を経(へ)て安全性が確認(かくにん)されたものです。
■引用:冷凍(れいとう)食品に使われている食品添加物(てんかぶつ)についておしえてください。:農林水産省
そうはいうものの週刊誌や健康専門誌などでたびたび「食べてはいけない冷凍食品」といった特集が組まれていますよね?
そういった記事の根拠は、冷凍食品には食品添加物が多いために、病気になるリスクが高まるとされる点。
どちらを信じるかはあなた次第ですが、個人的には無視できないと思っています。
同じものを食べ続けると栄養が偏る
いつも冷凍食品ばかり食べ続けていると、栄養が偏るリスクがあります。
今は冷凍食品のバリエーションは豊富ですが、ほとんどの人が特定の2~3種類の商品をローテションさせて食べるのが普通なはず。
たとえば、こんな冷凍食品をしょっちゅう食べてませんか?
- 冷凍ハンバーグ
- 冷凍コロッケ
- 冷凍からあげ
- 冷凍スパゲティ
こんな感じで食べ続けると、特定の栄養素(たんぱく質や脂質)ばかり摂取し、他の必要な栄養素(ビタミンや食物繊維など)が摂れません……。
偏食の人だともっと限定された冷凍食品しか食べないでしょうから、より深刻度は増します。
濃い味付けに慣れてしまう
私もたまに冷凍食品のお世話になりますが、ひとつとして薄味の冷凍食品に出会ったことがありません。
冷凍食品は基本的にどれも濃い味付けですね。
特に冷凍ドリアとかグラタン、冷凍チャーハンが代表格でしょう。
ご存知の通り塩分の多い食事は、高血圧の原因になり、やがては脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めます。
一人暮らしをする若いうちから、冷凍食品の濃い味付けに舌が慣れてしまうと、より健康を気をつけないといけない中年になってから苦労しますよ。
薄味のおいしさが感じられなくなってしまいますから……。
料理のスキルが一向に上がらない
冷凍食品をレンジでチンするだけの食事を続ければ、当たり前ですが料理のスキルはまったく向上しません。
そもそも包丁すら不要なので、食材を切ることもレベルアップしません。
一人暮らしは期間限定で、将来結婚したら自炊はしないから……
という方は良いかもしれませんが
- 一生独身予定の男性や女性
- 結婚して家事をまかされる予定の方(男女問わず)
こんな方は冷凍食品ばかりの食事は、あとあと後悔の種になりますよ。
割高になる場合がある
ほとんどの冷凍食品は、いちからすべて調理する場合よりも安価で買えます。
ハンバーグだって餃子だって、自分でひき肉をこねて作るよりも安上がりなのは間違いありません。
しかし、大量に作ってストックしたり、激安の肉や野菜を揃えて賢く自炊した場合には、コストが逆転する可能性もあるんですね。
もちろん、ガス代や時間的なコストの問題もありますが、必ずしも冷凍食品ばかりの食生活が節約になっているとは限らないと知っておきましょう。
冷凍食品とコンビニ弁当、どちらが安全?
一人暮らしで冷凍食品ばかり食べるのと、コンビニ弁当ばかり食べるのはどっちが安全かというと、僅差で冷凍食品でしょう。
その理由は、保存料の有無です。
- 冷凍食品:保存料なし
- コンビニ弁当:保存料あり(一部を除く)
コンビニ弁当は工場での製造から、消費者が食べるまで数時間は腐らないように保存しないといけません。
そのため、保存料は必須。
その他の食品添加物は、どちらもある程度の量は使われていると覚悟しておくべきですね。
コンビニとスーパーの弁当で健康的で安全なのはどっち?
一人暮らしが冷凍食品に頼らないで食事を用意する方法
一人暮らしの人が冷凍食品ばかり食べてしまう理由は、自炊する時間がないこと、もしくは料理ができないためですよね?
