大学進学をきっかけに、憧れの一人暮らし生活がスタート。
しかし、そこには想像もしなかった落とし穴が……。
それが、ホームシック。
家に帰りたい!親と話がしたい!地元の友だちに会いたい!
いろんな感情がドッとあふれてきて、涙がポロッとこぼれてしまうことも。
他人には相談しづらい悩みなんですよね……。
そこでここでは
- 大学生がホームシックになる原因
- ホームシックになりやすい人の特徴
- ホームシック解消法とアイテムの紹介
などなど、一人暮らし歴20年の大ベテランの管理人が、たくましく楽しく生きるためのヒントを解説していきましょう。
一人暮らしの大学生がホームシックになる3つの原因
私も一人暮らしを始めた当初は、「実家に帰りたいなぁ」と思う夜がたまにありました。
ほんの軽いホームシック状態でしたが、どうしてそう感じたか分析すると、以下の3つの原因が挙げられます。
- 慣れない大学生活や家事に不安があるため
- 孤独な生活に慣れていないため
- 家族や故郷との繋がりが絶たれてしまうから
あなた自身、どんな点が思い当たるでしょうか?
(1)慣れない大学生活や家事に不安があるため
誰だって新生活には不安がつきものです。
でも、それが一人暮らしを生まれて初めて経験する大学生なら、その不安感はメガトン級に大きいのは仕方ありません。
初めての大学生活、そして家事(炊事・洗濯・掃除)への不安。
まさに「初めてだらけ」!
はたして自分はちゃんとこなしていけるのかなぁ……。
と不安を感じた時、「あぁ、家に帰りたい!」って気持ちが膨らむのは当然でしょう。
(2)孤独な生活に慣れていないため
生まれてから高校を卒業するまで実家で暮らしていた期間は、両親や兄弟姉妹に囲まれていましたよね?
一人っ子など家族構成は微妙に違っても、家に帰れば、うるさいほど誰かの声が響いているような環境。
祖父母がいる家だと余計にそうですよね。
でも、一人暮らしの部屋に帰っても誰もいないし、話し相手もいません……。
たった1人で暮らすのは生まれて初めてでしょうから、その慣れない孤独感に身も心も押しつぶされそうになるのは当然。
実際、女性だけじゃなく男性だってホームシックになるので、孤独感には性別は関係ありませんよ。
(3)家族や故郷との繋がりが絶たれてしまうから
「実家で暮らす」とは、家族や友達に囲まれ、慣れ親しんだ故郷で生活をするということ。
一方、「一人暮らし」とは、見ず知らずの他人、未知の新天地に囲まれて、たった1人で生きるということです。
そういった以前の環境と現在の環境を比べてしまうと、ホームシックになるのは無理ありませんね。
都会の一人暮らしは「完全孤立」状態。
ホームシックの真の原因は、家(家族)との別れだけではなく、故郷との別れも重要なファクターなんだと思いますよ。
ホームシックとは?
ホームシックは、日本語で「懐郷病(かいきょうびょう)」と訳されます。
「懐郷(かいきょう)」という言葉の意味は、故郷を懐かしく思う感情のこと。
誰でも生まれ育った故郷には思い入れがあり、思い出せば胸がキュッとなって、悲しいような切ないような気持ちになります。
ホームシックはこの「懐かしく思う」感情が異常なほど高まり、耐えられないほどになった状態のこと。
まさに病的といっていいくらい、ふるさとや親が恋しくて、居ても立っても居られないほどになります。
ホームシックの男女差
ある調査機関のアンケート結果によると、一人暮らしの女性は半数以上がホームシックにかかるそうです。
男性はそれより少なく、約3割ほどがホームシックになるとか……。
たしかに女性の方がホームシックになりやすいのは事実です。
しかし、男性でも3人に1人くらいはホームシックの症状が出ますから、なにも恥ずかしがる必要は全くありません。
ただ、どうしても男性は「男なのに情けない……」と感情に蓋をして、周囲の誰にも漏らさずに一人じっと耐えてしまうのが実情でしょう。
大学生のホームシックの症状チェック
いまはホームシックを自覚していなくても、もしかしたら「隠れホームシック」になっている可能性も?
こんなことに思い当たりませんか?
