一人暮らしをしたいけど、不安な人は多いはず。
炊事・洗濯・掃除をぜんぶ自分で出来るかな?
ひとりで過ごす孤独感とか寂しさに耐えられるかな?
家事をすべて母親にまかせた生活を、子供のときから十数年も続けていたら当然です。
両親や兄弟など大人数で暮らしていた人ほど自信がもてませんよね?
だったら、短期間でいいので一人暮らしの練習をすればいいんですよ!
ここでは、そんな
- 一人暮らしの練習になる施設の紹介
- 練習にはならない不向きな施設?
- 実家で一人暮らしを擬似体験する裏技
などなど、一人暮らし歴20年の私がお伝えします。
これさえ読んで実行すれば、始める前の不安感を払拭できるはずですよ。
一人暮らしの練習(体験)できる施設3選
一人暮らしを始める前には、練習&体験しておきましょう。
そのためには「短期の宿泊先」が必要ですが、その候補がこの3つです。
- マンスリーマンション・ウィークリーマンション(←おすすめ)
- 民泊
- コンドミニアム
一人暮らしのシミュレーションにはピッタリの宿泊先ですが、それぞれ良い点・悪い点もあるので、くわしくチェックしてみてください。
マンスリーマンション・ウィークリーマンション
最もリアルな疑似一人暮らしが体験できるのがマンスリーマンション・ウィークリーマンション。
この両者の違いは、以下の通り。
- マンスリーマンション:月単位で借りる
- ウィークリーマンション:週単位で借りる
1ヶ月間がっつり一人暮らし体験をしたいなら、マンスリーマンション。
一週間か二週間だけ「プチ一人暮らし体験」をしたいなら、ウィークリーマンションです。
マンスリーマンション・ウィークリーマンションのメリット
マンスリーマンション・ウィークリーマンションのメリットがこの5つ。
- 借りる部屋が一人暮らしの部屋と変わらない
- 敷金・礼金が不要
- 家具と電化製品が備え付け
- 電気・ガス・水道・インターネットが自由に使える
- セキュリティ面で女性でも安心
借りる部屋が一人暮らしの部屋と変わらない
名前の通り借りられる部屋は、普通のマンションです。
部屋の広さは料金プランによって異なりますが、一人暮らしするときに借りる賃貸アパートやマンションとほとんど変わりません。
ですから、リアルな疑似体験ができるわけですね。
敷金・礼金が不要
賃貸アパートやマンションに付き物の敷金や礼金は不要です。
その点では、賃貸物件を借りると言うより、ホテルに長期間泊まるという感覚に近いですね。
家具と電化製品が備え付け
生活に必要な
- テーブルやベッド
- 調理器具や洗濯機
- テレビ等の最低限の家具・電化製品
は備え付けです。
自分で用意する必要はなく、将来的に一人暮らしをしたときの環境に近い状態で生活できますよ。
電気・ガス・水道・インターネットが自由に使える
- 電気
- ガス
- 水道
- インターネット
は固定費で、宿泊料金にコミコミである場合がほとんどです。
ですから、いくら使っても、それ以上請求されることはありません。
セキュリティ面で女性でも安心
最近のマンスリーマンション・ウィークリーマンションは、セキュリティ面もしっかりしていて
- オートロック
- 防犯カメラ
- 火災報知器
などが完備されているため、女性でも安心です。
マンスリーマンション・ウィークリーマンションのデメリット
マンスリーマンションとウィークリーマンションのデメリットは、この3つ。
- 借りられるのは1ヶ月単位・1週間単位
- 短い滞在ほど宿泊費用が高くなる
- 光熱費のリアルな額は分からない
ささいな点ですが、事前に承知しておいたほうがいいでしょう。
借りられるのは1ヶ月単位・1週間単位
マンスリーマンション・ウィークリーマンションとも、借りられる日数は1ヶ月・1週間と期間がカッチリ決まっています。
3日間だけちょっと一人暮らしの練習をしてみたい
とか
5日間しかスケジュールが空いてない
など、こちらの都合に合わせるのは難しいですね。
短い滞在ほど宿泊費用が高くなる
マンスリーマンション・ウィークリーマンションとも、大抵が短い滞在ほど1日あたりの宿泊費用は高くなります。
ですから、ほんのおためしで
1週間~2週間だけ借りて練習したい
という方よりも
1ヶ月~2ヶ月ほどガッツリ練習のために借りたい
こんな本気度が高い人ほどお得になります。
光熱費のリアルな額は分からない
一人暮らしで欠かせないのは、生活費のやりくり。
そんな生活費のなかで比重が重いのが、光熱費です。
1ヶ月間、一人暮らしをすると光熱費がいくらかかるのか、事前に分かれば計画が立てやすいもの。
しかし、マンスリーマンション・ウィークリーマンションとも賃料に含まれているため、実際にどれくらいかかったのかは自分では分かりません。
民泊
「民泊」とは旅行者が一般の人の民家を借りて泊まることです。
