- レトルトカレーは温めないで食べられる?
- 食べられます。
レトルトカレーは、温めて食べるのが常識。
でも、疲れているときは面倒で、そのまま食べたくなりませんか?
それに被災したときやキャンプでは、電子レンジが使えないし、湯煎するための水を使い捨てるのがもったいないし……。
そこでここでは、こんな情報をまとめます。
- レトルトカレーは温めないでそのまま食べられる?
- 温めないとどんな味がする?
- 温めないで美味しく食べる方法
一人暮らしで月に1~2回は必ずレトルトカレーのお世話になっている管理人が解説していきます。
レトルトカレーは温めないでそのまま食べられる!
結論からいうと、レトルトカレーは温めないでもそのまま食べられます。
その根拠は、メーカーがそのまま食べられると保証しているから。
では、実際にメーカーの説明を見てみましょう。
大塚食品
Q.温めなくてもそのまま食べられますか。
A. 調理済み食品ですのでそのまま食べられますが、温めていただくことでよりおいしくお召しあがりいただけます。
■引用:食品に関するよくあるご質問 | よくあるご質問 | 大塚食品
レトルトカレーの代名詞とも言える「ボンカレー」も、そのまま食べられます。
ハウス食品
レトルト食品は、温めずそのままでも食べられますか。
そのまま食べても大丈夫です。
レトルト食品は、完全調理済みなので、そのままでも食べられますが、温めたほうがおいしく食べられます。
温める事により、動物性油脂が溶け、おいしくお召し上がりいただけます。
■引用:なるほど! レトルト|ハウスのレトルトカレー | ハウス食品
売上ランキング上位の「咖喱屋カレー」でおなじみのハウス食品では、温めたほうがおいしいけれど食べることはできると説明しています。
グリコ
レトルト食品を温めずに食べてもいいですか?
回答 調理済み食品ですので温めずに食べられます。
■引用:なぜ?なに?コーナー(Q&A)
インド風や欧風など変わった味のバリエーションがある「カレー職人」もそのままでOKです。
レトルトカレーが温めないでも食べられる理由
レトルトカレーが温めないでも食べられる理由は、完全に「調理済み」の食品のため。
要するに、製造工場で
- 肉や野菜を切って炒める
- カレールーや調味料などを入れて煮込む
こんな調理過程をすべて終えて「カレー」として完成した料理を容器(パウチ)に詰めているため、袋を開けるだけで食べられるんですね。
家庭で作ったカレーの場合、常温に数時間置いたあとは火を通さないと食中毒を引き起こす危険性があります。
しかし、レトルト食品は気密性の高い袋に入れてから「加圧加熱殺菌」してあるため、食べる前に加熱する必要はありません。
レトルトカレーを温めないで食べた正直な感想
メーカーが自信満々に太鼓判を押すので、安心してレトルトカレーを温めないで食べてみましょう。
ここは厳正にチェックするため、レトルトパウチからお皿にだして、ご飯にはかけずに実食。
その正直な感想は……
- ルーがドロドロして口当たりが悪い
- ヒンヤリと冷たくて美味しいとは言いづらい
- 冷たいカレーに対して違和感が凄い
家で作ったカレーは冷えるとドロドロになり、火を通すとトロトロに溶けますよね?
それと同じように温めていないレトルトカレーは、やはりドロドロしていますね。
なによりこれまでの人生で「冷えたカレー」なんて一度も食べたことがないため、違和感が半端ない……。
正直、とても美味しいとは言いづらく、たとえ災害に遭って避難した際にも、そのまま食べるのは辛いでしょう。
また、温めていないレトルトカレーと温めていないサトウのごはんの組み合わせなんて、想像するだけで最悪……。
そもそもサトウのごはん(レトルトご飯)は温めないと食べられませんから、非常時でも絶対にNGですよ。
サトウのごはんをそのまま食べるのは危険!炒める・煮るは?