- 実家には帰りたいのに一人暮らしの部屋には帰りたくない
- 家事や趣味などあらゆることにやる気が湧かない
- 次の帰省のタイミングを何度も確認してしまう
- 眠れなくなる
- 食事に無頓着になる
- ささいなことで泣いてしまう
- ささいなことでキレてしまう
- TwitterなどSNSに触れる時間が長くなる
- 地元の友だちに会いたくて震える
- 大学を辞めて実家に帰る妄想をする
実家には帰りたいのに一人暮らしの部屋には帰りたくない
ふと「実家が恋しい」と考える。
そして、大学やバイト終わり、友達と遊んだあとは、一人暮らしの部屋に帰るのが憂鬱に感じてしまう……。
家はホッとする空間なのに、帰りたくないのは「そこが家の役割をしていない」という証拠です。
住心地が悪いとか、そういう環境的なことは別として。
帰りたい家がない状態って辛いですよね。
家事や趣味などあらゆることにやる気が湧かない
最初は定期的に掃除をしてキレイにしていた部屋が、最近どうもやる気がなくて散らかり放題。
「一人暮らしをしたら始めるぞ!」と思っていた趣味も、たいして手を付けないまま放置……。
部屋の中にゴミ袋が山積みとか……。
やる気が湧かない原因には、ホームシックが根っこにある「モチベーションの低下」があるのかもしれません。
次の帰省のタイミングを何度も確認してしまう
カレンダーやスケジュールアプリで、次はいつごろ実家に帰省できるか、何度も確認していませんか?
ゴールデンウィークの次は夏休みで、その次が年末年始か……みたいな。
それは自分で思ってる以上に、実家が恋しくて自然とそういう行動を取っているのかも?
実家暮らし>>>>>一人暮らし
深層心理ではこんな図式になっているんだと思います。
眠れなくなる
昔からのび太くんみたいに布団に横になったらバタンキューだったのが、なんども寝返りを打ってから、ようやく眠りに落ちる。
あるいは、眠れないまま午前2時、3時と時が過ぎていってしまう……。
考えるのは大学生活の不満や不安と、高校時代の楽しかった思い出。
昔はよかったな~とか考えてしまいませんか?
布団の中でモンモンと考えていると、いっそ大学をやめたい、実家に帰りたいという極端な考えまで坂道を下るようにエスカレートしていきます。
食事に無頓着になる
最初は張り切って自炊をしていたのに、次第にコンビニ食が増えてきた……。
栄養バランスに気を使うのも面倒で、しょっちゅうインスタント食品で済ませてしまう……。
わりとグルメなタイプだったのに、味なんて二の次で「腹を満たすだけ」の目的で食事をする……。
こうした食事に無頓着な状態も、今の生活に不満がある証拠です。
ホームシックとは自覚がなくても、「やる気のなさ」は生活のあらゆる面に現れてくるんですね。
ささいなことで泣いてしまう
「なんでこんなことで泣いてるんだろう?」みたいな、以前だったら泣かないことで号泣していませんか?
昔は興味なかった「家族愛」をテーマにしたドラマやドキュメンタリーをつい見てしまう。
そんな好みの変化や、いちいち大げさに感動してしまう理由も、家族の愛に飢えている証拠でしょう。
ささいなことでキレてしまう
自分自身のしょうもない失敗や、友達の何気ない一言でキレてしまう……。
昔はこんなキレやすい性格じゃなかったのに、どうしちゃったんだろう?
その裏にはホームシックによる精神バランスの変化が影響している可能性も!
ホームシックと言うと「寂しさ」ばかりクローズアップされますが、現状の生活がストレスフルで、常にイライラしている状態も当てはまるんですね。
根っこには、一人暮らしの生活に慣れない、馴染めないといった感情が隠れていますから。
TwitterなどSNSに触れる時間が長くなる
孤独の穴埋めを無意識にするため、以前はあんまり使っていなかったTwitterなどのSNSに割く時間が増えていきます。
最初はフォローした人のつぶやきを追うだけだったのが、自分でもアカウントを作って、一日に何度もつぶやくように。
ベッドでスマホを握ったまま寝落ちしたり。
それってある意味では、ホームシックであることのSOSなんでしょう。
地元の友だちに会いたくて震える
大学やバイト先で友だちは作れたけれど、何かが違う。ものたりない……。
なんでだろう?やっぱり地元の友達がいい!いますぐ会いたい。
地元の友だちを思い出して、懐かしくて泣きたくなっていないでしょうか?
