一人暮らしを始めてビックリしたのが、風呂が汚れるのは意外と早いという事実。
実家では母親が毎日欠かさず風呂掃除をしていたと、いまさら知って
そりゃ、そうだろうな……
と納得しましたよ。
でもだからといって、仕事が忙しいし、面倒だし、毎日欠かさず掃除なんてできませんよね?
そこで、ここでは
- 一人暮らしの風呂掃除の一般的な頻度
- 風呂掃除を楽に済ますコツ
- 基本的な風呂掃除のやり方
などなど、知っておいて損はない知識をご紹介していきましょう。
掃除と片付けが大嫌い!一人暮らしで賢く手を抜くコツまとめ
風呂掃除の頻度は一人暮らしの人だと週に何回?
な、なんと、おどろくなかれ。
お風呂掃除の頻度は、一人暮らしの場合、週に1回という人がほとんどです!
一人暮らし歴20年以上の私がそうですし、会社の同僚(男子)や友人(女子)に聞いてもそうなんです。
基本的にみんな毎日お風呂に入ってますが、平日は「ミニ風呂掃除」をして、休日にしっかりと「まとめ掃除」をするパターン。
ですから、厳密には毎日してるんですが、ちゃんとした掃除は「週一ペース」で行えば大丈夫なんですよ。
入浴方法が「シャワーを浴びるだけ」の場合
入浴方法は人それぞれですよね。
基本的にシャワーしか浴びない人、毎日必ずお湯を沸かして湯船に入る人、シャワーと湯船に入るのが半々の人などなど……。
そう考えるとシャワーだけの人はあまり風呂が汚れず、掃除の頻度も少なく済みそうに思えます。
しかし、それはまったくの誤解。
シャワーだけでも体から「人体の垢」が、シャンプーやボディーソープからは「石鹸の垢」が出ますし、浴室内が蒸気に包まれるので「カビ」が発生します。
ですから、週1回の風呂掃除のペースは原則的に変わりません。
もちろん、未使用の湯船はあまり汚れないので、掃除の手間が減る気楽さはありますが。
完璧な一人暮らしの風呂掃除を行う頻度(パターン)
私が実践している完璧な一人暮らしの風呂掃除の頻度がこちら。
- 毎日のミニ風呂掃除
- 週1回の風呂全体の掃除
- 3ヶ月に1回の忘れがちな細部の掃除
正式な風呂掃除を毎日やらないで、週一回で済ませるには「毎日のミニ風呂掃除」が大切なんですよ。
それをやるからこそ、週1回の掃除と、たまにやる徹底掃除(忘れがちな細部の掃除)でピカピカの浴室がキープできるというわけ。
「毎日のミニ風呂掃除」のやり方
では、一人暮らしの風呂掃除において最も大事とも言える「毎日のミニ風呂掃除」について紹介していきましょう。
毎日のミニ風呂掃除とは、お風呂から上がるときに「ついで」に行う超カンタンな掃除(作業)のこと。
やることはこちらの4点。
- シャワーでお湯と水を浴室全体にかける
- 水切りワイパーで水気を切る
- 排水口に溜まった髪の毛を捨てる
- 換気扇を回したり窓を開けて換気する
面倒くさそうですが、慣れると大して時間はかかりませんよ。
(1)シャワーでお湯と水を浴室全体にかける
お風呂の汚れの元は人間の体から落ちた垢・石鹸の垢がメインです。
こうした垢を入浴後に残さないために、お風呂から上がる前に「お湯」の温度に設定したシャワーを以下の4箇所にかけると良いですよ。
- 浴槽の中や外側
- 浴室の壁と床
- シャワーボトルや椅子
- 浴室の扉(内側)
シャーっとしばらくお湯をかけて、飛んでくっついた泡などを洗い流します。
そして、次に「水」の温度に下げたシャワーを同じく浴室全体にかけましょう。
こうして冷たい水をかけると浴室内の温度が下がり、湯気が抑えられるのでカビの発生を抑止できます。
(2)換気扇を回したり窓を開けて換気する
入浴した後はどうしても浴室内の湿度が急上昇。
さらに出るときにシャワーを全面にかけることで、目に見えない水蒸気が充満しています。
この水蒸気を一刻も早く外へ追い出して、湿度を下げることがカビの発生を抑止する鉄則!
