日本文化において、箸の持ち方はとても大切なマナーのひとつ。
でも、「箸の持ち方が間違っている」と指摘されたら、ちょっと嫌な気持ちになりますよね?
そこでここでは、こんな点に深く突っ込んで追求します。
- 箸の持ち方を注意する人の目的や心理
- 指摘されたときの穏やかな対処法3選
- 箸の持ち方を改善するコツ
この記事を読んだあとは、次のような改善が期待できます。
- 指摘を受けたときに不快な思いをしないで済む
- 箸の持ち方に自信が持て、周りからの評価が上がる
箸の持ち方は、日常的に使う道具だし、周囲の目にさらされるため、できれば正しい持ち方をするほうが得なのは間違いありません。
それでは、さっそく読み進めてみてください。
箸の持ち方を注意する人の目的や心理
箸の持ち方を注意する人の目的や心理が、こちらの5つです。
- 単に見た目が不快だから
- 「日本人なら出来て当たり前」というイラ立ちから
- その姿を他人に見られるのが恥ずかしいから
- 間違った持ち方では不便だろうとの親切心から
- 今後恥をかかないようにとの親切心から
悪意と善意、両方あるんですよ。
では、あなたの箸の持ち方に注文をつけてきた人は、いったいどんな目的や心理状態でそんな発言をしたのか、チェックしていきましょう。
単に見た目が不快だから
箸の持ち方を注意する人の動機は多岐にわたりますが、なかには「単に見た目が不快だから」という理由で指摘する人もいます。
実際に、箸の持ち方が不自然だったり、汚らしく見えたりすると、不快感をおぼえる人が世間には意外とたくさんいますから。
テレビ番組で芸能人が間違った箸を持ち方をしていて、ネット上で批判されることも、ここ数年で何度もありました。
その原因もこの「見た目が不快だから」という点に起因するのではないでしょうか。
「日本人なら出来て当たり前」というイラ立ちから
箸の持ち方を注意する人の動機として、「日本人なら出来て当たり前」というイラ立ちからくる場合があります。
日本人であることに誇りをもっている人は、箸の持ち方を誤っている人を見ると、
こんな基本的なこともできないのか!(怒)
という不満を感じることがあります。
このような人たちは、箸の持ち方さえ日本人としてのアイデンティティーの一部と思っているのでしょう。
誤った持ち方をすることは、日本人としての誇りを傷つけると考えているのかもしれませんね。
しかしながら、このような動機から注意を受けた場合、注意された側は非常に不快な気持ちになるんですよね……。
その姿を他人に見られるのが恥ずかしいから
箸の持ち方が間違っている「恋人・夫・妻・友人」の姿を他人に見られると恥ずかしいと感じる人もいます。
げっ、こんな箸の持ち方をする奴を他人に紹介したくないわ……
この場合、彼らは身近な人のマナーを知らない無様な様子を見られることを避けたいと思うので、厳しく指摘するという行動にでます。
こういった人は自分の見栄やプライドのために、他人をコントロールしたいというエゴイズム的な動機だと断言していいでしょう。
間違った持ち方では不便だろうとの親切心から
そんな間違った持ち方をしていたら日常生活で不便な思いをするだろうなぁ
との親切心から、注意する人もいるでしょう。
日本で箸を使うことは日常的な習慣であり、誰でも1日1回以上は必ず使うう道具です。
しかし、正しい持ち方を知らない人にとっては、食事の取り方に苦労を感じることも多々あるはず。
たとえば、箸で食べにくい形状の食べ物を食べるときや、箸がうまく使えず食べ物がこぼれ落ちるときなどです。
そのため、正しい持ち方を教えることで、相手が食事をより快適に楽しめるようにしたいとの親切心から注意する人もいるのです。
今後恥をかかないようにと嫌われる覚悟で
箸の持ち方を注意する人のなかには、あなたに対する愛情から
オレが嫌われ役を買って出れば、この子は今後恥をかくこともないだろう
と嫌われる覚悟で指摘する場合もあります。
箸の持ち方を注意することで、相手や周りの人々が不快な思いをするかもしれないリスクを冒しながらも、あなたが恥をかかないようにと親切心を動機とするんですね。
ただ、そんな親切心も、注意を受けた側には少々厳しいように感じられるかもしれません……。
「余計なお世話」と思う人も多いでしょうけれど、心を鬼にして指摘してくれている場合もあるんですよ。