比べてるのは失礼だと分かっていても、「竹馬の友」とは親愛の情に差があるのは当然ですよ。
大学を辞めて実家に帰る妄想をする
ふとしたときに、いま大学を辞めたらどうなるんだろう?という妄想が広がっていきます。
田舎に帰って地元の大学に入り直すとか、いっそこのまま大学生活なんて辞めて就職してしまおうとか……。
特に勉強が嫌いになったとか、やる気がないとか、そういう理由ではなく、漠然と大学へ通うモチベーションが無くなってしまう状態です。
それも元をたどれば、一人暮らしの生活を続けるのが辛くなっているためでしょう。
辛い受験をパスして、せっかく念願の大学に入学したのに、退学への心理的ハードルが低く感じてしまうなら、それは重度のホームシック症状と言えるでしょう。
ホームシックになりやすい人の6つの特徴
私の大学時代の友人には、ホームシックになってる人、まったく感じていない人の両極端に分かれていました。
まず、ホームシックになりやすい人には、だいたいこんな6つの特徴があります。
- 家族の仲がいい人
- 1人で過ごすのが苦手な人
- 真面目で内向的な人
- 地元に仲の良い友達が多かった人
- なんとなく大学進学のため一人暮らしを始めてしまった人
- 環境の変化に敏感(ストレスを感じやすい)な人
家族の仲がいい人
故郷の実家では家族全員が仲良し。
なんでも話し合えるような間柄だと、やっぱりホームシックになりやすいでしょう。
『サザエさん』みたいな一家で育った友人がいますが、その人は重度のホームシックにかかりましたっけ。
ちょっと引くくらい親や兄弟と仲がいい人。
気の毒なことに、一人暮らしに完全に慣れるまで1年以上かかっていましたね。
1人で過ごすのが苦手な人
私がわりと軽いホームシックで済んだのは、小さい頃から友だちと遊ぶより1人で遊ぶほうが好きなタイプだったからですね。
こういう孤独を好むタイプの人間って、自然とひとりで過ごす練習をしているようなもの。
模型を作ったり、TVゲームをしたり。
ですから、一人暮らしをしてもホームシックとはほぼ無縁です。
逆に、家に一人で居るのが嫌だ、遊ぶなら大勢で遊びたいというタイプはホームシックになりやすいはず。
ひとりが苦手な人は、ひとりを強いられる一人暮らしにストレスを感じるのは当然ですね。
真面目で内向的な人
真面目な人って、なんでも完璧にやらないと落ち着かない性格。
くわえて内向的な性格だと、滅多に自分の悩みを他人に打ち明けることができません。
こんな性質を合わせもっていると、思い通りにいかない一人暮らしに苛立ちを覚えます。
自分では苛立ちの原因が分からなかったり……。
かといって誰にも相談しないため、ただ自分のうちに寂しさを溜め込んでいくだけです。
地元に仲の良い友達が多かった人
地元では、いつも大勢の友だちと遊んでいた人。
しかし、地元を離れるとその友人関係が「一旦リセット」されてしまうので、胸をかきむしるほどの懐かしさに囚われてしまうようです。
私みたいにもともと友達が少ないタイプだと、なんの心理的ダメージもなく新生活に踏み出せるんですよね。
ただ、地元で友達が多かった人は自然とまた交友関係は広がるので、その点は時間が解決してくれるでしょう。
なんとなく大学進学のため一人暮らしを始めてしまった人
あなたは以下のようなタイプじゃありませんか?
- なんとなく大学進学のために一人暮らしを始めてしまった
- なんとなく親の希望で大学に進んだ
- なんとなく周りの友達がみんな大学に進学するから
こうして明確な目的・目標がないまま一人暮らしを始めると、その逆境に対して「歯を食いしばってもがんばるぞ」という気概に欠けます。
こんなことなら地元や親元を離れるんじゃなかった
と挫折しそうになってもおかしくありません。
いつまでも受け身の状態でいると、寂しさはなくなりませんから、「せっかくの一人暮らし・大学生活を思い切り楽しむぞー!」とポジティブに転換しましょう。
環境の変化に敏感(ストレスを感じやすい)な人
クラス替えがあると、しばらく学校に行くのが嫌になるタイプだった。
家族で旅行しても、ホテルでは寝付きが悪いタイプ。
などなど、ささいな環境の変化にすら敏感な人。
まとめると、環境に左右されやすい熱帯魚タイプ。
こういう人は、生活環境が180度転換する上京・進学・一人暮らしに対応できず、オーバーヒートしてしまっても当然ですね。
ホームシックにならない人の3つの特徴
一方、環境の大変動もどこ吹く風で、新生活を最初から満喫できる豪胆なタイプもいます。
そんなホームシックとは無縁の人の特徴がこちら。
- 地元への愛着が薄く都会への憧れが強い
- 家族や地元の友だちとうまくいっていない
- 地元まで近くてすぐ帰れる距離に住んでいる
(1)地元への愛着が薄く都会への憧れが強い
一匹狼タイプで上昇志向が強い。
価値観の狭い田舎なんてとっととおさらばして、都会で身を立てたい!