一軒家だけではなく、マンションもあるため、リアルな一人暮らしの練習になるでしょう。
民泊のメリット
民泊で一人暮らしの練習をするメリットがこちらの4つ。
- 生活感あふれる環境で過ごせる
- 家具や電化製品は持ち込まなくていい
- 一泊単位で借りられる
- 一般家屋に住むのと同じハードさが味わえる
生活感あふれる環境で過ごせる
民泊で貸し出されている一軒家やマンションは、ホストがそれまで住んでいた住居だったり、中古で購入した物件がほとんど。
そのため、他人の生活臭が染み込んだ空間で過ごせるので、あたかも一人暮らしをしているような条件が整っています。
家具や電化製品は持ち込まなくていい
民泊はもともと「見知らぬ土地で暮らす」ような宿泊スタイルに応えるために始まりました。
ホテルのようなイタレリツクセリのサービスを不要だと思う人向け。
そのため、生活のすべては自分で行うシステムなので、鍋から食器、ベッドなどの寝具もすべて揃っています。
一泊単位で借りられる
マンスリーマンションやウィークリーマンションと違い、一泊単位で借りられます。
3日間だけ一人で暮らしてみたい!なんてニーズにも対応可。
宿泊費用を抑えられるので、予算がない方も安心です。
一般家屋に住むのと同じハードさが味わえる
民泊は近くにホストが住んでいない場合がほとんどで、基本的になにからなにまで自分でやらないといけません。
ある意味、不自由ですが、逆にそれが自由さに繋がります。
一人暮らしの練習だと思えば、そのハードさもメリットのひとつだといえるでしょう。
民泊のデメリット
民泊で一人暮らしの練習をする上でのリスクが、この2つ。
- 件数が少なく見つかるか分からない
- セキュリティ面で不安がある
件数が少なく見つかるか分からない
民泊は数年前にブームになり数が増えましたが、最近ではやや下火。
主に外国人観光客をターゲットにしているため、知名度の高い観光地に多く、それ以外の地域ではそもそも見つかりません。
セキュリティ面で不安がある
民泊のなかにはルールに従わず届け出をしていない「違法民泊」も存在します。
一見きちんとした民泊でも、鍵の管理がずさんでセキュリティ面で不安があったりします。
旅慣れた旅行者が泊まるぶんにはまだしも、人生経験の浅い二十歳そこそこの若者が泊まるにはちょっとリスクがありますね(特に女性)。
コンドミニアム
コンドミニアムとは、観光地に長期滞在する人向けの宿泊施設です。
ホテルのように食事等のサービスがないため、すべて自分で用意する必要があります。
リゾートマンションを一時的にレンタルするようなものですね。
コンドミニアムのメリット
コンドミニアムで一人暮らしの練習をするメリットが、こちらの2つ。
- 旅行気分でシミュレーションができる
- 家具や電化製品が備え付け
旅行気分でシミュレーションができる
コンドミニアムは観光地にあるため、旅行気分で楽しく一人暮らしがシミュレーションができます。
海外旅行へ行って、そこでコンドミニアムに宿泊して、自炊や掃除、洗濯を体験してみてもいいのではないでしょうか。
家具や電化製品が備え付け
マンスリーマンションや民泊と同様に、生活に最低限必要な家具や電化製品は揃っています。
手ぶらででかけて、数日間だけ身の回りの雑用を練習してみるにはもってこいの環境です。
コンドミニアムのデメリット
コンドミニアムで一人暮らしの練習をするデメリットは、この2つ。
- 宿泊料金が高い
- 郊外にあるため周囲の環境が異なる
宿泊料金が高い
1泊あたりの料金は、マンスリーマンションやウィークリーマンションよりもやや高め。
民泊とは同額くらいでしょう。
予算次第ですがコンドミニアムの宿泊は、せいぜい2~3日が限度だと思ったほうがいいと思います。
郊外にあるため周囲の環境が異なる
コンドミニアムは郊外の自然豊かな観光地にある場合がほとんど。
一人暮らしをする市街地とは、環境が大きく異なります。
買い物の利便性(不便さ)など違いがある点を考慮しないといけません。
一人暮らしの練習には適さない3つの宿泊先
「ひとりで寝泊まりする」という意味では共通していますが、条件が大きく異なるので一人暮らしの練習には適さないのが、この3つです。
- ビジネスホテル
- キャンプ
- 車中泊
ビジネスホテル
ほとんどのビジネスホテルでは、朝食の用意や掃除をしてくれるなど、生活を助けるサービスが充実しています。
困ったことがあれば、フロントに相談できるという安心感も。
もちろん、そんなサポートに頼らないで「隔離」した生活だって送れますが、費用面で大きな欠点が。
宿泊費用は少なくとも1泊5,000円はかかるので、一週間~二週間単位で宿泊すると費用がかさんでしまいます……。
キャンプ
最近流行りのソロキャンプをすれば、自炊と孤独な夜を体験できます。
しかも、キャンプ場の利用は一泊1,000円程度なのでリーズナブル!
