一人暮らしを始める理由として
人間的に絶対成長できるから!
と親にアピールして説得する大学生や社会人は多いですよね。
子供が「独立するために一人暮らしをしたい!」と言い出したけど
うちのボンクラ息子は本当に成長できるのかなぁ?
と疑問に思ってしまうご両親さんも全国にたくさんいらっしゃるはず。
そこで、一人暮らし歴20年越えのワタシが
- 一人暮らしで成長できたこと
- 残念ながら成長できなかったこと
この2つの真実をくわしくご紹介します。
いまから一人暮らしをしたい大学生や社会人は、親への説得材料に。
子供が一人暮らしをしたいと言い出して困っている親御さんは、これを読めば積極的に勧めたくなること間違いなしですよ。
一人暮らしで成長した6のコト
ワタシがいま実感している「一人暮らしを続けて成長できたなぁ!」と思う部分は、この6つです。
- 家事スキル(料理・掃除・洗濯)が上達
- 金銭感覚の変化と家計の管理能力の習得
- 計画的な時間の使い方が身についた
- 他人に頼らない行動力や責任感がアップ
- 孤独に耐えるタフネスの向上
- 「世間」や「親」に対しての見識が変化
世間の声を拾っても、だいたいこの6つに集約されますね。
では、ひとつずつ見ていってください。
家事スキル(料理・掃除・洗濯)が上達
一人暮らしに必要な家事のスキルといえば
- 料理
- 掃除
- 洗濯
どれも実家で親の手伝いをすれば、自然と身につくスキルです。
ただ、これを一人暮らしをして習慣的に(強制的に)行っていくと、質やスピードの向上は圧倒的に早いですよ。
料理ならレシピ本を見なくても、冷蔵庫に残っている余った食材だけを使って短時間で、メインのおかずと副菜を作れるように。
掃除なら部屋・風呂・トイレそれぞれの特性を知った上で、効率的に掃除をササッと済ませることが可能に。
洗濯も洋服の素材ごとに洗い方を変えたり、雨の日でも室内干しで乾かすスキルが身についたりします。
金銭感覚の変化と家計の管理能力の習得
私は高校時代、バイトやお小遣いで手に入れたお金は、友達と遊びに行ったり洋服やゲームを買って使い切るのが普通でした。
しかし、一人暮らしになると金銭感覚が一変。
余計なものを買わなくなったり、派手に遊び回る友達とは距離を置いて、節約をつねに意識するようになりましたね。
- 家賃
- 光熱費
- 食費
- 交際費
これら毎月の出費と収入をカンタンな家計簿に記録するようになり、毎月わずかですが貯金する習慣が自然と身につきました。
台所の水道がポタポタ垂れるのさえ敏感になるほど、いっぱしの倹約家になったと自負しています。
計画的な時間の使い方が身についた
実家だと他の家族の行動に合わせないといけないので、食事や風呂の時間は流動的でした。
しかし、一人暮らしだとすべて自分の匙加減ひとつなので、ダレるのはよくないと自分で自分の「生活時間割」を作ることに。
そうすることで時間的な余裕が生まれて
- 読書(ビジネス本や自己啓発系)
- 勉強(語学や資格取得のため)
- 運動(健康やダイエットのため)
など自己投資に充てる時間が増えましたね。
自堕落な生活を送る人も中にはいますが、ほとんどの人が意外にも規則的なスケジュールで生活しているものです。
他人に頼らない行動力や責任感がアップ
一人暮らしをすると、すべての判断は自分次第。
実家では母親や父親が先頭に立って判断していたことも、全部自分で決めないといけません。
- 怪しい訪問者が来たときの対応
- 台風や地震がきたときの備えや避難
- 管理会社や隣人からの苦情
などなど、日常的なトラブルはいっぱい……。
これらを荒波を乗り越えるようにさばいていくと、自然と行動力が養われてたくましくなっていくのは当たり前でしょう。
何かあったらまず行動しないと、生活が立ち行かないものですから……。
また、そうやって行動した末の結果に対して、責任を取るのも自分ひとり。
まさに一人暮らしは「自己責任」の凝縮ですから、責任感とはどういうものか、身にしみて理解できるものです。
孤独に耐えるタフネスの向上
私は人より孤独に強いという思い込みがありました。
実際、一人で行動するのは平気なタイプでしたが、それでも秋の夜長などにしんみりと孤独を強く感じることもあったり……。
