コンビニおにぎりは冷蔵庫に入れる必要はありません。
ただ、消費期限内に食べない場合は、冷蔵庫に入れたほうが良いでしょう。
また、梅雨や夏など湿度と気温が高い季節に、冷房が効いていない部屋に放置すると早く腐る可能性があるため、冷蔵庫に入れたほうが安心です。
では、コンビニおにぎりは
- 冷蔵庫で何日くらい保存できる?
- 冷蔵庫に入れてパサパサ・ぽろぽろ・硬くなったら復活できる?
などなど、気になる点をお答えしていきます。
コンビニおにぎりの保存は常温で良い理由
コンビニおにぎりは冷蔵庫に入れないで、なぜ常温で保存していいかというと、パッケージに以下のような説明書きがあるからです。
保存方法:直射日光及び高温多湿を避けて下さい
つまり「要冷蔵」の食べ物ではないんですね。
ですから、消費期限が来るまでは
- 直射日光が当たらない場所
- 高温多湿ではない場所(気温25℃以下・湿度75%以下)
で保存するなら冷蔵庫に入れる必要はありません。
しかし、梅雨や夏は高温多湿になるため、冷房が効いていない蒸し暑い部屋に置くと、早めに腐る危険性があります。
そんな場合には、冷蔵庫に入れるのがベストなんですよ。
コンビニでおにぎりは何度で保存されている?
コンビニでおにぎりは、「冷ケース」に陳列されています。
しかし、この冷ケースは16℃~20℃に保つように設定されており、決して冷蔵庫のように冷やしているわけではありません。
コンビニで買ったおにぎりをその場で食べても、冷たくないですよね?
あくまで品質を保って腐りにくい温度をキープするために、あのような冷ケースに並べて販売されているんですね。
コンビニおにぎりは冷蔵庫で何日くらい保存できる?
コンビニおにぎりを買ったけど、食べきれないとか、安かったからまとめて買った場合、冷蔵庫に入れたくなります。
日本の高温多湿の夏には、常温に保存するのが不安な場合もあるでしょう。
そんなとき、冷蔵庫に入れると何日くらい保存できるかというと
- 基本的には「消費期限」まで
- 具材によっては「消費期限の翌日」まで
これくらいが目安になります。
冷蔵庫に入れたからといって、劇的に消費期限が伸びるわけでありません。
ほんの少し伸びるくらいの気持ちでいたほうがいいですよ。
しかも、具材によっては腐りやすいのもあったりして……。
おにぎりの種類や具材によって腐りやすい・腐りにくいがある
コンビニおにぎりは、大手3社(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート)だけでも膨大な種類があります。
中に入っている具材や、ごはんの種類でも「腐りやすいもの・腐りにくいもの」に分かれるので注意が必要です。
梅干しや高菜などの漬物、焼き鮭や昆布などの塩分が高い具材、または具の入っていない「塩むすび」は腐りにくいです。
しかし、以下のような種類の具材・おにぎりの種類は腐りやすくなります。
- ツナマヨネーズ
- 生たらこ/明太子
- イクラ
- おかか
- ゆで卵(煮玉子)
- フライ系(天むす・かき揚げ・唐揚げ)
- 炊き込み系(おこわ・五目ごはん)
マヨネーズや生モノ、フライ系は特に腐りやすいです。
このようなコンビニおにぎりは、冷蔵庫に入れても消費期限内に食べるのが安全ですよ。
コンビニおにぎりが冷蔵庫でパサパサ・硬くなる理由と復活方法
コンビニおにぎりを冷蔵庫に入れておくと、ごはんがパサパサになったり、硬くなったりしますよね。
おにぎりは基本的に冷たいまま食べる食品なので、我慢するしかないのでしょうか?
……いえいえ、ご安心下さい、ちゃんと解決方法はあるんですよ!
どうしてパサパサしたり硬くなるの?
