最初は静かだった扇風機が、使っていくうちにだんだんうるさくなってきた……。
こんな経験、私にもありましたよ。
一人暮らしを始めた最初の部屋はエアコンがなかったので、寝るときに扇風機をタイマーで付けていたんですね。
でも、ブーンみたいな騒音がうるさくてよく眠れない……。
その際に調べて分かった
- 扇風機がうるさい5つの原因
- 扇風機がうるさいときの対策
この2つをここでご紹介していきます。
眠れなくてイライラしている人の、お役に立てますように。
扇風機がうるさい5つの原因
扇風機が立てる音は、「羽根の風切り音」と「モーターの駆動音」がメイン。
何らかの理由でその音が大きくなったり、それ以外の音を立てる場合も……。
その原因として考えられるのは、以下の5つです。
- 羽根やガードがきちんと取り付けられていない/ゆるんでいる
- 羽根にホコリがこびりついている
- モーターの軸受が油切れしている
- 扇風機が劣化した
- ACモーターの扇風機を使っている
いま部屋にある扇風機にどれが当てはまるか、ひとつずつチェックしてみてください。
羽根やガードがきちんと取り付けられていない/ゆるんでいる
扇風機は秋になると掃除をして、クローゼットや押入れなどに仕舞うのが普通。
扇風機を片付ける際に、羽根やガードを取り外さなかったでしょうか?
取り外して、再び組み立てた際に
- 正しく取り付けられていない
- 羽根を止めるネジをきつく締まっていない(ゆるんだ状態)
これらの整備不良が騒音の原因になりますよ。
羽根にホコリがこびりついている
長期間、作動させたり、あまり掃除機をかけない部屋で扇風機を使うと、おどろくほど羽根やガードにホコリがこびりつきます。
しかし、私みたいにズボラな性格だと、シーズンが過ぎて仕舞うときがきても、一切掃除をしません。
ホコリまみれの扇風機を、押入れの奥へドーン!
そして、次の夏が来てもホコリがついたまま使うことが当たり前でしたね……。
しかし、羽根にホコリがついた状態で運転させると、余計な風切り音を立てるため、これも騒音の原因になるのは確実なんです。
モーターの軸受が油切れしている
扇風機のモーターによって羽を回転させるため、そこには油(潤滑油)が塗られています。
この潤滑油が使用するうちに目減りしていき、回転を妨げてしまうため「キュルキュル」みたいな苦しい音を立てることに……。
扇風機の説明書には「時々ミシン油を差してください」と書いてある場合もありますが、ほとんどの人はやらないため、騒音の原因になってしまうわけです。
扇風機が劣化した
扇風機を長く使い続けると、あちこちにガタがきて、きしむようなうるさい音を立てる場合があります。
- モーターの劣化
- 首振り部分の劣化
騒音のもとの多くは、上記の2つと思って間違いありません。
扇風機は、家電のなかでも寿命が長いほう。
私の実家でも30年くらい使い続けても壊れないくらいでした。
しかし、古い扇風機(30年前後使用)から出火し火災が起きたケースが報告されていますので、長く使い続けるのはリスクがあります。
ACモーターの扇風機を使っている
友達のAさん宅で使っている扇風機は静か。
Aさん宅の扇風機は耳を近づけても、かすかな風切り音がするだけで、ほとんど無音に近い。
それにひきかえ、我が家で使っている扇風機は「ブーン」とモーター音がして、すごくうるさい……。
それって単純に扇風機の「種類」が違うせいなんですよ。
- Aさん宅の静かな扇風機:DCモーター
- あなたの家のうるさい扇風機:ACモーター
要するに羽根を回すモーターの種類が違いが、音のうるささに現れているんですね。
扇風機がうるさくて眠れないときの対策
では、うるさい扇風機をもとの静かな扇風機に戻すには、どうしたらいいのでしょうか?
