自宅のベランダで楽しむ簡易キャンプ、それがベランピング。
私も週末には、狭い賃貸アパートのベランダで一人楽しんでいます。
でも、一歩間違うと隣人(ご近所)に迷惑をかけて、トラブルの原因に……。
そこで、ここでは
- ベランピングが迷惑になる理由
- ベランピングをアパート・マンション・一軒家でやるときのコツ
などなど、隣人に気づかれずにこっそりやっている管理人が、周囲に迷惑にかけずに行う方法を解説していきましょう。
ベランピングが迷惑がられる5つの理由
ベランピングが流行りだしたのは数年前。
それに合わせてSNS上では「非常識!」「やめろ!」「バカじゃないの!」といった投稿が……。
ベランピングを攻撃する人たちの迷惑だと思う理由というのが、以下の5つに絞られます。
- 騒音が出るため
- 非常識な時間帯に騒ぐため
- 火を使うことで煙が出るため
- ニオイが出るため
- 避難通路を塞ぐため
他人から苦情を言われないために、迷惑をかける恐れがある点を知っておきましょう。
騒音が出るため
家族や友人知人が多数集まってグランピングすれば、自然とテンションがアップ。
話し声、笑い声、子供が走り回る足音、食器が触れ合う音。
それを外で行っているんですから、上下左右の部屋だけじゃなく、もっと遠くの部屋まで騒音が届いてもおかしくありませんよね。
非常識な時間帯に騒ぐため
山奥でやるキャンプの醍醐味は、焚き火や星を眺めたり、ランタンのほのかな灯りのもとで語らうこと。
グランピングでもそれを期待すると、自然と行う時間帯は「日が落ちた後」になります。
しかし、人家のない山奥と違い、グランピングの舞台は住宅地。
非常識な時間帯に、外で騒いでいたら、迷惑がられるのは当然でしょう。
火を使うことで煙が出るため
ベランダで火を使った調理をしている姿を、もし隣人が目撃したら
火事は大丈夫かな?ウチまで燃えたら大変だよ!
誰だって不安になるのは当然でしょう。
それだけで心理的なストレスになるため、迷惑と言えば迷惑。
肉や野菜を焼けば、煙がモクモクと立ち上りますが、それを「火災発生」と誤解した人が119番通報したケースもあるとか……。
近隣住人と消防署の双方に迷惑をかけることになります。
ニオイが出るため
バーベキューや焼き肉をベランダでやると、意外なほどニオイが拡散します。
ちょうどそのとき、お隣のベランダで洗濯物を干していたらどうなるでしょうか?
そう、焼き肉屋から帰った後みたいに、洋服にニオイが染み付くんですね。
それで結局、「仕方なく洗い直しをした」なんて話も聞かれます。
避難通路を塞ぐため
アパートやマンションのベランダには隣の部屋との境界に「仕切り(隔壁パネル)」があります。
この仕切は、いざというときに突き破れる仕組み。
また、一部のベランダの床には「避難用ハッチ」があり、階下のベランダへ降りられるようになっています。
これらは、地震や火事などの非常時の「避難通路」として使われる設備。
つまり、アパートやマンションのベランダは
- ×専用部分(自分だけのスペース)ではない
- ○共有部分(みんなで使うスペース)である
という扱いなんですね。
ですから、人が通れないような物を置いたり、長時間居座るような使い方は、非常時を想定すると迷惑行為に当たります。
ベランピングをアパート・マンションでやっても迷惑をかけないコツ
賃貸や分譲のアパートやマンションは、上下左右の部屋とピッタリ接しています。
ベランピングを行う際は、以下の6つの点に気をつけて、注意深く決行しましょう。
- 少人数(1~3人程度)で行う
- 音楽はかけず小声で話す
- 昼間~夕方に行い夜は避ける
- 広げる道具は簡素にして毎回片付ける
- 火は使わず室内で調理する
- 物を落とさない・風に飛ばないようにする
いろいろと制約は多いですが、どれも大切なことですので、すべてチェックしてみてください。
少人数(1~3人程度)で行う
アパート・マンションでベランピングするうえで、迷惑をかけないために一番大切なのは人数制限です。
理想は1人だけでひっそりと、最大では3人が限界だと思います。