レトルトカレーは温めたほうが美味しい理由は「動物性油脂」
一部のメーカーが「そのまま食べられるけど、温めたほうが美味しいですよ」と主張する理由は、レトルトカレーに含まれる「動物性油脂」にあります。
動物性油脂は、冷えると固まる性質。
フライパンで脂身の多い肉を炒めたあと放置すると、残った脂が固まってしまう様子を想像してください。
レトルトカレーに含まれる動物性油脂も同様に、常温保存で冷えた状態だと、固まってしまうんです。
固まった動物性油脂はルーの水分と分離して、舌触りの悪さや食べたときの違和感につながります……。
真夏の炎天下なら自然と溶けるかもしれませんが、それ以外の季節には温めていないレトルトカレーは固まった動物性油脂のせいで確実に味は落ちるでしょう。
レトルトカレーを温めないで美味しく食べる方法3選
様々な事情でレトルトカレーを温めないで食べなければならないときもあるはず。
最近は台風や地震など自然災害が多く、電気や水道が止まってしまうことも珍しくありませんから。
そんなときは、まず開封前に「袋をよく振る」ことが大切です。
レトルトカレーの袋を振ると、分離していた動物性油脂が混ざって、本来の状態に近づきますから。
いざ食べるとなったら以下の3つの方法の、どれかをお試しください。
- 温かいごはんの上にかける
- 食パンにはさんでカレーパンとして食べる
- うどんや蕎麦にかけてカレーうどん・蕎麦として食べる
温かいごはんの上にかける
ご飯だけは温かいものが確保できれば、本当にラッキーです。
ご飯さえアツアツならば、冷えたレトルトカレーをかけても、ご飯の熱が伝わって、食べられるレベルまでには温まりますよ。
見た目や作法は無視して、ご飯とカレールーをスプーンでぐしゃぐしゃにかき混ぜると効果的。
食パンにはさんでカレーパンとして食べる
ごはん類がないときは、食パンを用意しましょう。
「カレーパン」の要領で、食パンに温めていないレトルトカレーを挟みます。
停電で電気が使えないとき、冷たいご飯にかけるよりも何倍も美味しく食べられますよ。
うどんや蕎麦にかけてカレーうどん・蕎麦として食べる
茹でてあるうどんや蕎麦に、レトルトカレーをかけて「カレーうどん・蕎麦」として食べるアイデア。
カップ麺のうどんや蕎麦にお湯を入れ、そのうえからレトルトカレーをかけても食べられます。
意外と温めないでも、食べる方法は見つかるものですね。
温めないで食べられるレトルトカレーが登場
最初から「温めないで食べること」を想定して作られたレトルトカレーがあることをご存知でしょうか?
それがグリコの「温めずにおいしく食べられるカレー職人」。
普通のレトルトカレーは温めないと美味しくありませんが、この商品はその欠点を考慮して作られているんですよ。
開発の経緯
温めないで食べられるレトルトカレーが作られたきっかけは、東日本大震災。
あの大規模な天災を経験してから
レトルトカレーは温めないで食べられますか?
レトルトカレーを温める水がもったいない
といった質問や要望が消費者からメーカーに寄せられました。
その声に応えるため開発されたのが「温めずにおいしく食べられるカレー職人」です。
普通のレトルトカレーとの違い
温めないでもおいしく食べられるレトルトカレーと、温めないとおいしくないれるとカレーの違いは、ずばり使用している「油脂」。
- 温めなくても美味しいレトルトカレー:植物性油脂
- 温めないと美味しくないレトルトカレー:動物性油脂
動物性油脂を使った普通のレトルトカレーは、温めない状態だと油脂が固まってしまい、味が落ちます。
しかし、植物油脂を使った「温めないでもおいしいレトルトカレー」なら、常温でも油脂が固まらないので味が落ちないんですね。
温めないでも美味しいレトルトカレーの見分け方
実はグリコの「温めずにおいしく食べられるカレー職人」以外にも、温めないで食べられるレトルトカレーが存在します。
それを見分けるには、レトルトカレーのパッケージ裏の「原材料名」に注目。
使用されている油の種類で、温めるべきか、温めないでもおいしいか判断できますよ。
- 温めないとおいしくないレトルトカレー:ラード
- 温めなくてもおいしいレトルトカレー:パーム油
「ラード」は豚の脂肪から生成した食用油脂なので、動物性油脂。
一方の「パーム油」はアブラヤシの果実から作られているので、植物性油脂。
メーカーによって表記が異なるため、見分けるのが困難な場合もありますが、温めないで食べられる商品は
- 温めずにそのままかけるだけ
- 温めずにおいしい
こんな表記がパッケージに書かれているので判別しやすいでしょう。
ハウスの温めないでもおいしいレトルトカレー
ハウス食品が販売している温めないでもおいしく食べられるレトルトカレーがこちらです。
- 温めずにおいしいカレー
- めざめるカラダ朝カレー
- CoCo壱番屋監修もってこカレー
スタンダードな商品が「温めずにおいしいカレー」ですね。
実食してみた
※あとで追記予定
まとめ
- 基本的にレトルトカレーは温めないでも食べられる
- 工場で完全調理済みなのでそのまま食べても問題ない
- 動物性油脂を使った商品は温めないとおいしくない
- 温かいご飯や麺類に載せたりパンに挟むとおいしい
- 植物性油脂を使った商品なら温めなくても美味しい
味を気にしなければ温めず食べても問題はありません。
ただ、最初から温めないで食べることを目的に買うなら、植物性油脂を使った「温めずにおいしいレトルトカレー」を買うのがベストですね。
災害時の備蓄品として、キャンプのときの食料として買っておいて損はないでしょう。
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