アパートで一人暮らしを始めると、「風呂は何時まで入っていいのか?」迷いませんか?
仕事や飲み会などで帰宅が遅くなった日は、余裕で夜の12時を回ってしまうこともあるはず。
そんな深夜に風呂に入るのは気が引けるけど、ベタベタした髪や汗臭い体のままでベッドに入るのもイヤ……。
それに朝はシャワーを浴びる時間なんてないし……。
そこで当記事では
- アパートでは風呂は何時まで入ってOK?
- 入浴時間のルールを確認する方法
- 風呂の騒音の原因とそれを抑える裏ワザ
など賃貸に住む場合の「風呂の騒音問題」について、一人暮らし歴20年以上の管理人が解説していきます。
アパートでは風呂は夜12時までが一般常識
アパートでは夜12時までに入浴を済ませるのが、一般的な常識であり生活マナーです。
夜12時を回ってから風呂に入るのは非常識とされます。
私も長い賃貸生活のうえで、そのルールを守っているので夜11時台までにはお風呂を済ませ、深夜12時を過ぎたら入浴はまず絶対にしません。
真夏で汗をびっしょりかいていても我慢します。
ただ、最近では防音性能が高いアパートが増えているせいか、周りの友達や同僚に聞いても「何時でも気にしない」人も増えているようなんですね。
気になったので独自にアンケート調査してみました。その結果がこちら。
やはり約半数の人が常識とされる「午前0時(夜12時)まで」と答えています。
でも「24時間いつでもOK」という人が、3割もいるのは驚き!!
朝の風呂は午前6時を過ぎてから
朝は午前6時を過ぎてからなら風呂に入っても大丈夫だとされています。
これが一般的な常識であり、大人のマナーです。
ただ、個人的な意見を言えば午前6時台の入浴はやめてほしいですね。
私は7時半までは寝坊して、短時間で準備して会社に出かける毎日なので。
安眠を妨害されるのは最大のストレス!
個人個人の生活スタイル次第で「迷惑に感じる時間」が前後するのは当然です。
アパートで風呂に何時まで入っていいか確認する方法
一般的な常識の範囲では、夜は12時まで、朝は6時以降がアパートで風呂に入っても許される時間帯です。
でも、これはあくまで一般常識であり、風呂は何時まで入って良いか?は各アパート・マンション次第。
または他の入居者の判断次第によって変わってきます。
ですから、ご自分で確認するのが一番なんですね。その確認方法というのがこの3つ。
- 周囲の部屋の騒音をチェックする
- 管理会社(大家)に利用規約を問い合わせる
- 上下左右の部屋に挨拶に行って話を聞く
どれも面倒ですが、これをしっかり調べておけば後々のびのびと風呂に入れるので、やっておいて損はありませんよ。
(1)周囲の部屋の騒音をチェックする
周囲の部屋からどれくらい騒音が聞こえてくるかチェックします。
そうすれば、自分の部屋の風呂の騒音がどれくらい周りの部屋まで届いてしまうのか、それがたちどころに分かりますから。
チェックする音は
- ガス給湯器の湯沸かしの音
- 浴室のシャワーや水が流れる音
- 扉の開閉音
これらは入浴時に響きやすい騒音です。
家にいる間はよく耳をそばだてて、聴こえてくるかどうか?迷惑に感じるかどうか?ご自身で判定してください。
もし、何も聞こえなかったり、かすかな音しか届かないようであれば、入浴時間にそれほどナーバスになる必要はありません。
運良く防音性能が高いアパートを選んだのでしょう。
もし、寝ているときに目が覚めるほどシャワーやお湯を流す音が聞こえてきたら、自分の風呂の音も他の部屋に届いている可能性大です。
午前0時を過ぎたら入浴は控え、朝は6時以降まで我慢するしかありません……。
(2)管理会社(大家)に利用規約を問い合わせる
賃貸アパートやマンションに入居する際には、その賃貸物件の「利用規約」を確認してから契約するのが普通です。
でも、きっちりすべて読んで内容が頭に入っている人は少数派。
この利用規約のなかには
- 夜○時以降の入浴・洗濯不可
- 深夜の入浴や掃除は騒音です
といった風に何時まで風呂に入っていいか書かれていますので、これを確認し、そのルールに従えばいいわけですね。
この利用規約は、契約をした際に冊子として不動産屋(管理会社)か、大家さんから渡されているはずです。
でも引越しから時間が経つと、行方不明になりがち……。
もし手元に無い場合は、直接、管理会社か大家さんに連絡して「風呂は何時まで入ってもいい決まりなのか?」訊いてみましょう。
(3)上下左右の部屋に挨拶に行って話を聞く
利用規約に従うのが一番ですが、それはあくまで契約上のルールに過ぎません。
隣人や階下の人が「風呂の音がうるさい!」と苦情を言えば、それが常識の範囲内の時間であってもトラブルになってしまいますから……。
そこで、まだ引っ越しを終えた直後なら「引っ越しの挨拶」を兼ねて、上下左右の部屋の住人に挨拶に伺ってみましょう。
- 上階(真上の部屋)
- 下階(真下の部屋)
- 左右(両隣の部屋)
この計4つの方向の部屋にタオルや洗剤などの挨拶品を持って訪ねます。
その際に
と簡単な自己紹介をするのが、正しい引っ越しの挨拶。
挨拶品を手渡しつつ、低姿勢で感じよく挨拶を。
そして、ついでに
