- 一人暮らしで鍋を一つ用意するなら、どのサイズ?
- 【A】直径16cmの大きさの両手鍋をお勧めします。
これひとつあれば、味噌汁からカレー、鍋料理まで一人分の料理なら、すべてちょうど良い量が作れますから。
16cm両手鍋こそ、まさに万能(オールマイティー)!
私は一人暮らしで10年以上も自炊を続けてきて、最終的に16cmの両手鍋ひとつに絞って、あとは捨ててしまったくらい。
というわけで、ここでは
- 一人暮らしには16cmの両手鍋が最適な理由
- 本当に鍋は一つで大丈夫なの?
- 初めて鍋を買うときの注意点
など「一人暮らし・自炊・初心者」という属性を持つ方のために、くわしくご紹介していきます。
一人暮らしに必要な鍋はたった一つ!16cmのサイズの両手鍋
一人暮らしを始めるにあたって、鍋を一つ買うなら16cmの大きさの両手鍋にしましょう。
世間ではいろんな意見があって、
- 「もっと小さいサイズのほうが便利」
- 「もうワンサイズ大きい18センチのほうが万能」
- 「片手鍋のほうが使いやすい」
こんな声も聞こえてきます。
それでも私が16cm両手鍋を推薦する理由を、ここから熱を入れて解説していきますね。
16cmの大きさがちょうど良い5つの理由
両手鍋には28cm・24cm・22cm・20cm・18cmなど、様々なサイズがあります。
そのなかで最小の部類の16cmを推す理由がこちらの5つ。
- インスタント袋麺の麺が折らずに入る大きさ
- 鍋のまま食べられるギリギリの大きさ
- 一人で「鍋」をするときにもちょうど良い大きさ
- 味噌汁を5食分まで作れる大きさ
- 洗うのが楽な大きさ
それぞれひとつずつ見ていきましょう。
インスタント袋麺の麺が折らずに入る大きさ
一人暮らしだと何かとインスタントラーメンを作る機会が多いじゃないですか?
それも袋麺なら、野菜や肉を入れられるし、量も多いので重宝します。
この袋麺の「乾麺」は真四角のものだと、対角線上の長さが約15cmほど。
小さな片手鍋だと、つっかえてそのままでは入りません……。
しかし、16cmの両手鍋なら、スッとそのまま入る大きさなんですね。
お湯に半分だけ浸して柔らかくしてから、ようやく麺全体を茹でる……みたいなストレスとは無縁ですよ。
鍋のまま食べられるギリギリの大きさ
一人暮らしなら他人の目を気にしないで、料理を鍋ごと食べたいじゃないですか?
特にインスタントラーメンはそう。
でも、さすがに大きすぎる鍋で煮てしまうと、食卓に載せた時の場違い感がハンパなく、自分でもさすがに引いてしまいます。
でも、16cmの両手鍋ならギリギリ許容できる大きさなんですよ。
一人で「鍋」をするときにもちょうど良い大きさ
一人暮らしでも冬には「鍋」をしたいですが、わざわざ土鍋を買うのは大げさじゃないですか?
でも、16cmの両手鍋の大きさなら、ちょうど一人分の鍋料理の分量に最適。
コンロで煮てから、食卓に持ってきても違和感がありません。
味噌汁を5食分まで作れる大きさ
一人暮らしなら、味噌汁だって一回にまとめて作りたいじゃないですか?
バカみたいに小さい片手鍋を買ってしまうと、せいぜい2~3回分くらいしか作れません。
でも、16cmの両手鍋なら余裕で5杯分の味噌汁が作れます。
もちろん、それ以上の大きさの鍋ならもっとまとめて作れますが、たくさん作ったところで味が落ちてしまいます。
ですから、5杯くらいの作り置きで十分なんですね。
洗うのが楽な大きさ
一人暮らしの部屋のシンクって狭いから、あんまり大きな鍋は洗いにくいじゃないですか?
