「自炊すると太る説・自炊すると痩せる説」、まったく正反対のウワサですね。
どちらが正しいかと言うと、答えは「人それぞれ」。
要領を得ない答えで申し訳ありませんが、ようするに自炊で太る人もいるし、逆に痩せる人もいるんですよ。
この説明だけでは腑に落ちないと思うので、この記事では
- 自炊すると太るのか?痩せるのか?
- 自炊で太る人と痩せる人の違い
- 自炊しても太らないコツ
などなど解説。
自炊生活20年の管理人が真実をお伝えしていきましょう。
自炊すると太る?痩せる?どっちが正しい?
まず、この疑問の答えをもう一度繰り返します。
自炊すると太る人もいるし、痩せる人もいる!これが真実です。
実家では痩せていたのに一人暮らしを始めて自炊を続けたら、ブクブクに太ってしまった人。
逆に「大丈夫かな?」と心配になるほど痩せてしまった人。
どちらも私の大学時代の友人にいました。
ちなみに私は自炊をしてから痩せました!
ですから、あくまで「人によって違うんだ」ということをまず理解してください。
自炊すると太る5つの理由
自炊して太ってしまった友達に、その理由を聞いてみたことがあったんです。
それを思い返すと、たしかこんな5つの理由を挙げてましたね。
- 一人分を作るのは難しいから
- ボリュームのある主菜メインの食事になりやすいから
- 食べ残しを捨てるのは抵抗感があるから
- 外食より低コストで大量に作れてしまうから
- おかわりが自由にできるから
「ああ、なるほど」と自炊歴が長い人なら納得できる理由ではないでしょうか。
では、ひとつずつ解説していきますね。
一人分を作るのは難しいから
ネットで料理のレシピを調べると、ほとんどが2人分以上の分量になっています。
ですから、料理に不慣れな人ほど、その分量通り作ることに……。
その結果、大きな鍋にひとりでは食べ切れないほどの料理が!
スープ・カレー・鍋料理は特にそうなりやすいです。
おかわりが自由にできるから
2人分以上の大ボリュームで作った料理も食べるのは自分ひとりですから、おかわりは自由です。
ご飯だって1合だけ炊くのは効率悪い気がして、まとめて炊いてしまうと、つい2杯、3杯とおかわりしてしまうでしょう。
実家では兄弟が多く、いつもおかずの取り合いをしていた人。
そんな人が好きなように「おかわり」が出来る環境になり、つい食べすぎてしまっても責められません……。
食べ残しを捨てるのは抵抗感があるから
作りすぎた料理、炊きすぎたご飯。
あとで食べようとして冷蔵庫に入れておくと、すっかり存在を忘れて、気づいたときには腐っていた……。
自炊を始めると、こういう失敗は誰でもします。
私は今でもたまにありますよ。
腐った料理は捨てるしかありませんが、「お金をムダにした」気持ち以外にも「せっかく作ったのに」と手間を惜しむ気持ちも浮かんでくるはず。
こういう経験を繰り返すと
余って腐らすくらいなら食べてしまおう!
みたいな勢いで、無理に食べてしまう習慣がついてもおかしくありません……。
ボリュームのある主菜メインの食事になりやすいから
自炊をするとは言っても、実家の母親のようにご飯と味噌汁の他、主菜・副菜×2の「一汁三菜」メニューをしっかり作る人は少ないはず。
一汁三菜(いちじゅうさんさい)とは、和食の基本メニューで
- 主食(お米)
- 汁物(味噌汁)
- 主菜(肉や魚)
- 副菜×2品(野菜・豆・海藻・いも・きのこなど)
上記で構成されます。
仕事で忙しいから、面倒くさいからなどの理由から、ドーンとボリュームのある主菜だけを作って、あとはご飯と味噌汁だけで済ます人がほとんどですよね?
たとえば、カレーだけ、ハンバーグだけ、ビーフシチューだけ、などなど。
こういったボリュームのある主菜はカロリーが高いと決まっています。
それだけでお腹を満たそうとすると、カロリーオーバーになるのは当然なんですね。
外食より低コストで大量に作れてしまうから
レストランのメニューに載っている写真では「山盛り」に見えた料理が、実際に運ばれてきたら皿にちょっぴり盛られただけの「超少なめ」だった……
なんてこと、よくありますよね?
こんなのサギじゃん!