そこで換気扇のスイッチを入れたり、窓を開けて換気をしましょう。
アパートやマンションの浴室は、ユニットバスのため窓が無かったり、女性の一人暮らしは防犯上の理由で窓を開けるのが無理だったりします。
そういうときは浴室の扉をしばらく開けておいて、部屋に湿気を逃し、台所の換気扇を回したりベランダの窓を開けて換気をすればいいでしょう。
(3)水切りワイパーで水気を切る
浴室のカビが発生する原因は水気が残っていたり、湿度が高いため。
お風呂から上がるときにシャワーを全面にかけると、どうしてもすべての箇所に水滴が残ってしまういます。
この水滴を「水切りワイパー」でこそげ落とすようにします。
水切りワイパーは100均ショップでも売ってますが、無い場合は雑巾(タオル)などで水分を拭っても同じ効果がありますよ。
(4)排水口に溜まった髪の毛を捨てる
浴室の排水口には入浴のたびに、抜けた髪の毛が溜まっていきます。
髪が長い女性(男性も)や抜け毛に悩んでいる方は、特にそうではないでしょうか?
排水口に髪の毛を溜めておくと、排水の流れが悪くなり排水溝のヌルヌルを促進しますので、入浴後には必ず髪の毛をつまんで捨てるようにします。
人間の髪の毛もゴキブリのエサになるので、それを防ぐためにも毎回捨てるのがベター。
毎日行うミニ風呂掃除の3つのメリット
わたし自身、面倒くさがりなので掃除なんて毎日したくありません。
それでも風呂のミニ掃除だけは欠かさないのは、こんな3つのメリットがあるからなんですね。
- 週1回の掃除の時間が短縮できる
- 毎日キレイなお風呂に入れる
- 排水口のヌメヌメを触らないで済む
【メリット1】週1回の掃除の時間が短縮できる
毎日のミニ掃除の最大のメリットが、週1回の風呂掃除の時間が短縮できること!
風呂は1回入るごとに汚れるのが普通ですが、毎日ミニ掃除を繰り返していけば、汚れの蓄積量が明らかに減ります。
力を入れてゴシゴシこする必要がなく、ちゃちゃっとこするだけで週1回の掃除が済んでしまうんですね。
【メリット2】毎日キレイなお風呂に入れる
誰だって汚れた風呂に入るのはイヤですよね。
ぬるっとした浴槽、カビ臭いようなニオイがする排水口。
こういう不快感が一切なく、毎日気持ちよくキレイなお風呂に入れるのもメリット!
【メリット3】排水口のヌメヌメを触らないで済む
たとえ一人暮らしで風呂の汚れが「すべて自分由来」だと分かっていても、排水口のヌメヌメには触りたくありません……。
でもちゃんと髪の毛をこまめに捨てて、石鹸カスも洗い流しておけばヌメりの発生を抑えられますよ。
あとは週1回の風呂掃除のときに軽く磨いておけばOK!
一人暮らしの風呂掃除(週1回)のポイント
では、避けては通れない「週1回のお風呂掃除」のポイントを解説していきます。
一人暮らしをして、初めて風呂掃除をするんだけど?
という人のために、必要な道具から詳しい手順まで紹介しましょう。
一人暮らしでも揃えたい風呂掃除の道具4選
男の一人暮らしがかれこれ20年以上になる私が「これだけ揃えればOK!」という風呂掃除の道具を厳選しました。
それがこちらの4つ。
- 風呂用スポンジ
- 風呂用ブラシ
- バスマジックリン
- 歯ブラシ(使い古しでOK)
女性で手が荒れるのを心配される方は「ビニール手袋」をご用意ください。
基本的に風呂用スポンジもブラシも「ダイソー・キャンドゥ」などの100均ショップで買ったもので十分です。
カビがある場合はこれに加えて塩素系漂白剤(カビキラー・カビハイター)が必要になります。
一人暮らしの風呂掃除のやり方
道具を揃えたら一人暮らしの風呂掃除を始めていきましょう。
ちょっと大変ですが、週一回だと思って自分を納得させてください(笑)
スタートから終了までの風呂掃除の手順がこちらです。
- 換気扇をつけるか窓を開ける
- 浴室全体にシャワー(お湯)をかける
- スポンジにマジックリンを付けて浴槽を磨く
- スポンジにマジックリンを付けて壁を磨く
- ブラシにマジックリンを付けて床や排水口を磨く
- スポンジでシャンプーボトルを磨く
- 浴室全体にシャワー(お湯)をかける
- 排水口のゴミを捨てる
まず最初に換気扇のスイッチを入れるか、窓を開けてください。
お湯を使ったり体を動かすため、閉め切ってしまうと冬でもうっすら汗をかきますので換気は絶対必要です(夏は汗びっしょりに……)。
換気をよくしたら、浴室全体にお湯のシャワーをかけて表面的な汚れを洗い落とします。
それからスポンジにマジックリンを付けて浴槽や壁を磨いていきましょう。
次にブラシにマジックリンを付けて、床や排水口のまわりをゴシゴシと入念に磨いていきます。
最後にアメニティ(シャンプーやボディーソープのボトル類)をスポンジで軽くこすって、浴室全体にお湯のシャワーをかけたら終了。
排水口にゴミが溜まっていたら、それを捨てて風呂掃除は完了です!お疲れ様でした。
※床や壁などのタイルの目地は使い古した歯ブラシで磨くと落ちやすいですよ。
※天井にシャワーを掛けないよう注意してください。水滴が天井から垂れてきて不快ですし、天井は3ヶ月に1回の掃除で十分なので。
一人暮らしの風呂掃除(3ヶ月に1回)のポイント
週1回の風呂掃除では面倒でやらない箇所もいくつかあります。
それがこちらの4箇所。
- シャワーヘッドやホース
- 蛇口
- 換気扇(フィルター)
- 天井
この4箇所を「3ヶ月に1回くらい」の頻度で忘れず掃除します。
春夏秋冬の季節ごとに1回ずつが目安。
シャワーヘッドを楽に洗うコツ
毎日なにげなく使っているシャワーヘッドをよ~く観察すると、水が出る穴やホースとのつなぎ目に黒い水垢がこびりついていませんか?