その点、16cmの両手鍋なら、狭いシンクでもぶつかることなく洗えます。
小さめなので洗う時間も1分もかかりませんし、なんだったらシンクに置いたまま、翌日まで水に浸けておいても邪魔になりませんよ。
片手鍋より両手鍋が良い2つの理由
なぜ私が片手鍋じゃなく、執拗に両手鍋を勧めるのか、それにはれっきとした理由があります。
- 収納しやすいから
- 冷蔵庫にそのまま入れられるから
以上の2つの理由について、ひとつずつ解説しますね。
収納しやすいから
片手鍋には鍋の直径と同じくらいの取っ手が飛び出して付いています。
片手鍋の「取っ手」は意外と邪魔な存在で……。
シンク下の引き出しに入れるときもスペースを取りますし、ときどき取っ手に手を引っ掛けて味噌汁を床にぶちまけてしまうことも。
その点、両手鍋なら両サイドの突起が小さいのでコンパクトでしまいやすく、手を引っ掛けることもありません。
冷蔵庫にそのまま入れられるから
一人暮らしだと、作った料理が余ったり、翌日以降に食べるために一度にまとめて作ったりしませんか?
普通その場合は、鍋から皿に移し替えて、それから冷蔵庫に入れます。
でも、16cmの両手鍋ならコンパクトなので、鍋のまま冷蔵庫に入るんですよ!
蓋付きなので水分は飛ばないですし、食べる時はそのまま火にかけられるので楽ちん。
片手鍋だと取っ手が邪魔になって、一人暮らしが使うような小さな冷蔵庫ではつっかえてしまうでしょう。
そもそも片手鍋と両手鍋の違いとは?
そもそも片手鍋とは、鍋に一本の長い取っ手が付いた鍋のこと。
実家で母親が味噌汁を作るときは、大抵がこの片手鍋を使っているはず。
一方の両手鍋は、鍋の両サイドに小さな持ち手が付いた鍋のこと。
主に煮物などの煮込み料理を作るために使います。
一般的に、片手鍋は小さいサイズが多く、両手鍋ならは大きいサイズが多く使われています。
短所は器に移し替えるときが面倒な点
両手鍋が不便だな、使いにくいなという思う場面はほとんどありません。
ただ、唯一、作った料理をザバァ~っとお玉を使わないで、お皿や丼に移し替える時は不便……。
たとえば、インスタントラーメンの汁や味噌汁ですね。
片手鍋なら一滴もこぼさないで楽に注げますが、両手鍋でそれをすると、けっこうこぼしやすいです。
そんな横着をせず、ちゃんとお玉を使えばいいんですが、ズボラな人間は分かっててもやっちゃうんですよねぇ……。
16cmの両手鍋で作れる料理
実際に16cmの両手鍋で私が作っている料理の一例がこちら。
- ゆで卵
- インスタントラーメン
- 味噌汁
- カレー
- シチュー/スープ
- 煮物
具材で嵩が増えるカレーも3人分くらいは、この鍋で煮込むことができますよ。
一人暮らしにとって鍋は一つで大丈夫なワケ
実家の台所には鍋がたくさんあったでしょうから、自炊するとなったら、やっぱり「それなりの数を揃えるべき」という先入観があるのでは?
でも、一人暮らしなら鍋なんてひとつあれば十分なんですよ。
その理由がコチラの4つ。
- 何種類買っても使うのは一部だけだから
- フライパンで兼用できるから
- フライパンと同時使用でほとんどの料理は作れるから
- 何品も同時に作ることは少ないから
何種類買っても使うのは一部だけだから
一人暮らしの「あるある」のひとつが、むだな鍋をたくさん買ってしまうこと。
狭い台所の収納に、数回使っただけでホコリをかぶった鍋がいくつも並んでいた時期が私にもありました。
一人だと作る量も少ないし、レパートリーも自然と固定されてしまうため、使う鍋もレギュラーと準レギュラーに分かれてしまうんですね。
準レギュラーの鍋は一年に一回、出番があるかどうか。
あとはベンチを温めるだけになるので、最初から買わないほうがいいですよ。
フライパンで兼用できるから
私が推奨する16cmの両手鍋で作れない料理は、すべてフライパンが兼用してくれます。
フライパンって「焼く・炒める」のイメージが強いですが、「深型」という底が深い形状のフライパンなら、煮込んだり茹でたりも可能なんですね。
ですから、ちょっと小さく感じる16cmの鍋でも、大きな深型のフライパンを買えば、弱点をカバーしてくれるといわけ。
一人暮らしに最適なフライパンのサイズや素材の選び方は、別記事にまとめていますので、そちらを御覧ください。
一人暮らしのフライパンサイズは特大28cmがお勧めな理由