といいたくなるような。
ただ、外食は「食材の原価+料理の手間や技術料+場所代」が含まれるので、払った対価よりも少ない量しか食べられないのは仕方ありません。
それにくわえて、大盛りにしたり、替え玉を追加すると更に代金が加算されます。
その点、自炊なら純粋に食材の料金しかかかりませんから、同じお金でたくさんの食材が買えてしまいます。
つまりコストが安いってことですね。
だからこそ自炊は生活コストを下げてくれるわけですが、その分、食べすぎてしまうリスクもあるんです。
自炊して太る人と痩せる人の生活習慣の違い
私のまわりにいた自炊をして太った人と、逆に痩せた人を比較すると、そこには「生活習慣の違い」がありました。
それぞれ分けて、どんな傾向の人がそうなりやすいのか、チェックしてみてください。
自炊すると太りやすい人
まず自炊して太るタイプの人はこんな傾向があります。
- 買い物が計画的にできない
- 残り物を保存するのが面倒に感じてしまう
- 料理がうまい
- レシピをきっちり守ってしまう
- 濃いめの味が好き
ぶっちゃけていうと、だらしがない・自己管理ができない人は、太りやすいようです。
そういう人はすでに太っているものですけれど。
買い物が計画的にできない
一人暮らしの自炊の効率を高めるには「一週間分のメニューを決め、まとめ買いする」が基本。
しかし、今日食べたいものを分量もよく考えずに買ってしまう人は、一度に大量に料理を作ってしまい、それを食べきろうとします。
その結果、太ってしまうんですね。
残り物を保存するのが面倒に感じてしまう
食材を買いすぎたり料理を作りすぎたら、タッパーに入れて冷蔵庫や冷凍庫で保存。
そうすれば、あとで小分けにして食べきるのは簡単です。
しかし、太ってしまうタイプの人は、そのひと手間を面倒に感じて、保存するより食べる手段を選んでしまうんですね……。
一人暮らしをするようになってから「大食い」になっていませんか?
料理がうまい
太ってる人は大抵がグルメで、しかも料理が上手い人が多い気がします。
「コロンブスのたまご」の例え話みたいに、料理が上手いから太るのか、順番はアベコベかもしれませんけれど……。
それはともかく、自分で作る料理が上手ければ、その誘惑に負けて食べすぎてしまっても誰が責められるでしょうか?
レシピをきっちり守ってしまう
一人暮らしをスタートして初めて自炊をする人がほとんどのはず。
料理の経験が浅いと、どうしてもレシピの分量表をきっちり守って作ってしまいますよね?
私も最初の頃はそうでした。
そうすると何がいけないかというと、作りすぎ(分量通りに作るため)になったり、塩加減や甘さの加減がややオーバー気味に。
私の経験からいって、世の中のレシピはどれも「美味しい」と感じやすくするため濃い味に調節してあります。
作り過ぎが暴食を招くのは当然として、濃い味のおかずもご飯がドンドン進むため、食べ過ぎを促進してしまいます……。
濃いめの味が好き
塩辛い塩鮭や味がしっかり染み込んだ塩カルビがおかずだと、ご飯はいつもより大目に食べてしまうもの。誰だってそうです。
刺し身や寿司に醤油をタップリ付けていませんか?
もともとが濃いめの味が好きな人が自炊すると、当然ながら料理はすべて濃い味に。
おかず1に対して、ご飯3くらいの割合でバクバク食べる……
これが毎日続くとしたら、太ってしまうのは当然ですよね。
自炊しても太りにくい人
逆に自炊しても太りにくい人はこんな傾向があります。
- 料理が下手
- 節約志向である
- 食欲より面倒臭さが勝つ
- ヘルシーな食べ物が好き
- 計画的に行動ができる
これは私自身がそういうタイプなので自信がありますよ!
