先日、会社の同僚がお昼を食べる様子をのぞいたら、ビックリ!
本来はスープジャーに入れてはいけないものを入れてるじゃないですか。
スープジャーって、何でも入れられるって思ってる人が多いみたいですね。
温かいスープ類を入れるのではなく、普通のお弁当箱代わりに使っている人も……。
もっとひどいと、普通の水筒に味噌汁を入れている人もいるとか。
そこで、ここでは
- スープジャーに入れてはいけないもの
- マイボトルの水筒(魔法瓶)に入れてはいけないもの
- スープジャーに料理やスープを入れるときの注意点
などなど、スープジャーを愛用する管理人が解説していきましょう。
スープジャーに入れてはいけないものは3種類(サーモス&象印)
象印の公式サイトでは、スープジャー(フードジャー)に入れてはいけないものとして、以下の3つを挙げています。
- 生もの(肉・魚介類・乳製品・卵)
- 炭酸飲料
- ドライアイス
生もの(肉・魚介類・乳製品・卵)を入れてはいけない理由
基本的にスープジャーに入れていい料理は、すべて火を通したもの。
ですから、以下の加熱していない
- 肉
- 魚介類
- 乳製品
- 卵
は、非常に腐りやすいのため絶対に入れてはいけません!
生ものは常温に置くと短時間で腐るので、そもそもお昼のランチに持参するのは不可能です。
たとえば、お刺身とか生卵とか、そういった生ものは入れないようにしましょう。
親子丼みたいな半熟の卵がかかった料理も避けるべきですね。
また、牛乳も加熱したとしても、常温に置けば腐りやすいので入れてはいけません。
炭酸飲料とドライアイスを入れてはいけない理由
炭酸飲料やドライアイスは、「シューシュー、シュワシュワ……」と炭酸ガス(二酸化炭素)を発散します。
そのためスープジャーに入れると、容器内の圧力が上がって中身が噴出したり、まれに容器自体が破損する恐れがあるんです。
スープジャーに炭酸飲料やドライアイスを入れる人は少ないと思いますが、一応知っておいて損はありません。
■参考:よくあるご質問(FAQ) | お客様サポート | 象印
スープジャーにご飯を入れても大丈夫?
スープジャーは簡単に言えば、小型の保温(保冷)ができる弁当箱のようなもの。
ですから、ご飯を入れても大丈夫ですよ。
お昼になっても出来るだけ温かさをキープしたいなら、スープジャーを予熱し、アツアツのご飯を入れるのがポイント。
ただ、スープ(汁物)よりも温度が下がりやすいのは仕方ありません。
スープジャーはご飯以外でも、この動画で紹介されているようにパスタやリゾットまで入れることができますよ。
マイボトルの水筒(魔法瓶)に入れてはいけないものは9種類
サーモスの公式サイトでは、水筒に入れてはいけない飲み物(食べ物)として、以下の9つを挙げています。
- 炭酸飲料
- ドライアイス
- 牛乳
- 乳飲料
- 果汁
- お茶の葉
- 果肉
- みそ汁
- スープ
炭酸飲料とドライアイスを入れてはいけない理由
炭酸飲料とドライアイスからはガス(二酸化炭素)が発生します。
発生した二酸化炭素によって、容器内の「圧力」が上がってしまうんですね。
圧力の高まりで飲み物がふき出たり、栓の部分が破損して飛び散る恐れが……。
絶対に入れてはいけない飲料の代表ですよ。
牛乳・乳飲料・果汁を入れてはいけない理由
牛乳や乳飲料、果汁は冷蔵保存が基本。
水筒でも一定時間は保冷できますが、次第に温まってきて、やがては腐敗してしまいます。
また、その腐敗によってガスが発生して、容器内の圧力が高まり、噴出や破損など炭酸飲料を入れた場合と同じ状態になる恐れがあるんですよ。
お茶の葉・果肉を入れてはいけない理由
お茶の葉や果肉は、水筒のカバーやパッキンの間に詰まってしまうことも珍しくありません。
故障の原因になるだけではなく、中身が漏れたりして、やけどをする恐れも。
基本的に水筒に固形物は入れないほうがいいでしょう。
みそ汁・スープを入れてはいけない理由
水筒の素材にはステンレスが使われていたり、内側には特殊なコーティングがされています。
しかし、みそ汁やスープの「塩分」によって錆びる場合があります。
錆びると保冷・保温機能が低下するので、入れないほうがいいですね。