これをひとつずつ磨いて落とすのは大変なので「浸け置き洗い」をしましょう。
洗面器かバケツを用意し、そのなかに大さじ1杯くらいのクエン酸と水1リットルを入れます(クエン酸じゃなく酢でもOK)。
そこにシャワーヘッドを3時間くらい付けてから、歯ブラシで軽くこすってみてください。
スルッと水垢が取れてキレイになりますよ!
蛇口の細かい部分をキレイにするコツ
蛇口のまわりには、白っぽい汚れが「むわぁ~っ」と広がっているはず。
これは水垢が原因なので、シャワーヘッドと同じようにクエン酸の出番。
とはいえ蛇口は水に漬けられませんので、かわりにキッチンペーパーを巻きつける方法がGOOD!
まずクエン酸(小さじ1杯)を水200mlに溶かし、その水にキッチンペーパーを浸します。
その浸してビショビショのキッチンペーパーを蛇口に巻きつけ、そのまま3時間ほど放置。
輪ゴムで結いておくとより密着します。
3時間経ったらキッチンペーパーを外し、ブラシで水垢をこすればピカピカの蛇口に変身しますよ。
換気扇(フィルター)掃除のコツ
お風呂の換気扇にはフィルターが付いているタイプが多く、これを取り外して掃除をします。
まず換気扇のスイッチを切り、それから取り外したフィルターにバスマジックリンをかけて、ブラシでゴシゴシとこすり黒ずみを徹底的に落としましょう。
洗った後のフィルターはベランダで陰干しをして乾燥させてから、元の場所にセットし直します。
換気扇自体の汚れはバスマジックリンを少し含ませた雑巾で拭くと落ちるでしょう。
天井を安全に洗うコツ
お風呂場の天井も何かと汚れる箇所ですが、女性はもちろん背が高い男性でも手が届きにくいですよね?
かといって浴槽のへりに足をかけて、上を見上げて掃除するのは超危険!
そこで用意したいのが、クイックルワイパーなどの柄が長いモップ。
クイックルワイパーの先にアルコール除菌スプレーを染み込ませたキッチンペーパーを巻き、それで天井をゴシゴシと拭き掃除します。
もしカビが発生しているようならカビキラー(カビハイター)を代わりに使って拭き掃除をします。
カビキラーを使うときは目や口に入ると大変ですから、メガネ(ゴーグルでも)・マスクでしっかり防御して望んでくださいね。
★本格的にオフロをピカピカにしたいなら、こちらの動画が参考になりますよ。
一人暮らしの風呂掃除を楽に済ませる4つのコツ
週1回の風呂掃除の所要時間は、一人暮らしだから大して汚れていなくても、短くて20分、長いと30分以上になることも……。
そんな風呂掃除の時間や手間を減らす4つのコツがこちら。
- シャンプーやリンスを床や棚に置かない
- 換気扇を24時間ずっと付けておく
- 週一の掃除前日に「仕込み」をしておく
- 入浴剤を使う回数を減らす
これを全部やったかといって掃除時間が半分にはなりませんが、確実に「面倒臭さ」が減るのでぜひ取り入れてみてください。
シャンプーやリンスを床に置かない
シャンプーやリンス、ボディーソープなどのボトルが汚れるのは主に「底の面」です。
水が溜まってる浴室の棚に置いておくと、その接地面が水垢で汚れてしまうんですね。
週1回の掃除のたびにボトルをひとつずつ洗うのはけっこう面倒で……。
これを解決するには、シャンプーなどのアメニティ類の数を最小限にするか、浴室内に常時置くのをやめましょう。
- 洗面器などにシャンプー類を入れて浴室の外に置く
- 入浴時に持って入る
- お風呂から上がるときに持って出る
という習慣をつければOK!