フライパンと同時使用でほとんどの料理は作れるから
鍋が2つは必要な場合でも、その役割をフライパンにまかせてしまえば、2つも要らないことは明白ですね。
たとえば、ミートソーススパゲティを作るとき。
- スパゲティを茹でる⇒フライパン
- スパゲティのソースを作る(レトルトを温める)⇒鍋
こうして役割分担できるので、あえて鍋は2つも要りません。
また、野菜炒めと味噌汁を作るときも
- 野菜を炒める⇒フライパン
- 味噌汁を煮る⇒鍋
こんな感じで夕食のメニューが同時進行で作れます。
何品も同時に作ることは少ないから
よっぽど料理好きの人じゃない限り、一食に何品も作ることはありません。
昔から粗食の理想メニューとして「一汁一菜(いちじゅういっさい)」という考え方がありますが、一人暮らしをすると、自然とそうなるものですよ。
メインのおかずとして、麻婆豆腐や鶏の唐揚げを作ったら、あとは味噌汁を作るだけ。
この一汁一菜メニューなら、鍋一つとフライパン一つで十分まかなえてしまいます。
一人暮らし用の鍋を買う時の注意点
一人暮らしのスタートにあたり鍋を人生で初めて買うという方が、ほとんどのはず。
鍋を買う際には「大きさ」・「片手鍋・両手鍋」の他に、この2つの点もチェックしたほうがいいですよ。
- 鍋の素材
- 対応熱源
くわしくご紹介していきましょう。
鍋の素材はどれがいいか?
Amazonなど通販サイトで鍋一覧を見ると、いろんな素材の商品があるので、どれを選んだらいいか迷いませんか?
鍋の素材は、だいたいこの4つに分類されます。
- テフロン(フッ素コーティング)
- ステンレス
- ホーロー
- アルミ
ついなんとなく「便利そう」というイメージで、私も最初はテフロン(フッ素コーティング)の鍋を選んでいました。
テフロン(フッ素コーティング)といえば、焦げ付かないのが長所。
でも、フライパンのように鍋で炒める機会は少ないですし、どうせ1年も使っていればコーティングが剥がれて無効になってしまいます……。
結局、私が長く使っているのはステンレス製ですね。
テフロンに比べて食材がこびりつきやすく、洗うのは確かにちょっと面倒。
でも、すこし水に浸けておけば取れやすくなりますし、雑に扱ってもほとんど傷がつきません。
ステンレス製はサビにも強く長寿命といいますが、本当に一生使えそうなくらい使い続けても劣化がしないのでお勧めです。
ホーローはずっしりと重く、それを上回るメリットが感じられないのでアウト!
また、アルミも対応熱源の問題でアウト(くわしくは下段の項目で)。
対応熱源はIHとガスの両対応か?
鍋の種類には、ガス専用とIH対応の2モデルあります。
- ガス専用:ガスコンロでしか使えないタイプ
- IH対応:ガスコンロとIHコンロの両方で使えるタイプ
いまガスコンロを備えたアパート・マンションに住んでいても、いずれIHコンロを備えた部屋に引越すかもしれません。
ですから先を見越して、IHとガスの両対応の鍋を選びましょう。
ゆくゆくはガスコンロは衰退し、IHコンロが主流になるでしょうし、鍋は一度買うと5年~10年(あるいはもっと)使い続ける道具ですから。
圧力鍋は一人暮らしには不要なワケ
圧力鍋は短時間でご飯が炊けたり、カレーが煮込めるなど魅力的な鍋。
手を抜いて自炊したい一人暮らしにも、なにかとメリットは多そう!
でも、扱いが面倒なので使わなくなる人が多いとか。
私も何度か購入意欲が高まって、売り場で確認しましたが、
- サイズが大きい
- 重たい
- 値段が高い
といった点が気になり、踏みとどまりました。
意外と使い道が少ないという声も聞かれますし、あえて買う必要はないというのが私の見解です。
まとめ
私は長年の一人暮らし生活から、鍋は一つ、それも16cmの小さな両手鍋がベストという結論に至りました。
その理由というのが、この5つ。
- インスタント麺がそのまま茹でられる
- 鍋のままで食卓に置いて食べられる
- 土鍋の代わりに「一人鍋」として使える
- 味噌汁やスープをまとめて作れる
- コンパクトで軽く洗うのが楽ちん
なお鍋の素材はテフロンではなくステンレス、熱源はガスとIHの両方で使える商品を選ぶことをお勧めします。
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