音がうるさくて眠れないほど悩んでいたら、こんな5つの対策を検討してみてください。
- 羽根やガードがきちんと取り付けられているか確認する
- 羽根のホコリを落とし、軸受に油を差す
- 遮蔽物をどかして扇風機を遠くに置く
- DCモーターの扇風機に買い換える
- 羽根なしのダイソンの扇風機に買い換える
羽根やカバーがきちんと取り付けられているか確認する
扇風機はメンテナンスがしやすいよう、簡単に羽根やガードを取り外せるように設計されています。
自分で分解・掃除したあと、元通りに取り付ける際に
- ガードがズレた状態でセットしている
- 羽根を止めるネジがゆるんでいる
こんな点に見落としがあるかもしれません。
説明書や下記の動画などを参考に、きちんと取り付けられているか確認してみましょう。
こちらはシャープ製の扇風機の動画ですが、メーカーが違っても仕組みは似通っているため参考になるはずです。
羽根のホコリを落とし、軸受に油を差す
目に見えて羽根やガードにほこりが付いていたら、取り外して洗ってみましょう。
台所の近くで使っている扇風機の羽根は、食品の脂分も巻き込んでベタベタとし、ホコリがくっついています……。
ティッシュや雑巾で拭くよりも、お風呂場で石鹸を使って洗ったほうが手間がかからず、ホコリが完全に落ちるのでお勧め。
また、扇風機の説明書に、メンテナンスの一環としてモーター軸受へ油を差すように指示されていたら、ぜひやってみましょう。
やり方はこちらの動画が参考になります。
ミシン油とは、ミシン専用の潤滑油で、ネット通販・手芸店・ホームセンター等で購入可能です。
遮蔽物をどかして扇風機を遠くに置く
寝床のそばに扇風機を置くと、単純に距離が近すぎて運転音が耳障り。
それに寝てる間、ずっと扇風機の風をダイレクトに受けると体に悪いのは常識ですね。
ですから、扇風機を寝床から遠ざけて置き、そのあいだの遮蔽物をどかして、遠くから穏やかな風が届くくらいに調節してみてはどうでしょうか?
これならうるさい音も聞こえにくく、体にも悪影響がありません。
DCモーターの扇風機に買い換える
もしいまACモーターの扇風機をお使いで、使用年数が長くなっていたら、買い替えを検討してみませんか?
買い換えるなら、DCモーターの扇風機の一択ですよ。
DCモーターの扇風機の長所は、風の強弱が細かく設定でき、やさしい「自然の風」みたいな微風も思いのままなところ。
昔ながらのACモーターの扇風機は「強・中・弱」みたいな極端な調節しかできません……。
DCモーターなら音が静かな微風運転が可能
DCモーターとACモーターの両者の騒音を比較したのがこちら。
- DCモーター:22db(静音モード)
- ACモーター:44db(弱)
扇風機の風切り音は、風を強くするほど比例して大きくなるのは当たり前ですね。
その点、DCモーターの扇風機なら、弱よりも更に弱い風が選択できます。
ですから、眠るときにつけていても音がほとんど気になりません。
羽根なしのダイソンの扇風機に買い換える
ダイソンの扇風機は羽根がないにも関わらず、昔はうるさいと悪評が立っていました。
しかし、最近のモデルは静音性が高まっていて、最小の風量にすると約33dbほど。
DCモーターの扇風機ほどではないにしろ、寝ているときにつけていても気にならないレベルでしょう。
静音性以外にもダイソンの扇風機にはこんなメリットも。
- コンパクト
- 掃除が楽
- スタイリッシュ
- 怪我をする恐れがない
羽根がないためホコリが溜まることがなく、掃除が楽です。
また、コンパクトなので私みたいな一人暮らしの狭い部屋でも邪魔にならない点も魅力的。
まとめ
扇風機がうるさい原因と、その対策をまとめるとこうなります。
- パーツの取付不備⇒説明書を見ながらチェック
- 羽根にホコリが付いている⇒取り外して洗う
- モーター軸が油切れ⇒分解してミシン油を差す
- 扇風機が劣化&ACモーターを使用中⇒DCモーターに買い替え
ただでさえ寝苦しい真夏の夜に、扇風機の騒音のせいで安眠を妨害されるのはムカつきます。
睡眠不足は夏バテにもつながるので、古い扇風機を使い続けているなら、思い切って買い替えてしまうのが一番かも?
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