ただ、人里離れた郊外の山奥で過ごすわけなので
- アウトドア
- サバイバル
という体験色が強く、町での一人暮らしの生活とはほど遠いと言わざるを得ません。
車中泊
自動車をテント代わりにして宿泊する「車中泊」。
自分でご飯を用意して、ひとりで夜を明かすという意味ではアパートやマンションでの一人暮らしと変りません。
ただ、あまりに特殊な環境なので、それが練習になるかというと疑問ですね。
環境が違いすぎるため、完全なシミュレーションにはならない気がしますよ。
また、言うまでもなく自動車免許を持っていて、自分の車か、親の車を借りられる場合に限られます。
実家で擬似一人暮らしを体験する裏技
なにも外で寝泊まりしなくても、実家に住んだまま擬似として一人暮らしを練習することもできますよ。
模擬体験みたいなものですね。
それがこの2つの方法です。
- 掃除・洗濯・食事の用意をすべて自分で行う
- 家族全員に長期の旅行に出てもらう
掃除・洗濯・食事の用意をすべて自分で行う
生まれてからずっと衣食住をすべてお世話してもらっていた人は、その作業を自分ですべてやってみましょう。
掃除・洗濯・食事の用意を母親の代わりにやってみて、その大変さを体験してみるといいですね。
家族全員に長期の旅行に出てもらう
一人暮らしの辛さの一端は、一人の夜を孤独に耐えて過ごすことにあります。
それを練習というか体験するには、家族がいては邪魔です。
なんとか温泉旅行にでも送り出して、2~3日は実家で一人で過ごし、家で一人で眠ることを試してみましょう。
一人暮らしの練習でやるべき4つのリスト
一人暮らしの練習で、必ずやってみるべきことは、この4つです。
- 部屋の掃除
- 汚れた衣類の洗濯
- 食事の用意
- 一人の夜を過ごす
料理ができない人は自炊は諦めて、出来合いの食品で朝・昼・晩の食事をするのがどういう感じなのか体感してみたほうがいいかと。
一日に何食もお弁当では飽きるとか、2日続けてファストフードでは飽きるとか、リアルに身を持って体験しておくのはいい経験です。
そこから一人暮らしを始める前に、少しでも自炊ができるように練習したり、母親から教わるなど準備ができますから。
一人暮らしの練習でリアルに実感できること
私は何も考えず「ぶっつけ本番」で一人暮らしを始めました。
そのせいで、準備ができなかったこと、遠回りしちゃって苦労したことがたくさんあります。
たとえば、以下のような事柄は、一人で暮らしてみるか、練習してみるかしないと想像しづらいことですね。
- 家事に必要な労力や時間
- 一人の夜の孤独感
- 自分が求める周囲の環境の把握
家事の大変さや一人で過ごす時間のことだけじゃありません。
一人暮らしにとって周りの環境はかなり大事だってことも、実際に始めてみないと分からないことでしたから。
たとえば、コンビニやスーパーは徒歩何分以内が理想的か?とか。
こういう情報も一人暮らしの練習で(完璧じゃなくても)ある程度は分かるものですよ。
まとめ
一人暮らしの練習には
- マンスリーマンション/ウィークリーマンション
- 民泊
- コンドミニアム
こんな施設で行えます。
なかでも私のお勧めは、限りなく一人で暮らす環境や条件に近いマンスリー(ウィークリー)マンション。
逆にお勧めできないのは
- ビジネスホテル
- キャンプ
- 車中泊
以上の3つです。
一人暮らしの生活は、部屋の中と外の環境が重要なので、あまりにも違う条件の場所ではシミュレーションにはならないと思います。
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