そんな矢沢永吉みたいなタイプならホームシックは無縁でしょう。
(2)家族や地元の友だちとうまくいっていない
父親や母親とはいつも険悪なムードだった。
地元には親友と呼べる人なんてひとりもいない。
おまけに地元をコンプレックスに思ってる、とか。
こういう「地縁」みたいな繋がりが弱く、大学進学をきっかけに新しい人間関係を構築したいと考えている人は、少々の孤独なんてまったく堪えません。
(3)地元まで近くてすぐ帰れる距離に住んでいる
大学から実家までが通える距離なのに、あえて一人暮らしを始める人もなかにはいます。
電車で1時間程度なら、週末だけじゃなく「帰りたいな」と思った平日だって帰るのはカンタンですよね。
こういう「わざわざ一人暮らしをしなくてもいいのに」タイプは、いつでも実家に帰れる気安さからホームシックになるヒマがないでしょう。
一人暮らしの大学生がホームシックを解消する9つの方法
では、一人暮らしの大学生がいかにしてホームシックを解消するか、その具体的な方法を7つご紹介します。
- コミュニティに所属する
- 「ホームシックなんだ」と口に出して認める
- バイトや運動を始めて体を動かす
- 時間が解決してくれるのをじっと待つ
- ひとりでもいいから友達をつくる
- 夢中になる趣味を見つける
- できるだけ帰省する
- 友達とお互いの部屋を泊まりっこする
- 一人暮らしの部屋を自分色に染める
「そんなの説明されるまでもないよ」と思うかもしれませんが、納得できる説明をしていきますので、どうぞお付き合いください。
(1)コミュニティに所属する
ホームシックになる最大の理由が「親の庇護下・地元の付き合い」という強力なコミュニティから抜けてしまったことにあります。
だったら大学生活や一人暮らしをするうえで、新しいコミュニティを探して、そこに所属すればいいんですね。
コミュニティの例としては、たとえばこんなものが身近です。
- 大学のサークル
- 地域の団体(ボランティア・趣味クラブ)
- ゲーム内のギルド
大学も俯瞰して見ればそれ自体が巨大なコミュニティ。
しかし、高校までの学校と違ってクラスの同級生という結びつきがないため、ただ大学に通っているだけでは「仲間の輪」には入れません。
できればサークルに入って、同じ趣味嗜好の人の輪にもぐりこみましょう。
地域のボランティア団体だったり、公民館などで行われている趣味クラブに所属して、同好の士を見つけるのもGood!
ゲームに興味があるならオンラインゲームを始めて、そのなかのプレイヤー同士でパーティを組んで、見知らぬ人と交流を温めるのもいいでしょう。
(2)「ホームシックなんだ」と口に出して認める
大学生くらいの男子は特に強がっていて、自分がホームシックだなんて認めたくないはず。
女子だって弱さを見せたくない人は、認めたくない気持ちがありませんか?
でも、強がっていたらいつまでもホームシックは消えません。
母親でも父親でも、友だちや兄弟でもいいので、ちゃんと口に出して「いまホームシックで辛いんだ」と伝えてみましょう。
悩み事って、まず誰かに相談するのが解決の糸口。
まわりに相談相手がいないなら、Yahoo知恵袋などネットに頼るのもひとつの手。
もし相談して解決しなくても、ただ口にするだけでずいぶんと肩が軽くなるものですよ。
(3)バイトや運動を始めて体を動かす
大学とアパートマンションとの往復だけでは、体がなまってしまうし、余計な時間が余ってしまいます。
時間が余るということは、それだけ考え事をする時間が増えて、ホームシックが進行するばかりですよ。
頭を空っぽにするために、体を動かすようなバイトを始めたり、ランニングやダンスなどクタクタになるくらいのハードなスポーツを始めてみましょう。
(4)時間が解決してくれるのをじっと待つ
なんとも消極的な解決法ですが、世の中の大抵の問題は「時間」が解決してくれるものなんですね。
ホームシックが消えるまで耐えろ!とは酷な言い方なのは分かっています。
「他人事だからそんなことが言えるんだ!」って言われると辛いですが。
ただ、「やがていつかは消えるもの」という近い将来の希望があれば、いまの辛さもやり過ごせるのではないでしょうか?
