- 燃えるゴミの中身は見られてしまいますか?
- 【A】見られる場合もあります。
見られることを覚悟して、捨て方を工夫するのが賢いやり方です。
人に見られたくないものを捨てる場合がありますよね?
できれば誰の目にも触れず、チリチリの灰になるまでさっさと燃やして欲しい物が。
だからこそ、ゴミ捨て場に置いて自分の手から離れてしまうと不安に思うのは当然でしょう。
そこでここでは
- 燃えるゴミの中身は見られる?
- 燃えるゴミを見るのは違法じゃないの?
- 見られるとリスクがあるゴミ
- プライバシーを守るゴミの捨て方
など、お伝えします。
一人暮らし歴が長く、ゴミ捨てに関しても慣れている私が解説します。
燃えるゴミの中身は見られる?
結論から言うと、場合によっては袋を開けられて、じっくりチェックされることも有り得ます。
その疑わしい人がこちら。
- ごみ収集作業員
- ごみ焼却場の作業員
- 自治会の人/アパートやマンションの管理人
- 監視員
- 不審者
あなたが気になる人(場所)は、本当に「燃えるゴミの中身を見る」のでしょうか?
ごみ収集作業員
各地域のゴミ捨て場でゴミ収集車でまわり、ゴミを回収するゴミ収集作業員。
彼らは普通、ポイポイとゴミ収集車にゴミ袋を投げ入れるだけで、中身を見ることはありません。
しかし、手に持ってみて
- 妙に重たい
- 形状がおかしい
などの違和感を感じたら、中身を開けて確認します。
ですから、ルールを守って捨てれば、まず開けられることはありません。
ごみ焼却場の作業員
ゴミ収集車が回収した燃えるゴミは、各地域にあるゴミ焼却場に集められて燃やされます。
ゴミ収集車に積まれた燃えるゴミは、「ごみピット」というゴミを溜める縦穴に「ガサガサ……ドーン」と落とされるのが普通。
そのため、ごみ焼却施設の係員がいちいちゴミを開けてチェックすることはありません。
実際にゴミを処理する様子がこちらの動画で観られます。
清掃工場内のプラットホームにある投入扉から、ごみピットにザザーッと落とす様子がよくわかりますね。
このあと、ごみピットに溜まったゴミは、順次燃やされていきます。
ただし、ときにはゴミの内容をチェックするために作業員が開封することもあるそうです。
本当に例外的なことですが、稀にそういうこともあるんだと知っておいたほうがいいでしょう。
自治会の人/アパートやマンションの管理人
ゴミ出しのマナーが守られず、住人から苦情が届いた場合は
- その地域の自治会の人
- アパートやマンションの管理人(または大家)
が颯爽と登場。
ルールを守らないのは誰なのか、燃えるゴミを開封して、身元が分かる文書などがないか漁ることも……。
たとえ自分はゴミ出しのルールを守っていても、チェックの名のもとに「とばっちり」で見られる可能性もありますね。
監視員
一部の地域では、「監視員」がゴミを開けます。
監視員とは、「ルールを守ってゴミを捨てているか?」、それをチェックするために市町村から送られてきた人材。
監視員は正々堂々、目を皿にして燃えるゴミをチェック!
恥ずかしいゴミでも見られるのを覚悟しなくてはなりません。
不審者
不審者がゴミを開封したり、持ち去るケースが後を絶ちません。
こうした不審者は
- 興味本位で見る
- 金目の物を探す
など目的はさまざま。
女性は名前や住所が流出して、つきまといやストーカー行為に発展する可能性もあるため、より注意が必要でしょう。
他人が燃えるゴミの中身を見るのは違法じゃないの?
自分が出したゴミを見られるのは嫌ですよね。
もし、誰か他人が燃えるゴミの中身を見ていたら
やめろ、失礼だろ!