まるで銭湯通いみたいですが、これがベスト!
また、壁にフックで引っ掛けるタイプのボトルを使うという手も。
見た目もスッキリするのでお勧めです。
換気扇を24時間ずっと付けておく
私が今住んでいる一人暮らしの部屋の風呂は通気が悪く、梅雨時になるとカビが大量発生していました……。
窓は一切なく、あるのは小さな換気扇のみ。
そこで仕方なくダメもとで換気扇を24時間スイッチを入れっぱなしにしていたところ、なんと梅雨でもカビが生えなくなったんですね。
やはりカビ防止には、湿気を飛ばしてカラカラに乾かすのが最善策だと分かりました。
換気扇をつけっぱなしにするのは、抵抗感がある人も多いでしょう。
でも賃貸なのでモーターの劣化を心配する必要はなく、もし故障しても大家(管理会社)が修理してくれるので心配無用。
電気代も24時間つけっぱなしでも1ヶ月で300円ちょっとなので、ほとんど気にする必要はありません。
たったそれだけの負担でカビ掃除の手間が軽減できると思えば安いものですよ。
週一回の風呂掃除前日に「仕込み」をしておく
お風呂場に洗面器や桶、椅子やマットなどを置いていると、風呂掃除の時間が倍増するはず。
なかでも、面倒なのが浴槽の蓋の掃除!
こういう小物類をちまちま洗うのが風呂掃除でもっとも面倒な作業ですよね?
こういった負担を減らすには、週1回の風呂掃除の前日に「仕込み」をしておきましょう。
風呂掃除の前日、入浴したあとに浴槽のお湯を捨てないで、そのお湯の中に
- 洗面器
- 風呂桶
- 風呂の蓋
- 椅子
- マット
これら小物類を浴槽にザブンと投入。
そして重曹を1カップほど入れて溶かし、そのまま翌日の風呂掃除の時間まで放置します。
残り湯の湯気が出るので、なるべく換気扇は回しっぱなしにしてくださいね。
あとはこれを翌日にブラシでゴシゴシとこするだけ。
なにもしないで洗うよりも遥かに楽に汚れが落ちていきますよ。
入浴剤を使う回数を減らす
入浴剤はたしかにリラクゼーション効果が高まって、お風呂に入るのが楽しくなるアイテム。
でも、残り湯の水位のラインに沿ってこびりついたり、お湯を落とした後にヌルヌルが残ったりします。
バスタブの汚れやすさは、入浴剤の種類によりますが、基本的に入浴剤を使うほうが汚れやすくなるのは事実……。
これが連日続くと、それだけ風呂掃除のときに面倒になるので、毎日使うのはやめて隔日にするとか、3日に一回にするなど制限します。
風呂のカビで落ちやすいもの・落ちにくいもの
お風呂のカビには大きく分けて3種類あるってご存知でしょうか?
- 赤カビ
- 黒カビ
- 青カビ
このうちよく見かけるのが、赤カビと黒カビの2つ。
赤カビは浴室の扉や洗面器の底、シャンプーボトルの底などに発生しやすい、ピンク色でヌルヌルしたカビ。
黒カビは浴室の壁に発生しやすい、黒くてガンコなカビ。
赤カビはわりと軽くこすっただけで落ちますが、黒カビは少々こすっただけでは落ちません。
いわゆる「カビが根を張った」状態になると表面をこするのはムダで、カビキラーなどを浸透させてカビ菌を死滅させないと取れないんですね。
ほんとやっかいです……。
まとめ
お風呂掃除の頻度について一人暮らしをしている人に聞くと、だいたいが「週に一度」だと答えが返ってきますね。
ただ、よく話を聞くと完全に週1回だけというわけでありません。
入浴するたびに湯垢がつかないようにシャワーで洗い流したり、排水口の髪の毛を捨てるなど「ミニ風呂掃除」をしているのが普通です。
私も週に一度しか掃除していませんが、それでもカビに悩まされていないのは365日24時間ほぼ換気扇をつけっぱなしにしているから。
こうするとカビの原因の湿気が飛んで、つねに風呂場が乾燥した状態を保てるんです。
これはグッドアイデアなので、ぜひ試してみてください!
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