一人暮らしを始めたばかりで、まな板を買っていない。
生肉や魚などニオイが移りやすいから、まな板を使いたくない。
キッチンが狭いから大きいまな板が置けない。
アウトドア(キャンプ・バーベキュー・登山)で、まな板を忘れてしまって大ピンチ!
パン作りをして焼いたパンを切ると、まな板が削れてしまうのが困る……。
などなど、いろんな理由でお困りの方のために
- まな板の代用になるもの(家の中・家の外)
- まな板の代用にはならないもの
- まな板無しで食品を切る道具とやり方
こんな情報をお届けします。
一人暮らし歴が長く、自炊もおまかせ!の私が解説しましょう。
家でまな板の代用になるもの5選
一人暮らしで、まだ家にまな板がない人や、ニオイや色移りが嫌でまな板を使いたくない人。
そんな人は、家の中にこんなものはありませんか?
- 牛乳パック
- アルミホイル
- クッキングシート
- 雑誌
- ダンボール
すべてまな板の代用になる候補です。
それでは、それぞれの特徴(良い点・悪い点)を見ていきましょう。
牛乳パック
まな板の代用として、私が一番おすすめしたいのが牛乳パックです。
牛乳が入っていたパックだけではなく、コーヒー牛乳やジュースが入っていたパックでもかまいません。
大きさは500mlサイズでも使えますが、なるべくなら1リットルサイズがベスト。
こちらがその使い方の動画。
牛乳パックがまな板に!? 水分が多い野菜もこれを使えば、まな板を汚さず切っていけます✨ pic.twitter.com/6VO310O90H
— ツイナビ (@twinavi) December 9, 2020
1本の牛乳パックから2枚分取れるので、野菜と肉など分けて使うことが可能。
牛乳パックの良いところは、この3つ。
- 厚みと強度がある
- 撥水性があるので水分を吸い込まない
- 切った食材を鍋に入れやすい
使い終わった牛乳パックは洗えば、資源ごみとして捨てることができます。
ホームベーカリーを使う人など、パン作りをした際にもおすすめ。
普通のまな板でパン切り包丁を使うと筋が入ってしまいますが、使い捨ての牛乳パックなら後顧の憂い無く切ることができます。
アルミホイル
キッチンに常備されていることが多いアルミホイルも、まな板の代用を任せることができますよ。
あんなペラペラのもので大丈夫?
と疑問に思うかもしれません。
しかし、30cmくらいの長さに切ったアルミホイルを3枚ほど用意し、それを重ねて使えば平気です。
少々、強く包丁を当てても下まで切れてしまうことはありません。
アルミホイルの良いところは、この3つ。
- 重ねれば強度が上がる
- 水を通さないので周囲を汚さない
- 安い商品なので心置きなく使い捨てできる
ただし、硬い根菜を切ったり、包丁を何度も前後させてないと切れない食材を切ると、アルミホイルが破けることも……。
下の台を傷つけないために、タオルなどを敷いておくと安心です。
クッキングシート
オーブン料理や落し蓋の代わりに使われるクッキングシートも、まな板の代用品になります。
少量の食材切りたいけどまな板洗うの面倒臭いときは『クッキングシート』を折りたたんで使うと凄くいい…… pic.twitter.com/75nrXFfm9C
— 麦ライス@シェフ/料理家 (@HG7654321) December 2, 2020
250℃の高温に耐えられるよう、非常に強く破れにくく作られています。
クッキングシートの良いところは、この2つ。
- 丈夫なところ
- 揮発性があるので水分が多い食材でも切りやすい
ただ、厚みがないのでクッション性が皆無な点はデメリット。
台所にシンクに直接敷いて食材を切ると、「ザンッガンッ」と大きな音を立ててしまいます……。
また、強度はあるものの連続で切っていくと破けるかもしれないので、タオルや新聞紙を敷いて、その上にクッキングシートを広げましょう。
雑誌
読み終えた古雑誌もまな板の代用品候補のひとつです。
まな板代わりに向いているのは、マンガ雑誌のような表紙(裏表紙)がフラットなタイプ。
雑誌の良い点は、この3つ。
- 厚みがあるのでまな板に近い使い心地
- 表紙(裏表紙)は水を弾くので水分が多いものでも切りやすい
- 水分や汚れを拭き取れば再生ゴミとして捨てられる
写真週刊誌みたいな波打っているものは、食材に対して包丁がまっすぐ当てられないので危険で不向き。
また、広告チラシは印刷面のインクが水で滲み出すので、食材にとって悪影響を与えます。
でも、雑誌のオモテウラなら、そんな心配も不要でしょう。
ダンボール
引越しや宅急便で出たダンボールもまな板の代用品として使えます。
ダンボールの外側は汚れが付いていますが、内側なら大丈夫。
気になる方は、使う前に軽くフキンなどで拭けばいいでしょう。
ダンボールの良いところは、この4つ。
- 適度に弾力性がある
- 水分を吸い込んでくれる
- 燃えるゴミとして使い捨てしやすい
- なんといっても無料(タダ)
引越しを終えたばかりの一人暮らしの人は、ダンボールも豊富でしょうから、とりあえずまな板を買うまでこれで我慢できるはず。
キャンプ・バーベキュー・登山でまな板の代用になるもの3選
キャンプ・バーベキュー・登山などアウトドアにでかけて料理をしようとしたら、
あ!まな板を忘れた!
