- ご飯が冷蔵庫で日持ちする日数は?
- 【A】3日間です。
ご飯を炊いたけど、食欲がなくなった!
急に外食することになって、たくさん余ってしまった!
たっぷり残ってるご飯をムダにしたくないけど、どれくらい日持ちするのか見当がつかなくて……。
そんなときのために
- ご飯が日持ちする日数(時間)
- 美味しい保存方法とやり方
- 腐ったご飯の見極め方
など、食事に欠かせないご飯の知識についてまとめました。
一人暮らしで自炊している私が解説します。
まとめてご飯を炊いて作り置きし、食事の手間を減らしたい!そんなズボラな人向けのアイデアもあわせてご紹介。
一人暮らしは食事がめんどくさい!料理嫌い向け解決策まとめ
ご飯が日持ちする日数(時間)
ご飯が日持ちする日数や時間は、保存方法によってかなり変わってきます。
それぞれの環境や方法ごとに分けてご紹介していきましょう。
常温でご飯が日持ちする長さは季節で差がある
まず常温(部屋の中)で保存したときの日持ちする長さがこちら。
- 春と秋:半日~1日
- 夏:6時間
- 冬:2日
夏は常温に置いておくと、6時間ほどで腐り始めます。
ですから、夜に炊いたご飯を朝まで常温で置いておくことは不可能です。
春・秋・冬は意外と長く持ちますが、ラップを掛けていても虫が寄ってきたりするので、常温での保存はお勧めできません。
冷蔵庫でご飯が日持ちする長さは3日間
冷蔵庫でご飯が日持ちする長さは、3日間が限度になります。
わずかですが常温よりは長持ち。
しかし、実は味が劣化するスピードが早くなるので、ご飯にとってはいい環境とは言えません。
今でもほとんどの人が冷蔵庫で保存してますが、わざわざ味を落としているようなもの……
私の実家でも未だにやっていますが、実はそれって間違い。
お米にはデンプンが多く含まれているのですが、このデンプンは0~4℃の温度に置かれると、急速に老化していくんですね。
デンプンが老化すると、粘り気が失われるので、結果的にご飯の味が落ちてしまうのです
冷蔵庫に入れたご飯がボソボソの食感になるのはそのため。
というわけで、冷蔵庫でご飯を保存すると、すぐに不味くなることは覚えておいたほうが良さそうです。
冷凍庫でご飯が日持ちする長さは1ヶ月
冷凍庫でご飯が日持ちする長さは、1ヶ月が目安です。
私は2ヶ月くらい冷凍したまま忘れていたご飯を食べますが、特にお腹を壊したりはしません。
しかし、一応の目安として1ヶ月を念頭においてください。
なぜ冷凍するとそこまで日持ちするかというと、極度の低温状態に置かれるおかげで「ご飯が劣化しない」・「細菌が繁殖しない」ため。
ただ、冷凍すれば「味も劣化しない」と思われがちなんですが、時間が経てば経つほど味がゆっくりと落ちていくことは知っておくべきですね。
特に中途半端に冷凍すると、冷凍庫の匂いが移ってしまい、すごく不味くなるので保存するときはよ~く注意して行ってください。
炊飯器で保温できる時間は機種によって違う
炊飯器でご飯を保温したときの日持ちする長さは、「IHジャー炊飯器」と「マイコン式炊飯器」で変わってきます。
- IHジャー炊飯器の場合:24時間まで
- マイコン式炊飯器:12時間まで
IHジャーとは最近主流の少し高めの炊飯器で、マイコン式炊飯器は昔ながらの安めの炊飯器のこと。
本体の裏のシールなどを見れば、どちらのタイプか分かります。
ご飯を腐らす細菌は60℃以上の温度では増えず、炊飯器の保温は約70℃くらいをキープしてくれるので、これだけ長い時間腐らないで保存できるわけですね。
しかし、味については半日も経過すると明らかに落ちるので、あくまで食べられる限度だと思ったほうがいいでしょう。
炊飯器の性能によっては、パサパサになったり黄色くなるまでの時間がもっと短いはず。
なお、炊飯器の電気を切って保温しない場合は、常温で保存した場合と一緒だと思ってください。
春と秋なら半日~1日くらい、夏なら6時間を限度に、冬は2日くらいは平気です。
保温にかかる電気代は1時間約0.3円
炊飯器の保温にかかる電気代は、1時間あたり約0.3円ほど。
思ったより安いんですね。
そこから保温できる限界まで、ご飯を保存した場合の電気代を計算してみます。
- IHジャー:7.2円(24時間保存した場合)
- マイコン式:3.6円(12時間保存した場合)
たとえば今日の夜にIHジャーで炊いたご飯を「明日の夜」まで保温した場合、7.2円かかるわけです。
しかし、1回の炊飯に必要な電気代は約3円なので、その「都度炊いた」ほうが電気代的には安上がりになります。
ご飯が一番おいしく日持ちするのは冷凍保存
ここまで、常温・冷蔵・冷凍と3種類のご飯が日持ちする日数(時間)をご紹介してきました。
どの方法が最もおいしく保存できるか、私が順位をつけるとこうなります。
冷凍>>常温>冷蔵の順番!