ただ、そうやって孤独に耐えていくと、ほんとうの意味でタフネスが備わってきました。
寂しいと感じても、それが辛くて耐えられないと思うことはありませんね。
親とべったりの甘えっ子でも、荒療治的な一人暮らしでたくましく成長できるはず。
ただ、ホームシックになったり、一人暮らしをやめたいと思う人も多いのは事実。
そのあたりの対処法を予習するには、こちらの記事をご覧ください。
「世間」や「親」に対しての見識が変化
正直に告白すると、私は一人暮らしをするまで心から両親に感謝の気持ちを持ったり、まして言葉にしたことはありませんでした。
父の日や母の日の贈り物をしても、それは形だけ……。
しかし、一人暮らしを始めてから家事全般の苦労や、お金を稼いで自分で生活費を負担する大変さに気づくわけですね。
すると、自然と両親への見方が変わるんです。
もっと「ありがとう」って言えば良かったとか、これからは親孝行をしてあげないとな、とか。
また、世間の人たちに対しても、生活の苦労を思って優しい気持ちが芽生えたりもするでしょう。
今までは他人の苦労など想像もせず、ただ刺々しく接していたすべてに対しての見識が180度ガラッと変化しましたね。
一人暮らしをしても成長しない3のコト
しかし残念ながら、いくら一人暮らしを長く続けても成長できなかった面はたしかに存在します。
私の場合は、この3つでした。
- コミュニケーション能力
- 将来設計の計画性
- 苦手なものの克服
これは個人の資質にもよるので断言できませんが、性格的にどうやっても変わられない部分も人間にはあるんですね。
コミュニケーション能力
私はもともと人見知りで、積極的に他人とコミュニケーションを取るタイプではありません。
でも一人暮らしをすれば、日常的に他人との交渉があるだろうから、多少は変わるかと思ってました。
しかし、現実はまったくそうはいかず……。
- 管理会社や大家との交渉
- 隣人との挨拶
- 仕事上でのコミュニケーション
- 役所での手続き
恥ずかしながら未だにこれらが苦手です……。
仕事においても慣れた数人の同僚を別にすれば、話ははずみませんし、飲み会なんかも憂鬱で仕方ありません。
将来設計の計画性
来週一週間のおおまかな食事のメニューや、掃除・洗濯のスケジュールを立てるのはお手のもの。
しかし、今後数十年に渡っての人生設計についてはノープラン。
行き当たりばったりで日々、暮らしているに過ぎません。
将来設計がちゃんとできる人は、
- いつ頃までには結婚する
- 何歳までにいくら貯金する
- 老後はどこそこで暮らす
などと明確な目標があるんでしょう。
一人暮らしをしている人って、イメージ的に独立心が強くてビジョンがしっかりしていそうですが、それは人それぞれなんですね。
決して一人暮らしをすれば、無意識に成長できるわけではありません!
苦手なものの克服
誰だって苦手なものがひとつやふたつあるでしょう。
私は男ながらゴキブリが大大大の苦手です。
一人だとその手の害虫退治も全部自分ひとりで担うわけなので、耐性がついて平気なるかと思うじゃないですか?
でも、いくら経っても苦手は苦手のままなんですね。
いかにゴキブリを見ないで駆除できるか、そちら方面の知識については明らかに成長の跡がうかがえますが……。
一人暮らしをするにあたってゴキブリ退治に不安がある方は、こちらの記事で予習してください。
ゴキブリが一人暮らしの部屋に!虫嫌いな女子向け対処法6選
まとめ
一人暮らしで成長できる点はこの6つです。
- 家事スキルの向上
- 金銭感覚が変わり家計管理をマスター
- 計画的な時間の使い方をマスター
- 行動力や責任感のアップ
- 孤独に耐える力がアップ
- 親や世間の見方が優しくなる
個人的に成長しないなぁと恥ずかしく思う部分がこの3つ。
- コミュニケーションの上手さや慣れ
- 将来的な人生設計の計画性
- 苦手な物を克服すること
ただトータル的には、確実に成長できるのは間違いないですよ。
結婚前までの限られた期間、親元を離れて暮らす。
あるいは、これから一生独りで暮らす場合にもプラス面しかないと思います。
反対する理由はないですね。
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