と気づいたときに代用品と使えるのが、この3種類です。
- 紙皿・紙コップ
- 食品トレー
- タオル
どれかしらは持参しているでしょうから、運んできた道具をチェックしてみてください。
紙皿・紙コップ
キャンプやバーベキューでは持参することが多い紙皿や紙コップは、まな板の代用になります。
紙皿はそのままミニまな板として使えますが、紙コップもビリビリと破って広げて板状にすれば使えますよ。
紙皿や紙コップの良いところは、この3つ。
- そこそこの耐久性がある
- 水を弾くのでグンニャリしない
- 清潔なのでそのまま使える
一個あたりの単価も安いので、そのまま気楽に使い捨てできる点もメリット!
食品トレー
肉や魚が入っていた発泡スチロールの食品トレーも、まな板の代用品として十分に使えます。
底がくぼんだ形状をしているので、叩いて潰してフラットな状態にしてから使いましょう。
野菜や果物など肉や魚のニオイを付けたくない食材を切るときは、裏返して裏面で切るといいですよ。
食品トレーの良いところは、この3つ。
- クッション性があるので切りやすい
- 水分を吸い込まない
- 水で洗えば何度でも使える
ただ、耐久性はあまりないので、ささっと切るだけで終わる料理向きですね。
タオル
紙皿も紙コップも食品トレーもない場合は、最終手段としてタオルしかありません。
食材を汚さず、台などを傷つけないで切るには、タオルを敷いて、それをまな板代わりに使いましょう。
タオルの良いところは、正直、特にありません……。
水分を吸い込みますし、チカラを入れて切ると手元が狂いやすいですから。
使う際は安全に十分に気をつけてください。
まな板の代用にはおすすめできないものワースト3
個人的にまな板の代用にはおすすめできないのが、こちらの3つ。
- キッチンペーパー
- サランラップ
- 新聞紙
他所様の記事では推奨していますが、明らかに欠点があるので使うのはやめたほうがいいと思います。
キッチンペーパー
キッチンペーパーは食材の水気を拭き取るための商品です。
要するにただの「紙」なので、耐久性は低く、水気を瞬時に吸い取ります。
水分を吸収したキッチンペーパーはより破れやすくなり、包丁の刃の鋭さに耐えられませんよ。
サランラップ
余った料理の乾燥を防いだり、ホコリや虫よけのために使われるサランラップ。
2~3枚重ねたところで簡単に包丁の刃が当たると切れてしまうので、とても代用にはなりません……。
特に質が悪い(薄い)サランラップだと、それが顕著。
下に新聞でも引けば別ですが、キッチンのシンクを傷つける可能性が高いのでやめたほうがいいでしょう。
新聞紙
新聞紙のうえで直に食材を切ると、インクが移る恐れがあります。
有害かどうかはわかりませんが、気分的に良いものではありませんよね?
そもそも水気を吸い取りやすいので、ちょっと濡れたものを切ると、すぐにビリっと切れてしまうはず。
新聞紙はあくまでアルミホイルの下に敷くなどサブ的役割がいいところです。
まな板を汚したくない人は「まな板シート」を使おう!
まな板は持っているけれど、臭いの強い魚や、色移りしそうな野菜を切りたくない人は、「まな板シート」を使うと良いですよ。
まな板シートとは、その名の通り、まな板の上に敷いて使うためのシート。
まな板の汚れや傷つきを防ぐだけではなく、食材が滑りにくくなるのでカットするのが楽になります。
まな板シートは1パック買うと数枚分は取れるので
- 生の肉や魚
- 生で食べる野菜や果物
これらをまな板を洗う手間なく、まな板シートを取り替えるだけで連続で切ることができるんですね。
また、切った食材を移動させるのも楽なんです。
まな板が要らない食材の2つの切り方
もし家や出先でまな板の代用が見つからない場合は、いっそまな板を使わないで食品を切ってみては?
こんな2つの方法がありますよ。
- キッチンバサミで切る
- 手で食材を持ちながら切る
キッチンバサミで切る
韓国料理店に行くと、肉をキッチンバサミで切っているのを見かけませんか?
日本ではあまり行儀が良くないと思われるせいか使いませんが、外国では普通みたいですね。
肉に限らず野菜でもパチパチと小気味よく切れるので、気持ちがいいですよ!(笑)
鶏肉の包丁では切りにくい皮の部分も一刀両断。
まな板を洗う手間もかからないので、あってもなくても一度試してみてほしいやり方です。
手で食材を持ちながら切る
フランスではまな板を持たない家庭も多いと聞いたことがあります。
では、どうやって食材を切っているかと言うと、お皿の上で切るのは定番。
日本では豆腐を手の上で切ったり、味の通りをよくするために手でちぎる場合も。
それ以外に、小型のナイフを使えば、手で持ちながら玉葱の薄切りができるんですよ。
※手を切らないように慎重に行ってください。
まとめ
あらためて、まな板の代用になるものを列挙します。
- 牛乳パック
- アルミホイル
- クッキングシート
- 雑誌
- ダンボール
- 紙皿・紙コップ
- 食品トレー
- タオル
どれもまな板と同等の使いやすさがあるかと聞かれたら、正直微妙です……。
でも一時的な代役としては、十分ピンチヒッターが務まるので、まわりにこれらがないか探してみてください。
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