であれば、もっと毎日楽に食事を用意する方法を模索しましょう。
私から提案したいアイデアは、こちらの2つです。
- 【自炊派は?】料理を冷凍してストックしておく
- 【料理ができない人は?】宅配弁当を利用する
それぞれご自分に合う方法を検討してみてください。
【自炊派は?】料理を冷凍してストックしておく
料理ができる人は、時間の余裕がある週末などにまとめて料理して冷凍しておきましょう。
冷凍しておける主な料理がこちら。
- ごはん(白米)
- カレー/シチュー/スープ
- スパゲティ(パスタ)
- パスタソース(ミートソース等)
- 餃子
- ハンバーグ
- ピザトースト
意外ですがスパゲティは茹でた状態で冷凍しておくことが可能です。
スパゲティを茹でるのは時間がかかるので、けっこう面倒なんですよね……。
ミートソースも一緒に冷凍しておくか、レトルトのパスタソースで食べるのもいいでしょう。
その他に食パンにチーズや野菜を載せてピザトーストを作り、それを冷凍しておくと便利ですよ。
トースターで焼くだけなので、これでもう冷凍ピザを買う必要はありません。
【料理ができない人は?】冷凍の宅配惣菜を利用する
冷凍の宅配惣菜(弁当)とは、お弁当のパックに入った冷凍の惣菜を自宅まで届けてくれるサービス。
- 5食分
- 一週間分
など、まとめて注文することが可能です。
冷凍で送られてくるなら、普通の冷凍食品を食べるのと一緒じゃない?
って思いますが、冷凍食品のデメリットを以下のようにクリアしてるんですね。
- 添加物が不使用のものがある
- セットで届くので連続して同じものを食べなくて済む
- 塩分や糖質が制限され栄養バランスが考えられている
ただ、自宅までの配送料、レストランや定食屋のようなクオリティを出すため、一食分の値段はどうしても高くなってしまいます……。
それは確実にデメリットなので、ある程度はお金に余裕があって、健康的な食事をしたい方向けですね。
一人暮らしが積極的に利用したい2つの冷凍食品
冷凍食品は個人的にも客観的なデータでも、あまりお勧めできる食品ではありません。
ただ、なかには安全で、なおかつ毎日の自炊の手間を軽くしてくれる商品もあります。
それがこちらの2種類。
- 冷凍野菜
- 冷凍うどん
私も実際によく利用しているものばかり。
冷凍野菜
一人暮らしだと野菜をまるまる一個買っても、食べきれずに捨ててしまうことが多くないですか?
それに料理に使う際には、切ったり下茹でしたりするのが面倒だったり……。
そこで冷凍野菜の出番です。
- ほうれん草
- 里芋
- ナス
- ブロッコリー
- ピーマン
- オクラ
- パプリカ
こんな野菜が冷凍で袋詰されて販売されています。
旬の野菜を「急速冷凍」しているので栄養価は高いですし、賞味期限内ならすぐに食べきる必要はありません。
また、生の野菜を冷凍しただけなので、食品添加物(保存料や着色料)を一切使っていない点も安心ですよ。
冷凍うどん
ズボラ自炊には欠かせない食品が、冷凍うどん。
今日はもうご飯を炊くのは面倒だなと思ったら、私はいつもコレを活用しています。
5食セットで買えば一食あたりのコストも安いですし、なによりコシがあって美味しいですよ。
味付けはこちらの匙加減で決められますし、使われている添加物は一種類のみです。
まとめ
一人暮らしで冷凍食品ばかり食べるリスクは、この5つです。
- 食品添加物の摂り過ぎになる
- 栄養バランスが偏る
- 濃い味付けが当たり前になる
- 料理の腕が上がらない
- 自炊より割高になる可能性
冷凍食品はおかずが一品足りないときや、たまに手を抜きたいときに頼るくらいなら全然OKだと思います。
ただ、毎食・毎日そればかりになると、やっぱり問題がありますね。
体の健康を第一に食生活を見直してみてください。
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