コンビニおにぎりを冷蔵庫で保存するとパサパサしたり硬くなるのは、お米のデンプンが変化するからなんです。
お米のデンプンは
- 生米ではβデンプンという状態
- 米を炊いてご飯にするとαデンプンに変化
- ご飯を冷やすとβデンプンに近い状態に戻る
こんなふうに変化をします。
つまりカンタンに言えば、せっかくおいしく炊いた柔らかいお米も冷やしてしまうと、炊く前の「生米の硬い状態」に戻ってしまうんですね。
そのβデンプンに戻る温度というのが、0~3℃であり、冷蔵庫の庫内温度に近いわけです。
これを賢く防いでいるのがコンビニの冷ケース。
冷ケースで16℃~20℃をキープするのは、ご飯が硬くならない温度だと知ってるからなんですよ。
パサパサ&硬くなったときは電子レンジで温めよう
1日くらい冷蔵庫に保存して、すっかりパサパサ&硬くなってしまったコンビニおにぎりも、ちょっとした工夫で復活させることができますよ。
なんてことはない、ただ電子レンジでチンするだけです。
復活させる温め方はこちら。
- コンビニおにぎりを電子レンジに寝かせて入れる
- 600wで30秒間、温める
- 裏返して、さらに30秒間、温める
片面を30秒チンしたら、電子レンジの蓋を開けて、おにぎりを裏返します。
そして、また30秒チンすれば完了!
これでかなりフカフカの柔らかい状態に戻ります。
電子レンジの「ワット数ごとの温め時間」は以下を参考にされてください。
- 500wなら36秒(両面合わせて72秒)
- 800wなら22秒(両面合わせて44秒)
- 1000wなら18秒(両面合わせて36秒)
電子レンジで温めたコンビニおにぎりの様子がこちら。
海苔はどうしてもしんなりしますが、食べる分には問題なし。
お米は湯気を立ててキラキラ光り、ボソボソ感は一切なく、握りたてのように美味しいですよ。
ただし、具材も一緒に温まるので、ツナマヨやイクラなど冷たいほうが美味しい具材に関しては不向きかもしれません。
また、イクラや明太子は火が通って、逆に固くなるのは仕方ありませんね。
それでもパサパサで硬いときのアレンジレシピ
コンビニおにぎりが冷蔵庫に入れて固くなり、電子レンジにかけたけど、それでもまだパサパサで食べられたものじゃない……。
そんな場合は、そのまま食べるのは諦めて、他の料理にアレンジしましょう。
たとえば、こんな料理がおすすめです。
- お茶漬け
- おかゆ
- お雑炊
お湯を入れてしまえば、お米の固さも気にならなくなりますよ。
コンビニおにぎりを柔らかいまま冷蔵保存する2つのコツ
コンビニおにぎりは、冷蔵庫で保存するとパサパサ&硬くなるのは避けられません。
ただ、その進行具合を遅らせて、柔らかいまま保存する裏ワザが2つあります。
野菜室で保存する
ひとつめが、冷蔵庫の「野菜室」で保存すること!
野菜室は、普通の冷蔵室とくらべると若干温度が高く設定されているんですよ。
冷蔵室:約+2度~+6度
野菜室:約+3度~+7度
ですから、コンビニの冷ケースに若干近い状態で保存できます。
しかも、野菜室は冷蔵室より狭く、密閉度が高いため、水分が蒸発しにくい作り。
そのおかげで、コンビニおにぎりの水分が飛ぶのを多少は抑えてくれるはずです。
ドアポケットで保存する
ふたつめが、冷蔵庫の「ドアポケットで保存すること!
ドアポケットとは、冷蔵庫の扉の裏側に設けられた収納スペースです。
このドアポケットの温度は、6~9℃ほど。
- 冷気の噴き出し口から遠い
- 開閉時に外気温の変化を受けやすい
といった理由から、内部よりも温度が高めなんです。
ですから、あまり冷やしたくないコンビニおにぎりの置き場所としては、うってつけといえるでしょう。
牛乳や卵、調味料などでぎっしり詰まっているかもしれませんが、温度的には野菜室よりも高いので、ここに入れておくのがベスト。
長期保存するなら冷凍庫へ
翌日などすぐに食べる予定はなく、長期保存したい場合は、冷凍庫へ入れましょう。
冷凍庫ならかなり長い間、柔らかい状態を保ったまま保存が可能です。
くわしくは下記の記事をご覧ください。
コンビニおにぎりを冷凍【期限とNGな具材】海苔の扱いは?