料理が下手
自炊して初めて作った料理は「何だこれ?」と箸が進まないほどマズイのは当たり前。
根本的に料理のセンスがない人はそれがずっと続きます……。
するとどうなるかというと、そう、答えは簡単ですね。食べる量が減るってことです。
私は20年くらい自炊していますが、未だに料理はヘタなままなので、自炊しても「美味しい!美味しい!」と大食いは絶対にしません。
腹を満たすために仕方なく食べる感じです。
節約志向である
一食分の料理を「○○円まで」と決めているような節約志向の人は、必要な食材を必要な量だけ買い物します。
こうすれば作りすぎて余ったからとって無理に食べる必要はないので、必然的に食べる量をコントロールできるんですね。
太らないし金銭的にも家計にやさしいので一挙両得。
食欲より面倒臭さが勝つ
仕事からの帰り道、外食もせず、かといってコンビニで弁当も買わずに帰宅。
自炊するつもりで、食材はすでに冷蔵庫にあるから大丈夫。
さぁ、料理するか……いや、ダルい、面倒くさい、すこしお菓子でも食べて済ませてしまおう。
私はこんなふうにして夕食を抜いてしまう日がたまにあります。食欲より面倒臭さが勝ってしまうんですね。
これが外食派だと、料理をする面倒臭さがないために、食欲がないときでもきっちり食べることに。
だから、結果的には太ってしまうんでしょう。
ヘルシーな食べ物が好き
ラーメン、ファミレス、コンビニ弁当など外食や中食は、高カロリーなメニューばかりで、ヘルシーな食べ物を探すのは大変。
あっさりしたものが食べたい日でも、我慢してガッツリ系の料理を食べることになるはず。
その点、自炊派なら自分好みのヘルシーな献立を作ることが可能です。
カロリーの高い食材は抜くなど、アレンジは自分次第なので知識のある人ほど、太らない食事を摂ることができますね。
計画的に行動ができる
これは偏見かもしれませんが太っている人(太りやすい人)は、食欲に忠実で退廃的に生きている気がします。
大げさかもしれませんが、簡単にいえば「好きなように飲み食いしてる」ってこと。
痩せていて計画的に行動出来る人は、余計な買い物をしませんし、食べられない料理はこまめに保存する手間を惜しみません。
やりくり上手な人の冷蔵庫(冷凍庫)は、作り置きした料理を入れたジップロックやタッパーがずらっと山積みだと思いますよ。
自炊しても太るのを防ぐ3つのルール
私が自炊するなかで実践しているのが、こちらの3つのルールです。
- 腹八分目までしか食べない
- 主食・主菜・副菜をちゃんと作る
- 砂糖と塩はレシピより減らす
そのおかげか、会社の健康診断でもメタボ判定はされてないですし、20代の頃とほとんど体重は変わっていないですよ。
腹八分目までしか食べない
自炊で太ってしまうのは単純に言えば「食べすぎ」てしまうから。
料理を作りすぎても全部食べない、炊飯器にご飯が残っていても無理におかわりしない。これを徹底しましょう。
あまった料理やご飯はだいたいどんなものでも、冷蔵庫に入れておけば翌日には食べれますから、次の日の夕食に回しましょう。
料理はできるだけよく噛んで、ゆっくり時間をかけて食べます。
そうすると食べすぎてしまう前に「満腹中枢」に指令が届くので、お腹がいっぱいの一歩手前で箸を置けますので。
というわけで腹八分目で抑える最大のコツは、早食いを止めることです。
主食・主菜・副菜をちゃんと作る
自炊をすると決めたからには、ちゃんと主食(ご飯)・主菜(メインのおかず)の他に「副菜」も用意しましょう。
たとえば、生姜焼きと生野菜のサラダ(またはほうれん草のおひたしなど)。
副菜を用意できないときは、スーパーのお惣菜で代用してもいいと思います。
そうすれば栄養バランスが良くなり、高カロリーの主菜ばかり食べないで済むので、太るのを防ぐことができますよ。
砂糖と塩はレシピより減らす
私が自炊を始めて驚いたのが、レシピで指定される塩や砂糖の多さ!
私の実家が薄味嗜好だったのもありますが、それにしても分量通り作ると大抵の料理が塩辛すぎたり、甘すぎたりします……。
あくまで私の味の好みですが、レシピの表記を加減する目安がこちらになります。
- 塩小さじ1⇒小さじ半分に減らす
- 砂糖大さじ2⇒大さじ1に減らす
調味料はどれもまず半分の分量で入れてみて、最後に味見をしてもし薄いようだったら「少し足す」くらいでちょうどよいですよ。
こうすれば、ムダにご飯をかきこんだりしないで済むので、カロリーを抑えられます。
まとめ
自炊すると太るか痩せるかは、その人次第です。
その人の生活習慣や嗜好で、太る人もいるし、痩せる人もいるという両極端の結果に。
ですから、自炊のせいで太ったとか、外食のせいで太ったなど、責任を押し付けるのではなく、まず自分の習慣を見直すのが一番。
これから自炊を始める方で、太るのを不安に思ってる人は
- 腹八分目までしか食べない
- 主食・主菜・副菜をちゃんと作る
- 砂糖と塩はレシピより減らす
以上の3つを意識してくださいね。これだけで肥満とは無縁の一人暮らしが送れますよ。
一人暮らしは自炊しない方が「節約になる」は嘘!外食と比較
コメント
おそらく調味料をレシピ通りに入れていないから料理が下手なのでは…
調味料をレシピ通りに入れてしまうから味が濃くなり、そのせいでご飯(白米)を食べすぎてしまうのが自炊で太る主原因だと私は思うのですが。
料理が下手な人ってどっちかというと「目分量」で入れてしまうタイプの人のような気がします。