って、怒りたくなるのは当然。
しかし、そう強く出れないのも事実でして……。
中身をチェックする目的=違法じゃない
なんと法律上では、ゴミ集積場に出したゴミは、所有権を放棄したと判定されます。
そのため、ゴミ集積場に置かれた時点で、
- 捨てた人の物ではなくなる
- 誰のものでもない
という状態に。
ですから、ゴミ回収の作業員や自治会の人、アパート・マンションの管理人、監視員が中身をあらためても「文句は言えないルール」なんですね。
興味本位で開ける=プライバシーの侵害
正当な目的があって燃えるゴミの中身を見るのは、ルール上、問題ありません。
ただし、まったくの第三者が興味本位で燃えるゴミを開けるのは、立派なプライバシー侵害に当たるでしょう。
もしも、不審者があなたの燃えるゴミを開けていたら
どなたですか?ちゃんと資格があって開けているんですか?
と問い詰めたほうがいいですね。
危険な人物もいるかも知れませんから、場合によっては警察に相談するのも大げさではありません。
燃えるゴミの中身で見られるとリスクがあるもの
燃えるゴミで他人に見られると、悪用されたりなどリスクがあるものがこちら。
- 宛名の付いた郵便物(封筒・はがき)
- クレジットカードや携帯電話等の利用明細書
- レシート
- 日記
- 家計簿
個人情報の漏洩につながるので
- 住所
- 名前
- 電話番号
- メールアドレス
- パスワード
などが書かれた書類は注意が必要です。
また、利用明細書やレシートからは生活動向が推測できるため、女性の一人暮らしでは特に漏らしてはいけないものでしょう。
プライバシーを守る燃えるゴミの捨て方4選
燃えるゴミは可能性は低いものの、誰かに見られるリスクはゼロではありません。
なので、最初から「見られてもいい」状態で捨てるのが得策です。
そのためのやり方を4つご紹介します。
マジックペンで黒く塗りつぶす
個人情報を晒したくない書類が、ほんの数枚ならば、その部分だけ太字のマジックペンで塗りつぶしてしまいましょう。
最近では見せたくない部分だけ上から塗りつぶせる「個人情報保護スタンプ」なる便利グッズもありますよ。
住所や名前が書かれた部分だけ細かくちぎる
私がよくやるのがこの方法。
ダイレクトメールなどの住所や名前が書かれた部分だけ、小さく細かくちぎってしまうんです。
ちぎった破片は用心のために、別々の袋に入れて捨てれば安心。
執念深い人がつなぎあわせて復元したくても、実質不可能になります。
シュレッダーを使う
- 仕事で大切な情報が書かれたコピー紙が大量に出る人
- 数年~数十年分の年賀状をまとめて捨てるとき
こういう場合は安価なシュレッダーを購入するのが一番です。
電動は高いですが、手動タイプのシュレッダーなら安く買えますよ。
ハサミを使って手作業でバラバラに切る
女性が暮らしていると不審者にバレている場合、下着をそのまま捨てると持ち去りの被害にあうかもしれません。
とはいえ、昨今は燃えるゴミも透明な袋に入れて捨てる決まりがありますよね?
黒いビニールに入れるわけにもいかないし……。
そういうときは、元の状態が分からないくらい裁ちばさみでバラバラに切ってしまうのがベスト。
古くなったタオルも一緒に切って混ぜて、完全に元の状態が分からないようにするとより安心ですね。
まとめ
- 燃えるゴミは中身を見られる場合がある
- 正当な理由があれば他人がゴミを開けるのは合法
- 個人情報が流出する恐れがある
- シュレッダー等で裁断すると安全
ゴミ捨てのルールを守っていれば、滅多に燃えるゴミを仔細に観察されることはありません。
ただ、不審者が邪な理由で覗いたり、他人のとばっちりで開けられることも有り得ます。
普段から見られたくないものは、他人が読み取れないくらい細かく切って捨てる習慣をつけたほうがいいかと思います。
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