- ゴミを分別しないとバレるって本当?
- バレる可能性は高いです。
ゴミの分別が面倒くさい気持ちはよく理解できます。
私だって忙しいときとか、一個のビニール袋に無差別に放り込んで、そのまま捨てたくなりますもん。
でも、ゴミを分別しないと色々とまわりに迷惑をかけるし、それ自体、完全な違法行為に当たるので絶対にやめたほうがいいんですよ。
今回はそのへんの
- ゴミを分別しないとバレる理由
- バレたらどうなる?
- 分別しないのは違法?
などをまとめました。
一人暮らし歴が長く、ゴミの分別にもくわしい私が解説します。
生ゴミを捨て忘れた!臭いを抑えて保管するミラクルな対処法
ゴミを分別しないとバレる3つの理由
ゴミ収集車に乗り、ゴミ捨て場のゴミをホイホイと回収している作業員さん。
この方たちは、これまで何千・何万のゴミに触れてきた大ベテラン。
その経験から「ゴミ袋を持っただけ」で中身がだいたい想像できるようになるとか。
作業員さんは、ゴミ袋を持ち上げてみて
- ゴミ袋の重さ
- ゴミとゴミが擦れる音
- 袋の中で動いたときの感触
こんな3つの違和感からピーンときて、「これは分別されていないな」と気づくそうです。
当然、作業員さんは、その日が
- 燃えるゴミの日(可燃物)
- 燃えないゴミの日(不燃物)
- 資源ごみの日(リサイクル)
これらの「どのゴミの日なのか」は把握しています。
ですから回収日ではないゴミが含まれたゴミ袋は、そのままゴミ捨て場に放置されることになるんですね……。
ゴミを分別していないのがバレたらどうなる?
ゴミを分別しないで出したのがバレたら、知らんぷりでは済まないんですよ。
だいたいどこでも、こんな流れで、あなたの悪事はバレます……。
- ゴミが回収されず放置される
- 自治体やマンション・アパートの管理人がそれを発見
- ゴミを開いて捨てた人が特定される
- 捨てた人の家を管理人が訪問し注意をする
もちろん、身元をつきとめる名前入りのゴミ(郵便物など)が入っていなければ、バレないで済むかもしれません。
でも、分別しないで出し続けていれば、そのうちバレるのは時間の問題ですよ。
ゴミの開封調査が各地でスタート
捨てたゴミとはいえ、他人に勝手に開けられるのはプライバシー上、問題がある気がします。
しかし、数年前から各地で「ゴミ袋の開封調査」がスタートしているのをご存知ですか?
横浜市で行われている開封調査の概要がこちら。
- 分別マナーが悪く町内会から要望があったゴミ捨て場が視察される
- 分別違反のゴミ袋を開封して身元を特定する
- 違反者の自宅を訪問し注意を促す
怖いのはただ「注意」だけで済まされるのではなく、1年以内にまた分別違反を犯すと、2000円の罰金を課される点。
実際に違反を繰り返し、罰金を徴収されたケースが数件あるそうです。
ゴミを分別しないのは違法?