冷凍がもっとも美味しく、常温は普通、冷蔵はもっとも味が落ちる保存方法ですね。
そして、もちろん保存期間が長いのも冷凍で決まり(1ヶ月間とダントツ!)。
これは私の偏った味覚が導き出した答えではなく、科学的にも正しいんですよ。
ご飯に含まれるデンプンは時間が経つと老化するわけですが、それを防ぐベストな方法が、ご飯を0℃以下に冷やし、水分量を10%以下に減らすことなんです。
つまりカンタンにいえば「さっさと冷凍しちゃえ!」ってこと!
なるべく長く日持ちさせることは重要ですが、まずくなって食べられなくなったら元も子もありません……。
なので長く美味しく日持ちさせるなら、冷凍がベストなんですね。
ご飯の味を落とさず日持ちさせる保存方法
美味しく長くご飯を日持ちさせるには、冷凍が一番。
でも短時間だけ保存したいときは、冷蔵庫に入れることもあるはず。
また、どうしても常温でちょっとだけ保存したいときもあるでしょう。
そんな事情も考慮して、冷凍庫と冷蔵庫(+常温)で保存する方法をそれぞれご紹介していきますね。
おいしい冷凍保存のやり方
冷凍庫でご飯を保存する手順がこちらです。
- ご飯を一食分ずつラップに包む
- ラップ内の空気を抜き、平たく薄い形に整える
- 粗熱が取れたあと、ジップロックに重ならないように入れる
- ジップロック内の空気を抜く
- 冷凍庫の中にアルミホイルを敷き、その上に並べる
冷凍庫に急速冷凍機能がついていれば、それを使って短時間で凍らせるとベスト。
アルミホイルを敷くのも、なるべく早く凍らせる「加速装置」としての役割からです。
ご飯は炊きたての熱いうちに保存作業を始めたほうが、おいしさを保てます。
炊き込みご飯についても、上記と同じやり方をすればバッチリ。
手抜き冷凍保存のやり方
ラップで包んで、さらにジップロックに入れるなんて面倒でやりたくない!
もっと手抜きしたい!というズボラな方は「ジップロックコンテナー」のようなプラスチック容器に入れて冷凍する手もあります。
こっちのほうが簡単だし、温めるときも楽だし、その容器のまま食べられるという素晴らしいメリットも!
- ジップロックコンテナーに一食分のご飯を入れる
- 蓋をしないで粗熱を取る
- 蓋を閉めて冷凍庫へ入れる
なるべく美味しく冷凍したいなら、ジップロックコンテナーの容器ギリギリまでご飯を入れて、空気が占めるスペースを減らしてください。
こうするとニオイ移りや味の劣化を極力セーブできます。
冷凍したご飯の解凍と温め方
冷凍したご飯は食べる前日のうちに、ジップロックから出し、ラップのまま冷蔵室に移して自然解凍しておきます。
この下準備のおかげで、パラパラにくずれて温めやすくなります。
そして食べる当日にラップからお茶碗に移して、600Wの電子レンジで1~2分チンをすれば温め完了!
