水道が勝手に出る現象は、私も以前住んでいたアパートで経験しています。
シーンとした夜中に急に流れ出すと、びっくりしますよね?
ここでは、そんな
- 水道が勝手に出る理由
- センサー(自動)の水道が勝手に出る理由
- 水道と霊の関係について
などなど、現状お困りの方のために原因から、その対処法までまとめていきましょう。
水道が勝手に出る理由は3つあった!
水道が勝手に出る理由は、この3つです。
- 蛇口のパッキンが劣化している
- 「下げ吐水」タイプの蛇口を使っている
- ペットや室内に棲み着いた動物のしわざ
見慣れない用語もあると思いますので、くわしくご紹介していきます。
蛇口のパッキンが劣化している
水道が勝手に出てずっと流れ続けるのではなく、短時間(数秒)、ボトボトボトッと流れて止まる場合。
それは、蛇口のパッキンが劣化している可能性が高いですよ。
パッキンが劣化したせいで、蛇口内部に残っていた水がときどき出てくる状態になってるわけです。
そもそも「パッキン」とは、水が出てくる穴を塞ぐ役割がある部品のこと。
蛇口のハンドルを締めると、パッキンが穴を塞いでくれるので、水がせき止められるんですね。
しかし、このパッキンはゴムで出来ているため、水道を使っていくうちにどんどん劣化していきます。
そして、やがては蛇口を締めていてもポタポタと水が漏れたり、蛇口内部に溜まっている水がまとめて流れたりするようになるんです。
【対処法】自分でパッキンを交換するか大家さんに相談する
パッキンは消耗品であり、多少知識がある人なら素人でも自分で交換ができます。
そのため、ホームセンターやネット通販で気軽に購入可能。
ただ、パッキンの交換には水道の元栓を閉めたり、工具が必要だったりと、女性はもちろん、男性でも「ムリ!」という人が多いかもしれません。
その場合は、水道の修理業者に頼むしかありませんね。
また、賃貸アパート・マンションにお住まいの方は大家さんか管理人に相談すれば、そちらで業者を手配して修理してくれるでしょう。
「下げ吐水」タイプの蛇口を使っている
水道の蛇口がハンドルを回すタイプではなく、レバーを上下に「上げ下げ」して水を出したり止めたりするタイプをお使いですか?
昭和の頃は台所から風呂の蛇口まで「回す」ハンドルタイプが主流でした。
しかし、最近ではほとんどが「上げ下げ」するレバータイプが主流になっています。
このレバータイプには、以下の2種類があります。
- 上げ吐水(あげとすい)
- 下げ吐水(さげとすい)
上げ吐水は、レバーを上に「上げる」と水が出るタイプ。
下げ吐水は、レバーを下に「下げる」と水が出るタイプ。
こちらの動画に映っているのが下げ吐水タイプです。
動画のような今となってはあまり見かけない下げ吐水のシングルレバー混合水栓は20年以上前の物です
地震等で上から物が落ちてレバーが下がると水が出っ放しになる事から、2000年4月以降上げ吐水式に統一されてます pic.twitter.com/RJH6ujEY54
— よちよちレーシング (@Yochi2Racing) February 28, 2021
下げ吐水の蛇口は、「レバーを下げると水道が出る」という構造上、経年劣化で勝手に水道が出るケースが報告されています。
使用年数が長くなるとレバーが老朽化し、レバー自体の重みで下がってしまうため、勝手に水が出てしまうわけです。
【対処法】「上げ吐水」タイプの蛇口に変える
じつはこの下げ吐水の蛇口は、2000年3月を持って廃止され、現在は販売されていません。
しかし、それ以前に建てられた一軒家、及びアパート・マンションでは未だに使われている場所もあります。
ですから、もし下げ吐水の蛇口が家にある場合、最低でも製造から20年は経っている計算に……。
劣化しているのは間違いないでしょうから、上げ吐水タイプの蛇口に付け替えたほうがいいでしょう。
DIYに自信がある人は、ホームセンター等で購入し、自分で交換することも可能です。
それ以外の方は、水道業者に頼むのが一番ですね。
賃貸アパート・マンションにお住まいの方は、大家さんか管理人に相談しましょう。
勝手に水道が出て困っています、水道代が余計にかかってしまうので……。
と交換を促してみてください。
※下げ吐水が廃止されるきっかけになったのは、阪神大震災だと言われています(諸説ありますが)。
下げ吐水は上から物が落ちてくると、レバーが下がり、水が出しっぱなしになります。
阪神大震災の際はそのために、多くの家庭の水道が出っぱなしになり、貴重な水が失われて復旧に悪影響を及ぼしました。
その教訓を活かし、上から物が落ちても勝手に水道が出ない上げ吐水のレバーが推奨され、下げ吐水は廃止されたというわけです。
ペットや室内に棲み着いた動物のしわざ
上げ吐水のレバーが付いた水道は、弱い力をかけただけでも楽に水が出ます。
ですから、通常使う分には力が要らず便利。
しかし、室内にいるペットなどの小動物がレバーの下をくぐったりするだけでも、ジャーと出っぱなしになってしまうでしょう。
猫は水を嫌うものの、夜中に行動しているうちに、レバーに触れる可能性は大いにありますよ。
【対処法】蛇口のレバーに重りを付ける
もしペットを飼っていたり、ハクビシンなどの野生動物が室内に侵入している疑いがある場合は対策が必要です。
上げ吐水の蛇口は上にレバーが上がらないと水が出ない仕組みですから、「重し」を付けておけばいいんですね。
用意するのは、1.5~2リットルの大きなペットボトルと短い紐だけ。
- ペットボトルに満杯まで水を入れる
- ペットボトルに紐を結ぶ
- 紐の先を水道のレバーに結びつける
紐の長さは結んだときに「遊び」が生まれないように、短めにしてください。
これで動物が体をぶつけても、勝手にレバーが上がることはなくなります。
センサー(自動)の水道が勝手に出るのを見かけたら?
