引越してきたマンションやアパートが静かだったら、大当たり。
でも、贅沢悩みが浮上。
うるさいのが迷惑なのは当たり前ですが、かといって静かすぎるのも落ち着かなかったり。

静寂が耳に響いて「キーン」てなる!
みたいな……。
私も以前、騒音がほとんどないマンションに住んだことがあるのでよく分かります。
そこで、ここでは
- マンションやアパートが静かすぎる理由
- 自分の生活音は周りに迷惑になっていないか?
- 静かすぎて落ち着かないときの対処法
こんな情報をお届けします。
隣の音が聞こえないミステリーは、案外単純な理由だったりします。

これさえ読めば、今日から安心して暮らせますよ。
マンション・アパートが静かすぎる11の理由
マンションやアパートが静かすぎる理由は、この11個のうちのどれか。
- うるさい物件から引越してきたギャップ
- 角部屋だから
- 最上階だから
- 遮音性能が高い建物だから
- 窓を閉めて生活している人が多い
- 早寝早起きの人が多い
- シングルが多く子供がいる世帯が少ない
- 騒音に気を遣う常識的な人が多い
- 楽器を弾く人が防音対策をちゃんとしている
- ペットのしつけを徹底している人が多い
- 空き部屋が多い
どれかしら当てはまるでしょうから、確認しながらご覧ください。
うるさい物件から引越してきたギャップ
以前住んでいた物件では、度を越した騒音がしょっちゅう聴こえていた場合。
普通の生活音が響く「騒音が通常レベル」のマンションやアパートでも「静かすぎる」と感じてしまうはずです。
たとえるなら、気温45度の国から帰ってきたら、35度の猛暑日の日本ですら涼しいと感じるのと一緒ですよ。
角部屋だから
角部屋とは「建物のはしっこ」の部屋のこと。
角部屋は静かなのは常識で、そのせいで物件のなかでも人気がある部屋(位置)です。
静かな理由は、他の住戸は両サイドが隣の部屋に挟まれているところが、角部屋は「隣だけ(一部屋だけ」だから。
隣の部屋から響く生活音は半分になるわけなので、静かに感じるのは当たり前ですね。
最上階だから
最上階に住んでいれば、部屋の天井の上はマンションやアパートの屋根部分。

屋上は普段、だれも足を踏み入れない立入禁止スペース。
上階から聞こえやすい足音や椅子を引く音、トイレが流れる下水の音が響きませんから静かなのは当たり前です。
遮音性能が高い建物だから
遮音性能が低い建物から遮音性能が高い建物に引っ越すと、その静けさにびっくりすることも多いですよ。
遮音性は以下の条件によって左右します。
- 構造(鉄筋コンクリート造/RC造)
- 換気扇や換気口の位置
- サッシの種類(二重サッシ)
- 壁の厚さ

なかでも重要なのはやっぱり建物自体の「構造」。
マンションの構造は、以下の3種類のどれかです。
- 鉄筋コンクリート造(RC造)
- 鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)
- 鉄骨造(S造)
鉄筋コンクリート造(RC造)は、鉄筋とコンクリートを組み合わせたもので、音を遮る性能が高くなります。
また、鉄筋鉄骨コンクリート造(SRC造)も同レベルの遮音性能があります。
鉄骨造(S造)だけはコンクリートを使わないせいで、上記の2つよりは防音性能で劣ります……。
窓を閉めて生活している人が多い
騒音には床・壁・天井から伝わる音と、窓を通して伝わるも音の2種類が考えられます。
住んでいる部屋の上下左右の人がたまたま何らかの理由で「窓を開けない生活」しているため、静かな環境が保たれている可能性もありますよ。
窓を開けないのは、こんな理由が考えられます。
- 花粉症で窓を開けられない
- 冷暖房を躊躇なくガンガン使う
- 窓を開けるのが嫌い
- 排気ガスやPM2.5を気にしている
あなた自身も窓を閉める事が多いなら、二重の意味で防音になっているはずです。
早寝早起きの人が多い
早寝早起きの人が多いマンション・アパートは静かな傾向があります。
他の住人が立てる生活音が聞こえやすいのは、人通りや交通量などの外の音が静かな時間帯。
具体的には、やっぱり深夜から早朝にかけて。
その時間帯に起きて活動している人が少なく、早寝早起きという生活パターンの人が多いのかもしれません。
シングルが多く子供がいる世帯が少ない
マンションやアパートの主たる騒音源といえば、やっぱり子供。
- バタバタと走り回る音
- フルパワーの大声で叫ぶ奇声
これらって正直耳障りですよね?
地域性や立地的な条件、広さや間取りなどによって子供がいる世帯が少なく、シングルが多いのかもしれません。
騒音に気を遣う常識的な人が多い
偏見かもしれませんが、安い賃貸アパートだと非常識な人が多い気がします。