冷凍したご飯をそのまま温めるときは以下のやり方で。
- ラップのまま600wの電子レンジで2~3分温める
- 茶碗に移してほぐし、600wで30秒~1分温める
タッパーなどプラスチックの密閉容器に入れた場合も前日から1日かけて冷蔵庫で自然解凍しておくとベスト。
電子レンジでいざ温めるときは蓋を少しずらして、隙間を作ってからチンしましょう。
冷凍してカチカチのご飯ですが、電子レンジの「解凍モード」ではなく、普通の「温めるモード」で加熱してください。
おいしい冷蔵保存のやり方
あまり推奨できないご飯の冷蔵保存ですが、「専用の容器」を使えば、今晩炊いたご飯を明日の朝食としておいしく食べることも可能です。
それが最大2合のご飯が入れられる蓋付き陶器製の容器。
余ったご飯を入れて冷まし、蓋をして冷蔵庫で保存。
そして、容器のまま電子レンジでチンすれば、ふっくらしたご飯に再生します。
朝食はやっぱり白米が食べたい!という人にはピッタリでしょう。
おいしい常温保存のやり方
基本的にご飯は常温保存には向いていません。
腐るのが早いですし、味が落ちるのも早いので。
でも、どうしてもちょっとだけ保存したいときは、ご飯を入れた容器にラップをかけたり、タッパーに移し替えて蓋をしておくといいでしょう。
私の実家ではよく炊飯器の蓋を開けて、そこに布巾をかぶせて保存していました。
こうすると蒸れないし、通気性がよくなるので腐りにくくなります。
「おひつ」をご存知ですか?
一人暮らしだとなかなか持っている人は少ないですが、「おひつ」に移し替えておくと美味しく保存ができますよ。
おひつとは、日本旅館でご飯を部屋に運んでくるときに使われる木の容器。
一般家庭では酢飯を作るときに使われます(手巻き寿司をするときなど)。
おひつの良いところは、余分な水分を木が吸い取ってくれるため、ご飯がべちゃべちゃにならず、蓋をかぶせおけば、過度な乾燥を防いでくれる点。
炊飯器のない時代は、お釜で炊いたご飯をおひつで保存していたので、昔の日本人の知恵の結晶のようなもの。
もちろん、おひつに入れたからといって日持ちが伸びるわけではないので、そこだけはご注意を。
日持ちの時間が長くなるご飯の炊き方2選
「ご飯の炊き方」を工夫すると、ご飯の日持ち時間をすこし伸ばせます。
昔からご飯を長持ちさせると伝えられてきた日本人の知恵をご紹介しましょう。
(1)お酢を入れる
ご飯を炊くときに浸した水にお酢をほんの少しいれます。
お米1合に、お酢を小さじ半分~小さじ1くらいが目安。
炊きあがるとツーンとお酢の匂いが鼻を突きますが、だんだん慣れてきて気にならなくなりますよ。
昔から酢飯は腐りにくいと言われているので、多少なりとも効果はあるでしょう。
(2)お米をしっかり研ぐ
最近は精米技術が進歩したおかげで、あまり昔のようにゴシゴシと何度もお米を研がないほうがおいしく炊けるといわれています。
しかし、長持ちさせるには、研ぎ水が透明に澄むくらいまで、丁寧に研いで何度も水を入れ替えたほうがいいそうです。
ただし、研げば研ぐほど米の栄養価が落ちるのは確実なので、ほどほどにが肝心。
「そのご飯、腐っていない?」をチェックする3つのポイント
ご飯が腐るかどうかは、そのときの気温や湿度などに影響されます。
ですから一概に「○日間なら安心!」とは断言できません。
となると、結局は自分の「目・鼻・舌」で判断しないといけないわけですね。
そこで、どういった点に気をつければいいか、チェックポイントをご紹介します。
鼻が悪くて味オンチ、他人に判断してもらいたいけど一人暮らしだからムリ……
そんな人でも大丈夫ですよ。
見た目
- ところどころピンク色になっている
- ところどころ青(緑)色になっている
ご飯は本来は白一色なので、少しでも色の変化があったら要注意です。
青や緑、ピンク色になっていたらカビが生えていると思って間違いありません。
こうなったら捨てるしかありませんね。
ただ、ご飯が黄色くなっている状態は、時間が経って化学反応でそうなっていることがほとんどなので、異臭がしなければ食べても大丈夫です。
もし、変な匂いを感じたら捨てましょう。
箸で触った感じ
- ネバネバしている
- 糸を引く
ご飯の本来の粘り気とは異質なネバネバ感があったり、納豆のように糸を引いていたら腐っている合図。
ちょっとでもこんな兆候が見られたら、用心のために食べないで捨てましょう。
匂い
- 異臭がする(普通のご飯の匂いとは違う)
- 酸っぱい匂いがする
ご飯は基本的にそれほど強い匂いはありません。
しかし、腐り始めると異臭を放つように……。
腐敗したときの匂いは温めた直後に強く香るので、保存したご飯を食べる前にはクンクンと「匂いをかぐ習慣」をつけておくと安心です。
保存したご飯を美味しく食べる5つのアレンジ方法
正しい冷凍保存のやり方を守れば、炊きたて並みとは言えないまでも、温めればふっくらとした美味しいご飯に戻ります。
でも、ちょっとでも雑に冷凍、あるいは妥協して冷蔵庫で保存すると洒落にならないくらいマズイご飯に大変身……。
こうなった場合、味にうるさい人は捨てたくなるかもしせませんが、ちょっと待ってください。
そんなときは、アレンジするとおいしく食べられますよ。
- チャーハン
- リゾット
- ピラフ
- 雑炊
- ドリア
こんな風に炒めたり煮込んだりする料理にすれば、ポロポロになったり、匂いが移ったご飯でもガラッと再生可能!