コンビニおにぎりは冷蔵庫に入れないで何日後まで食べられる?
でも、いくら予防策を講じても時間の経過で、冷蔵庫に入れたコンビニおにぎりは確実に硬くパサパサになっていきます……。
なので、なるべくなら常温で保存するのが理想的です。
冷蔵庫に入れないで常温の場所に保存した場合は、消費期限にしたがうのが安全ですよ。
賞味期限なら多少過ぎても食べられますが、コンビニおにぎりに表示されているのは「消費期限」なので1分1秒が過ぎたら、食べてはいけません。
消費期限と賞味期限の違い
消費期限と賞味期限は似ているようで、意味合いはまったく違います。
- 消費期限:安全に食べられる期限
- 賞味期限:おいしく食べられる期限
賞味期限の超過は、本来の風味が損なわれるだけで、それを我慢すれば食べられます。
しかし、消費期限の超過は、傷む・腐るなどの変化が見られ、食べると腹痛や下痢など食中毒を起こす危険性があるため、食べてはいけないんですね。
梅・塩鮭・昆布・高菜のおにぎりは翌日まで
基本的には、消費期限を守るのが安全策です。
しかし私の経験上、梅・塩鮭・昆布・高菜などの漬物や塩辛い具材が入ったコンビニおにぎりなら、翌日までは十分に食べられます。
もちろん、常温とはいえ、高温多湿ではない春・晩秋・冬に限られますが。
逆に傷みやすい具材は
- シーチキンマヨネーズなどマヨネーズを使ったもの
- ゆで卵が入ったもの
- たらこ(明太子)やイクラなど生モノが入ったもの
などですね。
これらは常温で翌日まで持ち越すと、高確率で腐るので食べてはいけません。
コンビニおにぎりを持ち歩く場合の消費期限は?
コンビニおにぎりは携帯に便利なので、買ってから会社に持っていったり、山登りなどレジャーに持参することもあるでしょう。
そんな持ち歩くときの消費期限の目安は
- 春・晩秋・冬の気温が低い時期:半日程度
- 高温多湿の夏:2~3時間が限度
これくらいだと安全に食べられます。
高温多湿の梅雨から真夏にかけては、朝にコンビニで買ったら、昼までがギリギリの限度。
気温が低い時期なら、朝にコンビニで買って、昼に食べ忘れて夜まで持ち越すこともあります。
その場合も消費期限内であれば、まず問題ない場合が多いですが、食べる前に傷みの兆候がないかよく確認しましょう。
傷むのを遅らせる持ち運び方法
真夏にコンビニおにぎりを持ち歩くのは、たとえ日差しを遮ったバッグに入れていても、高温状態に陥りがち……。
そんなときは、凍ったペットボトルか保冷剤を横において、ハンカチやタオルなどで覆っておくと、簡易的なクーラーボックスになりますよ。
ただ、最近の日本の夏は異常なほどの猛暑なので過信しすぎないでくださいね。
まとめ
コンビニおにぎりは、常温でも保存可能です。
でも、高温多湿の季節にすぐに食べない場合は、冷蔵庫に入れたほうが安心です。
そんな場合に気をつけたいポイントがこちら。
- 冷蔵庫に入れても消費期限内に食べるのが基本
- 具材によっては消費期限の翌日まで食べられる
- 冷蔵庫の野菜室かドアポケットに入れると良い
- 硬くなったら電子レンジでチンすると復活する
冷蔵庫に入れるのはあくまで腐らせないためで、消費期限を伸ばすためではないと思ったほうがいいですね。
部屋の中が25℃以下の常温の季節なら、無理に冷蔵庫に入れないでOK。
消費期限までにおいしい状態でササッと食べきっちゃいましょう。
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