ひっきりなしに住人の入れ替わりが激しい物件では特に。
でも、今住んでいるマンションでは騒音に気を遣う常識的な人が多いのかも?
たとえば、こんな当たり前の配慮を当たり前のようにしている人ですね。
- 掃除機をかけるときに窓を閉めている
- 洗濯機や掃除機の使用を夜間は控えている
- ドアの開け閉めを乱暴にしない
- 子供のしつけがしっかりしている
分譲マンションでは「隣人ガチャ」に外れると悲惨ですが、当たりを引けば当分の間は静かすぎる環境がゲットできます。
楽器を弾く人が防音対策をちゃんとしている
ピアノやバイオリンのお稽古、ギターの練習などなど。
楽器を趣味にしている人でも、まったく周りの迷惑を考えない人も多いですよね。

名曲をプロ並みのテクニックで演奏されても、こちらには騒音以外のなにものでもありません……。
でも、音漏れに敏感な人なら最初から
- 防音マットを敷く
- 防音ルームを設置
- 壁に吸音材を設置
こんな防音対策をちゃんとしています。
そんな人が多ければ楽器による騒音はほとんど気にならないでしょう。
ペットのしつけを徹底している人が多い
ペット可のマンション・アパートが増えてきました。
犬の吠える声や床をひっかく音、猫は発情期の鳴き声など騒音の元。
ですが、しつけを徹底した飼い主が多い物件なら存在に気づかないほど静かです。
引っ越し作業をしているときに、初めて隣人がペットを飼っていたことに気づいたことも!
空き部屋が多い
大きな建物で総部屋数が多いはずなのに、いつもシーンと静まり返っている……。
その原因って、シンプルに空き部屋が多いケースもあります。
意外と自分が住んでいる階数以外は足を運ぶ機会は少ないので、他の階の入居状況って知らずじまいですから。
自分の部屋の騒音は他のお宅に迷惑になっていないか?
上階や下階、左右の部屋は恐ろしく静かなのに、そのなかで自分の部屋の騒音だけが響いているのでは?

もしかして、私が一番、騒音のもとになってない?
そんな心配をされる方もいらっしゃるでしょう。
通常の生活音は問題なし
マンション・アパートで他の部屋から生活音が聴こえてこなければ、まず自分の部屋の通常の騒音は他のお宅には届いていません。
誰だって生活していれば
- 足音
- 話し声・笑い声
- テレビの音声
- 家具を動かす音
- 洗濯機や掃除機の稼働音
こんな騒音は出てしまうものです。
しかし、それすら聴こえないならよっぽどその物件の遮音性が高いのだと推測されます。

ですから、常識の範囲内の音なら心配は無用ですよ!
楽器の演奏や子供の声・足音は要注意
もし趣味で楽器の演奏をしていれば、どんなに遮音性が高い物件でもまず漏れてしまいます。
また、子供がときどき発する耳をつんざく奇声や、バタバタと走り回る足音もまわりには聴こえていると思ったほうがいいでしょう。
この2つの騒音については、何らかの対策をしないと迷惑をかけたり、苦情の声が寄せられる可能性があります。
マンションやアパートで静かすぎて眠れないときの対処法
マンション・アパートが静かすぎて、逆に落ち着かない。

特に夜は無音すぎて耳がキーンとする……
そんな場合は、人工的にわずかな音を発生させると安心します。
対処法として、提案したいのがこちらの3つ。
- タイマーで切れる音響機器で音楽やラジオを流す
- 空気清浄機を稼働させる
- ホワイトノイズ発生機を設置
タイマーで切れる音響機器で音楽やラジオを流す
ラジカセやコンポなどで穏やかな音楽やラジオを低音で流し、寝付いたら自動で電源が切れるようにタイマーを利用する方法。
光が気にならない人はテレビのタイマー機能を利用してもいいでしょう。
空気清浄機を稼働させる
空気清浄機は稼働中にほどよい音を立ててくれます。
眠りをさまたげず、かといってうるさくない音なので「耳が寂しい」方は、寝室で稼働させてみてください。
エアコンもいいですが、電気代が多くかかりますし、一定の温度になると静かになってしまうので向きません。
ホワイトノイズ発生機を設置
エアコンや加湿器などから発生する「サー」みたいな優しくて小さな音を「ホワイトノイズ」と呼びます。
ホワイトノイズはあらゆる周波数を含み、突発的な耳障りな音をかき消してくれる効果があるそうです。
そんなホワイトノイズを人工的に作り出せる機械がこちら。
無音の状況に耐えられず、緊張してなかなか眠れない人は試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
マンション・アパートが静かすぎる理由はこちらです。
- 引越し前の物件とのギャップ
- 角部屋や最上階だから
- 遮音性が高い構造だから
- 窓を閉める人が多いから
- 早寝早起きの習慣の人が多いから
- 子供がいる世帯が少ないから
- 騒音に敏感で常識的な人が多いから
- 楽器を弾く人が防音対策をしているから
- ペットのしつけがしっかりされているから
- 意外なほど空き部屋が多いから
うるさいのはストレスが溜まりますが、静かすぎるのも不気味で落ち着きません。
なぜ静かなのか、その理由をつきとめて安心して暮らせますように。
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