私のお勧めは、ケチャップで味付けした洋風チャーハン。
オムライスのなかに入っている赤いご飯といえば、ピンときますよね。
鶏肉・たまねぎ・ニンジンなどの具材と一緒に御飯をいため、ケチャップで味付けするだけなので超カンタン。
それでいて旨い!私の時短料理のひとつです。
【手抜き】一人暮らしでご飯を炊かずに食べる方法3選
一人暮らしで毎回ご飯を炊くのって面倒です。
だからまとめて炊いてしまい、その結果、大量のご飯をどうにかして保存する方法がないか調べてみたりして……。
私は一人暮らし歴が20年以上で、しかも炊事もしっかりやるほうです。
でも、だからといって毎食ご飯を炊くようなマメな性格ではありません。
ご飯はまとめて炊いて冷凍しますし、そのストックが切れたときは以下のような「出来合い・インスタント」で間に合わせてしまいますね。
- スーパー・コンビニの出来合いのご飯
- 冷凍チャーハン
- レトルトパックのご飯
近所のスーパーでは炊いたご飯が一食分のパックに入って、だいたい120円くらいで売られています。
また、個人的にチャーハンが大好きなので「冷凍チャーハン」はヘビーローテーション。
それとレトルトパックは非常時のことも考えて、常に5~10個はストックしてます。
レトルトのご飯は賞味期限がかなり長いですが、時間が経つのは早いもの。
賞味期限が短くなったものから食べて、また買い足すことを繰り返していますね。
レトルトご飯の賞味期限
メーカー | 賞味期限 |
サトウ食品(サトウのごはん) | 10ヶ月 |
テーブルマーク | 10ヶ月 |
トップバリュ | 10ヶ月 |
セブンプレミアム(宮城県産ひとめぼれ) | 5ヶ月 |
だいたいどれも10ヶ月くらいは保つので、安いときに大量にまとめ買いをしておくとGood!
私はテーブルマークのレトルトごはんを「業務スーパー」で安売りのとき、3パックくらい買っておきます。
そうすると、備蓄用が賞味期限が近くなったものと、ご飯を炊くのが面倒な日用として食べる分がうまくローテーションして回っていくんですね。
一週間分のご飯を冷凍する場合の分量
私はだいたい日曜日の夜に、その週の平日分(5日分)のご飯をまとめて炊いて、それを一食分ずつ冷凍保存しています
だから正確には、一週間分ではなく「5日分」。
そのとき一度に炊くご飯の分量がこちら。
- お米一合=お茶碗2杯分
- 一食に食べるご飯=お茶碗2杯=お米一合が一食分
- 一度に炊くお米=5日分×一合=5合
というわけで、平日(5日間)に食べるお米の量は合計で5合分なので、ストックするご飯は「5合分」になります。
ちょうど持っている炊飯器が5合炊きなのでピッタリ。
ちなみに5kgのお米は約33合分だから、お茶碗にすると66杯分。
私は一人暮らしなので、1ヶ月で食べきれるか、食べきれないか微妙な量になります。
まとめ
お米が常温で日持ちするのは
- 春と秋は半日~1日
- 夏は6時間
- 冬は2日
冷蔵庫で保存した場合は、3日間が限度で、冷凍庫なら1ヶ月は保ちます。
どの方法が一番おいしく保存できるかというと、ダントツで冷凍保存。
それは冷凍すると低温になるため、ご飯の劣化や細菌の繁殖を最大限に抑えられるためなんです。
ただし、いくら完璧に保存したと思っても、食べる前に「見た目・触った感覚・匂い」をよくチェックしないといけません。
私は平日5日分のご飯を冷凍しますが、それすら面倒なときはレトルトご飯(真空パック入り)に頼ったり、スーパーで出来合いのパック入りご飯で済ますことも。
一人暮らしだと何かと余りがちなご飯ですが、もう普通に食べるにはキツイと感じたときはチャーハンや雑炊にすると無駄なくおいしく食べられますよ。
ぜひ、お試しあれ!
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