要するに塩分が問題なので、昆布茶など他の塩分を含む飲料も同様にNGです。
■参考:よくあるご質問・お問い合わせ | サーモス 魔法びんのパイオニア
スポーツドリンクは水筒の種類によっては入れられない
スポーツドリンクは塩分を含み、なおかつ酸性の飲料。
そのため、水筒に入れると金属が溶け出し、「金属中毒」を起こす恐れがあります。
実際に過去には、銅製の水筒に入れたスポーツドリンクを飲んだ数人が、頭痛や吐き気を起こしたケースもありました。
しかし、現在の水筒はほとんどが内部にコーティングが施され、また「スポーツドリンク対応」を謳った商品もあります。
これらの水筒なら、使用後にすぐ洗うことを忘れなければ、問題なく使うことができますよ。
もし、スポーツドリンクを入れて持ち歩きたい場合は、対応商品を選ぶようにすると安心ですね。
スープジャーに料理やスープを入れるときの4つの注意点
スープジャーに入れられる料理やスープも、一歩間違うと腐ったり、冷めておいしくなくなったりします。
そんなスープジャーを使う際に知っておきたい注意点を4つご紹介します。
- 予熱で高温を保つ
- 6時間以内に食べれば味噌汁やカレーが腐ることはない
- カレーなど匂いが強いものは香りが残る可能性がある
- 長時間、料理を入れたままのスープジャーは爆発する恐れがある
予熱で高温を保つ
食べるときに少しでも温かく、そして少しでも傷みにくくするにはできるだけ料理を高温に保つほうがベター。
高温をキープするには「予熱」の作業が欠かせません!
予熱をすると、予熱をしない場合にくらべて約4℃の温度差が生じますよ。
予熱のやり方は、簡単です。
- お湯を100℃に沸かす
- スープジャーの内側の線(止水部)までお湯を入れる
- 蓋をしないで1分間そのままにする
- お湯を捨てる
そのあと、お好みの料理やスープをアツアツの状態で入れればOKです。
また、そのほかに
- スープや料理を規定量まで入れる(少量だと冷めやすい)
- スープジャーを保温ポーチに入れる
といった工夫をするとより冷めにくくなりますよ。
6時間以内に食べれば味噌汁やカレーが腐ることはない
サーモスのスープジャーの説明書には、「6時間以内に一度にお召し上がりください」と注意書きがあります。
100℃に温めた液体をスープジャーに入れた場合、6時間後でも50℃前後までしか下がりません。
一般的に食品が腐るのは、40℃くらいまで下がってからだとされているため、6時間以内に食べれば、まず腐る可能性は低いんですね。
カレーなど匂いが強いものは香りが残る可能性がある
絶対というわけではありませんが、カレーみたいな匂いが強烈な料理をスープジャーに入れると、香りが染み付いて残る場合もあります。
どうしてもカレーが食べたい!
という方以外は、やめておいたほうが無難。
いっそカレー専用にすると思えば、踏ん切りがつくかもしれません。
長時間、料理を入れたままのスープジャーは爆発する恐れがある
長時間、料理を入れたままにしていたスープジャー(及びフードジャー)を開けたところ、爆発(中身が飛び出す)事故が報告されています。
具体的なケースは、以下のようなもの。
- パスタを入れて2日経ち、蓋が開かず、お湯で温めたら爆発した
- みそ汁を入れて8時間以上経過後、蓋を開けたら中身が飛び出した
この原因は、腐敗によって発生した二酸化炭素によって容器内部の気圧が上昇したためと考えられます。
もしスープジャーに入れた料理(スープ)を食べなかった場合でも、6時間経過したら蓋を開けて廃棄するのが望ましいですね。
まとめ
スープジャーに入れてはいけないものは
- 生もの(肉・魚介類・乳製品・卵)
- 炭酸飲料
- ドライアイス
この3点です。
一方、マイボトルの水筒(魔法瓶)に入れてはいけないものは
- 炭酸飲料
- ドライアイス
- 牛乳
- 乳飲料
- 果汁
- お茶の葉
- 果肉
- みそ汁
- スープ
以上の9種類です。
入れていい食品・飲料についても出来るだけ早く、最大でも6時間以内は食べ切るようにするのが鉄則ですよ。
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