(5)ひとりでもいいから友達をつくる
「持つべきものは友」と昔の人は言いましたが、人生で頼りになるのがやっぱり友だちなんですね。
遊び相手としてだけではなく、「相談相手」としても、友だちは欠かせない存在です。
大学に通っているだけでは、なかなか友だちはできないと思うので、やはりサークル活動に参加するか、同年代の人間が多く集まっているバイトをするのがいいでしょう。
(6)夢中になる趣味を見つける
ホームシックだと何もやる気が起きないかもしれませんが、自分で自分の尻を叩いて、興味のあることを探してみてください。
たったひとつでも夢中になれる趣味があると、生活はがらっと一変し、うつうつと悩む時間は確実に減りますから。
誰でもなにか「ひとつくらい」はありますよね?
趣味は「自然と見つかるもの」ではなく、自分で見つけるもの。
もし外に出て行動を起こすのが億劫なら、とりあえず「映画鑑賞」から始めてみましょう。
気持ちが落ち込んでいるときは、ハッピーな映画を見て元気を貰うより、感動系の映画を観てボロボロ泣くほうがスッキリします。
泣くことはストレス解消法として、すごく効果的なんですよ。
(7)できるだけ帰省する
「気軽に帰省できない距離にいるからホームシックになるんだ」というお叱りの声はごもっとも。
「頻繁に帰省したらホームシックがいつまでも消えない」という意見もごもっともです。
でも、辛いときはムリにガマンするより、思い切って帰省したほうがいいですよ。
大学は高校と違って自分で自由に講義を受けられる自由さがあるんですから、2週間ごとに帰省するとかどうでしょうか?
授業がない土日だけミニ帰省するとか。
あと○日・あと○週間で実家に帰れる!という目標があれば、辛い毎日も乗り切れるでしょう。
そうやって何度か帰省を繰り返すうちに、帰省する「間隔」が次第に広がっていきます。
そして、やがては夏休みや年末年始など長期休暇しか帰省しないくらい、一人暮らしにも慣れていくはずです。
(8)友達とお互いの部屋を泊まりっこする
ホームシックで一番つらい時間はやはり「長い夜」ですよね。
一人でポツンを部屋で過ごしていると、どうしてもしんどくなってしまうでしょうから、友達とお互いの部屋を「泊まりっこ」します。
自分の部屋に泊まってもらったら、次は友達の部屋に泊まりにいくような。
まず仲が良い友達を作るところから始めないといけませんが、それが出来たら第一段階はクリア!
あとは、どうしても寂しい夜に部屋に来てもらったり、相手の部屋に転がりこんだりすれば、次第にそれ自体が楽しくなってくるはず。
そうこうしているうちに、一人暮らしの生活にも慣れていくでしょう。
(9)一人暮らしの部屋を自分色に染める
一人暮らしをスターとしたばかりの部屋は、どこかよそよそしいもの。
部屋に運び込んだ家具や電化製品はわずかですから、まだホテルの部屋に泊まっているのと変わらないくらい、落ち着かない空間のはず。
大学やバイトから帰っても、「自分ち」感が薄くてリラックスできず、実家の部屋を思い出してホームシックになるのは仕方ないとも言えます……。
そんなよそよそしい空間を「自分色に染める」には、少しずつカスタマイズしていくしかありません。
少しずつ必要な家具をそろえていったり、写真立てを買って思い出の写真を飾ったり。
この動画みたいに100均でもいろんなインテリア雑貨があるので、安価に自分の好きな空間を作ることができますよ。
時間と手間をかけるほど「自分ち」感が増していくので、寂しさを紛らわせがてら簡単なDIYに熱中するのもいい方法です。
一人暮らしの大学生がホームシックを防ぐアイテム5選
一人暮らしの部屋に持ち込めるようなアイテムで、ホームシックが少しでも癒せるようなものがこちらの5つ。
- ペット・植物
- 昔の写真(アルバム)
- 実家で使っていた寝具
- 実家で使っていたぬぐるみ
- 音楽(癒やし系・励まし系・ノリノリ系)
(1)ペット・植物
一人暮らしが寂しくてホームシックになっているなら、同居人を見つけるのが手っ取り早いです。
かといって賃貸アパートやマンションだと、まだまだ「ペット禁止」のルールが多いのが現実……。
犬や猫は無理として、その代わりにハムスターやフェレットなどの小動物か、金魚やメダカなどの魚系はいかがでしょうか?