間違った箸の持ち方を指摘されたときの波風を立てない対処法3選
間違った箸の持ち方を指摘されると、誰だって嫌な気分になります。
楽しい食事の時間が、そこで「箸が止まって」しまうでしょう。
でも、場の空気をヒエヒエにしないために、こんな対処法をおすすめします。
- 「気づかなかった、教えてくれてありがとう」と感謝する
- 「育ちが悪いから」と笑ってごまかす
- 「正しい持ち方に矯正する」と前向き発言でお茶を濁す
頭に「カッ!」と血がのぼってるかもしれませんが、一呼吸置いて笑顔で軽く流すのがコツ。
では、それぞれの対処法を見ていきましょう。
「気づかなかった、教えてくれてありがとう」と感謝する
気づかなかった、教えてくれてありがとう
と感謝することは、箸の持ち方を間違えていたことを素直に認め、指摘に対して感謝の気持ちを表明する方法です。
この方法だと、相手に対して謝罪する必要がなく、相手に対して攻撃的な態度を取ることもないため、非常に効果的。
また、この方法は、相手に対して敬意を示すことができ、良好な人間関係を築くことができるため、他の方法よりも好ましいと言えるでしょう。
ただし、この方法を取る際には、相手に対して心からの誠意を持って感謝の気持ちを表明することが重要ですね。
変に「含み」をもたせるとイヤミのように受け取られかねませんから……。
「育ちが悪いから」と自虐的に笑ってごまかす
私ってさぁ、育ちが悪いからねぇ……
と自虐的に笑ってごまかすことは、相手の指摘を軽く受け流すことができる上に、謝罪の意思を示すことができます。
また、自分が箸の持ち方を正しく知らなかったことを認めることで、相手とのコミュニケーションを円滑にすることができます。
さらに、自虐的な笑いは場を和ませる効果もあるため、気軽に使える対処法のひとつ。
ただし、相手が冗談でなく真剣に指摘している場合や、自虐的な笑いが不適切な場合は、この対処法は避けた方が良いでしょう。
あくまで「適切な場面であれば」という前提条件があることにはお気をつけください。
「正しい持ち方に矯正する」と前向き発言でお茶を濁す
当たり前のことですが、箸の持ち方は人それぞれです。
他人にとやかく言われる筋合いはありません!
もし、ご親切な人(おせっかいな人)から間違いを指摘されたら
あっ、私の箸の持ち方って間違いだったんですね!
とポジティブな態度でお茶を濁しましょう。
たとえ本心では箸の持ち方を矯正する気がなくても、そう言っておけば、その場はまるくおさまりますから。
もちろん、あとでこっそり練習(コソ練)するもしないも、あなた次第ですが……。
箸の持ち方を改善する方法
今後二度と、自分の誤った箸の持ち方を他人から指摘されないために、今日いますぐ実践できる「箸の持ち方改善法」をご紹介します。
現状認識
きっとあなたは子供の頃、親から正しい箸の持ち方を教えられなかったのだと思われます。
ということは、子供が無意識に箸を持った「原始的な持ち方」をそのまま大人になっても続けているということ。
改善のポイント
こちらの動画では、まだ何も知らない子供に戻って、基礎から箸の持ち方を学べますよ。
今までの持ち方はいったんリセットし、新しくまっさらな状態から学び直すのがベター。
実際、私も20歳を過ぎてから、ネット情報をもとに短時間で矯正し、正しい持ち方をマスターしました。
まとめ
まとめると、箸の持ち方を注意する人の動機は、周囲の人たちに「きちんとしたマナーを守る人である」という印象を与えたいというものが多いようです。
もし他人から箸の持ち方の間違いを指摘されたら、波風を立てることなく対処することが大切。
具体的には、こんな方法が理想的。
- 「気づかなかった、教えてくれてありがとう」と感謝する
- 自虐的に笑ってごまかす
- 正しい持ち方に矯正するとお茶を濁す
これらの方法を選ぶことで、周囲の人たちにも良い印象を与え、箸の持ち方を注意する人も納得するはず。
できれば正しい箸の持ち方を身に着けて、周囲の人たちと心地よい食事の時間を過ごしたいですね。
コメント
箸の持ち方を指摘する側が悪いかのように書いている、非常識極まりない記事
箸の持ち方を注意されて不快な気持ちになった人に向けて書いていますので、どうしてもそのように感じられてしまうかもしれません。決して指摘する側を糾弾する意図はございません。