駅や病院など外の施設で見かける「センサー式」の自動で水が出る水道。
このセンサー式の水の出方は、大きく分けてこの2通り。
- 手をかざしている間中、ずっと水が出る
- 手をかざすと一定の量の水が出る
蛇口をひねったり押したりなど「手で触れなくていい」ので、急速に普及しつつあります。
最近では家庭用の蛇口でもセンサー式がありますね(非常に高価ですが)。
洗浄と詰まり防止のために出る
以前、病院のトイレにあるセンサー式の水道が勝手に水が流れる現場に出くわしたことがあります。
無人のトイレでそんなことがあると誰でも一瞬、「ドキッ!」とするのは当然。
病院だと余計にそう。
でも、それは心霊現象ではありません。
- 洗面台を洗浄するため
- 水道管の詰まりを防止するため
この2つの目的のために自動で定期的に水を流す仕組みがあるんです。
つまり、この水道に本来備わっている機能のひとつなんですね。
男性なら心当たりがあると思いますが、男性用の小便器も誰も用を足していないのに、勝手に水が流れるときがあります。
どちらも人を感知するセンサーではなく、「時間」を測るタイマーからの支持から、自動的に水を流しているわけです。
屋外の水道が勝手に出るのはイタズラの可能性
庭やガレージなどの屋外に設置されている水道は通常、昔からある「回すハンドルタイプ」がほとんどです。
こうした回すハンドル式の水道が勝手に出るのは、パッキンの劣化くらいで、ほかに可能性があるとしたイタズラくらい。
近所の子供が勝手にいじった、悪意を持っている人がやってきて蛇口を全開にした……などなど。
【対処法】ハンドルを外す・鍵付き蛇口に変える
家を不在にしている間に、誰かがイタズラをして水道が出っぱなしになっているのを防ぐには、ハンドルを取り外しておけばOK。
ハンドルはビスを回せば簡単に外れますし、使うときはハンドルさえはめれば、ビスで留める必要はありません。
また、イタズラを防止するための鍵が付いた蛇口もあるので、徹底的に防止したいなら、そちらをご検討ください。
水道が勝手に出るのは霊のせい?
有名人が披露する怪談話でも、よくありますね。
- 誰もいない台所の水道が、真夜中にひとりでに流れ出した
- ホテルのシャワーが勝手にシャーっと流れ出した
- 洗面台の蛇口が開いてあふれてしまった
などなど、「水」が登場するお話。
霊能者が解説するところでは、霊と水は関係が深く、水があるところに霊は出やすいそうです。
海や川を舞台にした怪談は枚挙にいとまがありません。
ただ、一見、心霊現象に見える水道が勝手に出る現象も、原因を探っていくと大概は物理的な問題だったと判明するものです。
霊感のない私には肯定も否定もできませんが、すぐに霊のせいだと決めつけず、原因を調べることを優先すべきでしょうね。
まとめ
水道が勝手に出るのは、この3つのどれかのせいですよ。
- パッキンの劣化
- 「下げ吐水」タイプの蛇口が劣化
- ペットなど動物のイタズラ
私が今住んでいる部屋の蛇口も使用年数が古いせいか、グラグラと上下左右にぐらつきますし、水がピタッと止まりません……。
そのせいか、キュッと蛇口を締めたつもりでも、ポタッ……ポタッ……とわずかに水が出続けていることも。
不動産会社を通じて、交換してもらえるように話を進めるつもりです。
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