友達2人を呼んで合計3人、または家族3人(夫婦+子供1人)という感じで。
人数が増えれば騒音のボリュームが比例してアップするので、少なければ少ないほどいいのは当然でしょう。
音楽はかけず小声で話す
ムーディーな音楽を小さなボリュームでかけたくなりますが、音楽はすべてNG。
スマホやタブレットで動画を流すのもやめましょう。
話す時はできるだけ小声にし、大声を出したくなるゲームをするのもやめたほうがいいでしょうね。
昼間~夕方に行い夜は避ける
休日の午前中は寝坊している人も多いので、グランピングを始めるのはお昼すぎから。
夜は遅くまでだと確実に迷惑になるので、19時(夜7時)ごろにはお開きにします。
夕方から始めても、その頃には食事も食べ終える頃でしょうから、片付けをする時間も考慮して、早めに撤収しましょう。
広げる道具は簡素にして毎回片付ける
簡易的なキャンプとはいえ、グランピングの道具は揃えていくと、かなりスペースを取ります。
- ミニテント
- ビーチベッド
- 折りたたみテーブル
- ローチェア
- ハンモック
これらのものが広げてあると、非常時に避難通路を塞いでしまうため、なるべく簡素にします。
そして、使い終わったら必ず片付けて、置きっぱなしにはしないようにしたいところ。
火は使わず室内で調理する
キャンプの目玉といえば、やっぱりバーベキュー。
ベランピングでも「やりたいこと第一位」がバーベキュー(もしくは焼き肉)ではないでしょうか?
しかし、火を使うと煙とニオイが発生するため、お隣と接しているアパート・マンションでは控えたほうがいいですね。
加熱調理する食べ物は、キッチンのコンロで焼いて、それをベランダに持って行って食べるようにしましょう。
物を落とさない・風に飛ばないようにする
手に飲み物のグラスや缶を持ったまま、ベランダの柵から乗り出さないようにします。
一軒家と違い、下には庭がありませんから、もし硬いものを落としたら超危険!
食品のビニールやキャンプ用品が強風にあおられて、下に飛ばされても迷惑になります。
小型のサンシェードは構造上、風を受けやすく落下する可能性も……。
風に飛ばされそうなものは使わない、もし使う場合は重しをして飛ばないように気をつけましょう。
ベランピングを一軒家でやっても迷惑をかけないコツ
一軒家のベランピングは、ある程度は自由に行なえます。
なにせ、自分が所有するスペースですから。
ただ、アパートやマンションと同様に、大勢で騒がないことと、昼間~夕方に行って夜遅くまでやらない配慮は必要ですね。
また、大掛かりなバーベキューは煙やニオイが大量に発生するので、あくまで小規模に抑える配慮も必要です。
その他の注意点としては、この2つ。
- 密集した住宅地では自粛or縮小
- ベランダに目隠しを貼る
密集した住宅地では自粛or縮小
狭い土地を分譲して建てられた密集地では、そもそもベランピング自体を自粛するか、人数を最小限にして行うようにします。
ベランダの目の前に隣家の窓があったりするようなエリアですね。
地方にお住まいで家と家が離れて建てられた場所なら、トラブルは起きにくいので、その点は心配いりません。
ベランダに目隠しを貼る
隣の家や通りからベランダが丸見えでは、こちらも気を遣いますし、隣人や通行人も目線のやり場に困ります。
お互い変な気を遣わないで済むように、ベランダに何らかの目隠しを貼っておきましょう。
日よけのためのサンシェードも、ちょうど人の顔のあたりを覆い隠すので一緒の目隠しとして有効ですよ。
まとめ
- 騒音の発生
- 非常識な時間帯に騒ぐ
- 火気の使用で煙が発生
- ニオイの発生
- 非常時の避難通路の占拠
以上が「ベランピングは迷惑だ!」と言われる理由です。
ちなみに「ベランピング」とは、ベランダとグランピングを組み合わせた造語。
そもそもグランピングとは「グラマラス(魅惑・豪華)+キャンピング」からなる造語。
日本の住宅事情ではアレコレ制限があるのは仕方ありませんが、他人の迷惑にならない範囲で楽しみたいですね。
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