部屋の中に自分とは別の生命体がいるだけで、ずいぶんと気持ちは違いますよ。
自分を頼ってくれる存在は愛おしいです。
生き物は育てる自信がないなら、枯れにくい観葉植物もいいかも。
枯れにくい観葉植物といえば、パキラ・ゴムの木・ドラセナあたりです。
一人暮らしでペット代わりになるバカみたいに可愛い奴10選
(2)昔の写真(アルバム)
昔の思い出に浸るなんて後ろ向きの行動ですけど、寂しい夜を耐えるにはそれもアリ。
学生時代のアルバム、家族写真のアルバムを実家から持ってきて、夜な夜なめくってみては?
持ち運びが大変ならスキャンしてデジタル化し、クラウド上で管理するとスマホで閲覧するのが楽になりますよ。
(3)実家で使っていた寝具
犬や猫がブリーダーからもらわれていく時、それまで使っていたタオルを持たせると落ち着くそうです。
犬や猫と一緒にして申し訳ないですが、人間も一緒。
実家で使っていた「自分の匂い」が染み込んだ寝具がそばにあるだけで安心して眠れるというもの。
実家に帰った際に、持ち帰ってみては?
(4)実家で使っていたぬぐるみ
男性は別として、女性はぬいぐるみを抱いて寝ると落ち着く人も多いですよね。
それも小さい頃から使い続けてきたボロボロのクマのぬいぐるみとか。
ダンボールに収まるサイズなら実家から宅配便で送ってもらってみては?
(5)音楽(癒やし系・励まし系・ノリノリ系)
音楽はこれまでの人生であんまり聴いてこなかった人でも、ホームシックで心が傷んでいるときには特別に沁みることもあります。
音楽のちからってすごいですよ。
人を救う音楽は、なにも癒やし系や「あなたもがんばって」みたいな励まし系だけじゃありません。
ロックやパンクなど「ノリがいい曲」に救われる人だってたくさんいます。
いまだとSpotifyなどサブスク系のサービスに入ると、いろんな世界中の色んなジャンルの曲が聴けるので、あれこれ漁ってみては?
一人暮らしを続けると分かる実家の煩わしさ
ホームシックにかかると、実家が天国のように思えてくるでしょう。
でも、オアシスを求めるように実家に帰省してみると、いままで感じなかった実家特有の煩わしさにウンザリすることだってあるんですね。
- 朝寝坊してると怒られる
- ゴハンの時間が強制される
- お風呂の順番が決まっている
- テレビのチャンネル権がない
などなど、実家に帰ると「今の一人暮らしって案外いいかも?」と、そこで初めて一人暮らしの良さを発見するわけです。
そこで考え方の変化が起こって、長いホームシックから抜け出すこともありますよ。
まとめ
大学進学をキッカケに一人暮らしをスタートした大学生が、ホームシックに陥る原因といえば、この3つ。
- 慣れない大学生活や家事に不安がある
- 孤独な生活に慣れていない
- 家族や故郷との繋がりが絶たれて
でも、大丈夫!
ずっとその状態は続く人はいませんし、以下の解消方法を試すと、もっと早く抜け出せると思いますよ。
- コミュニティに所属する
- 「ホームシックなんだ」と口に出す
- バイトや運動を始めて体を動かす
- 時間が解決してくれるのをじっと待つ
- ひとりでもいいから友達をつくる
- 夢中になる趣味を見つける
- できるだけ帰省する
- 友達とお互いの部屋を泊まりっこする
- 一人暮らしの部屋を自分色に染める
単純にいえば、実家暮らしより一人暮らしのほうが快適だと気づけば、そこでほとんどのホームシックは視野の外へ飛んでしまうでしょう。
そのためには無理して頑張ろうとせず、実家に帰ってゆっくり過ごすのも選択肢だと思います。
一人暮らしに慣れるまでの期間は?大学生・社会人の調査結果
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