たかがゴミを分別しないくらいで、罰せられることはない!と思うのは勘違い。
ゴミの分別を怠るのは「廃棄物処理法」という法律に違反することになるので、立派な違法行為と言えます。
廃棄物処理法とは簡単に言えば、「ゴミ捨てに関する大枠のルール」。
それをもとに各市町村の自治体が細かいルールを作っているんですね。
廃棄物処理法に違反すると
- 指導
- 経過観察
- 改善されなければ起訴
- 有罪判決を受けると懲役刑・罰金刑
こんな流れを辿り、最後に行き着くのは
5年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金
という重い罰……。
これは何も業者が大量に違法のゴミを捨てた場合だけではなく、一般の個人にも適用されるので怖いですね。
実際、家庭ごみを不法投棄した女性が書類送検されたケースもあります。
「バレなきゃいい」は間違い!ゴミの分別をしない悪影響
燃えるゴミの袋に、リサイクルゴミのペットボトルを1本まぜちゃうとか、それくらいのルール違反の誘惑は私にもあります。
でも「バレなきゃいい」とか「少しくらいなら」という甘えが、まわりに迷惑をかけてしまうんですよ。
自分が注意されたり、罰金を取られなければいいと自己本位で、いい加減なゴミ分別をするのはやっぱりいけないこと。
そんな悪影響が、この3つです。
- 回収されず美観を損なう
- 清掃員や処理場の人に迷惑がかかる
- 地球環境に負荷がかかる
おせっかいとは思いますが、ぜひ知っておいてほしいことなのでスペースを取って説明しますね。
回収されず美観を損なう
先ほども説明したように、ささいな混入でも、ゴミの清掃員の方にはだいたいバレます。
すると、ゴミ集積場にポツンと自分のゴミ袋だけが取り残されることに……。
収集されなかったゴミ袋は誰かが代わりに引き取るか、あるいはあなたが引き取らないかぎり、そこに放置されたまま。
生ごみが混じっていれば、カラスや猫が漁りにきて、盛大にビニールを食い破って、あたり一面に広げてしまうかもしれません。
季節が夏で高温になれば、生ごみは腐り始め、悪臭を放つかもしれません。
通りかかる人の目に触れて、「不潔」・「汚い」という印象を与えるかもしれません。
清掃員や処理場の人に迷惑がかかる
安全な燃えるゴミしか入っていないと思っていたのに、袋のなかに「割れたガラス」や「尖った針」などが入っていたら、どうなるでしょうか?
そう、ゴミを回収する人が気づかずに、手を傷つけるかもしれませんね。
カセットコンロのガスボンベが原因で、ゴミ収集車のなかで発火した事故もあります。
ゴミ収集車は一台1000万円もするとか……
捨てる人が分別を怠けるせいで、回収後に処理場でゴミを手作業で分別する手間が生じることもあるでしょう。
焼却場で燃やす際には、本来は燃やせないゴミが混じっているせいで、焼却炉を傷めたり、燃えなかったゴミが蓄積して詰まってしまうケースも……。
そんなルールを守らない捨て方をしていると、やがてはゴミの有料化や、さらなるルールの厳格化が進む可能性も十分ありえます……。
他人に迷惑をかけるだけではなく、自分自身への負担にも跳ね返ってくるわけなので、誰にとっても不幸な事態を招くわけですね。
地球環境に負荷がかかる
私たちが捨てるゴミの中には、もう一度再利用して、資源として使えるものがたくさんあるのは、当然ご存知ですよね?
- ガラス瓶⇒新しいビンや道路の材料
- 空き缶⇒新しい缶や鉄製品
- ペットボトル⇒新しいペットボトルや衣類の繊維
- 古紙⇒新聞やトイレットペーパー
- 衣類⇒中古衣類や工業用の雑巾
こうしたリサイクル用のゴミを「燃えるゴミ」に出してしまうと、焼却場でメラメラと燃やされてしまいます。
「燃えないゴミ」に出した場合は、深く穴を掘って埋め立てられてしまいます。
このままいけば、あと数年でゴミの埋め立て場所が満杯になります。
というニュースをよく聞くように、リサイクルできるゴミや燃やせるゴミまで埋め立てると、それが早まるのは目に見えています。
ゴミをきちんと分別しリサイクルに寄与すれば、二酸化炭素の排出を抑えられ、地球温暖化の抑制にもつながります。
まとめ
ゴミの分別しないと、清掃員の長年の勘でバレる可能性が高いですよ。
今回の記事の要点をまとめると、こうなります。
- ゴミから身元が割れて管理人に怒られる可能性もある
- 廃棄物処理法によってゴミの分別はルール化されている
- 分別拒否を続けると罰金を払う事態になる恐れがある
つまり、他人に大迷惑な行為だし、やがてはその責任が自分に降り掛かってくるので、やっちゃいけないわけです。
間違えて出してしまったときは仕方ありませんが、意図的にやるのは金輪際控えるべきですね。
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