とズバッと訊いて、相手の反応を見ます。
もし「もうちょっと早めの時間帯にお願いします」と言われたら、それに合わせるようにすればOK。
4人に尋ねれば、ひとりだけ極端に早い時間帯を指定する人もいるかもしれません。
そういうときはその基準に合わせるしかないでしょう。
アパートの風呂で大きな音を響かせる発生源
朝6時以降~夜12時までの常識の範囲内の時間帯に風呂に入っても、隣室の住民はひそかにストレスをためている可能性も……。
入浴って、かなり大きな騒音を立てる行為。
なので、夜9時以降に風呂に入るときは、なるべくボリュームを下げたいものです。
恐ろしいほど早寝早起きの人もいて、夜8時には寝る人もいますから。
そんなアパートの風呂の大きな騒音の発生源がこの6つです。
- ガスが着火・燃焼する音
- 椅子やシャンプーボトルを置いたり引きずる音
- シャワーや桶のお湯が床に当たる音
- 残り湯を排水したときの音
- 浴室のドアを開け閉めする音
- ウォーターハンマー現象
これを自覚するだけでも「気をつけよう」と意識が働くため、自然と騒音のレベルがひとつ下がるはず。
ひとつひとつ確認していきましょう。
(1)ガスが着火・燃焼する音
お風呂のお湯を張ったり、シャワーを使うためには水をガスで沸かさないといけません。
このときガス給湯器が着火・燃焼すると「ボォォー」という音が鳴り、お湯が沸くと「トゥー……」みたいな耳障りな音がします。
古いアパートで設備が古いほど給湯器の音はうるさいです。
これが昼間なら気にありませんが、シーンと静まり返った深夜にはけっこう響き渡ります。
(2)椅子やシャンプーボトルを置いたり引きずる音
お風呂の中は音が反響するので、ささいな動作をするだけで意外なほど大きな音となって周囲に伝わってしまいます。
たとえば椅子を引き寄せるために引きずったり、シャンプーを使ってボトルを床に置く音など。
自分では「大したこと無いアクション」に思えるのに騒音になるんですね。
(3)シャワーや桶のお湯が床に当たる音
シャワーのお湯が床や壁に当たったり、湯船のお湯を桶で汲んでそれを体にかけた際に床にこぼれる音。
これも騒音として伝わります。
シャワーだけで入浴する人はそれこそ10分~15分も流しっぱなしになるので、その間ずっと騒音を立て続けることになります。
長湯の人はこれが長時間続くわけで……
よく比較されるトイレの音なら一瞬「ジャー」と流れるだけですが、シャワーの場合は時間が長くなるので苦情の原因になるんですね。
(4)残り湯を排水したときの音
アパートの排水管は、上階から下階へとまっすぐに伸びています。
もし深夜に上階の部屋が風呂の残り水を大量に流せば「ゴボゴボゴボ……」という流水音が盛大に漏れ聞こえることも。
どれだけの騒音になるかは、
アパートの壁の厚さ次第。
昼間なら「ああ、水の流れる音か」と気になりませんが、夜だと迷惑に感じてもおかしくありません。
(5)浴室のドアを開け閉めする音
浴室のドアは、真ん中から左右に「折りたたむ格好」で開け閉めするタイプが標準的。
そんなに乱暴に開け閉めしなくても、構造的に必ず開けるときに「ガチャッ」と音がしますし、閉めるときにも「ガチャッ」と音がします。
老朽化していると閉まりが悪くて、余計に音が響きます。
そういう仕組みになっているので、こればかりは気をつけようがありません……。
(6)ウォーターハンマー現象
水道を止めると「ズンッ」みたいな衝撃音がしませんか?
これを「ウォーターハンマー現象」と呼びます。
水道管がむき出しになっていると、ビクンと震える様子で分かります。
水道管の中の圧力が変化するために起こる現象なんですが、古いアパートほどなりやすいようです。
この音も意外と他の部屋まで伝わりやすいので、なるべく水道の蛇口を締めるときはゆっくり閉めるといいですよ。
賃貸アパートで風呂の音がうるさいと苦情を言われたときの対策
朝6時以降~夜12時までの常識的な時間帯にお風呂に入っていても、アパートの他の住人から「うるさい!」と苦情を言われた……。
そんなときの対策がこちらです。
- 風呂の騒音を抑える裏ワザを試す
- 最終的な手段を選ぶ
まず今日からできる「騒音を抑える裏ワザ」を試し、それでも苦情が続くようだったら「最終的な手段」へ進んでください。
アパートの風呂の騒音を抑える裏ワザ
アパートの風呂の騒音を抑える3つの裏ワザを伝授しましょう。
- 椅子を使わない
- 床にマットを敷く
- 残り湯の排水を朝~昼まで延期する
騒音の原因を元から断てばいいんですね。
くどいかもしれませんが、一応この3つをくわしく解説します。
椅子を使わない
そもそも風呂に椅子は必要でしょうか?
買ってみたけれど使わずに風呂場の隅に追いやり、シャワーを浴びるときに足でどかしたりしていませんか?
そのさいに「ズズズゥゥゥ」と耳障りな騒音を立てているかもしれません。
実家の風呂でも椅子を引きずる音がよく響いてましたっけ。
体や髪の毛を洗うときに椅子に座っている人も、この際、床にしゃがんで洗うか、立ったまま洗うスタイルに切り替えてみては?
椅子は今日限りで捨ててしまいましょう。
床にマットを敷く
私の実家では冬に風呂の床が冷たいからといって、必ずスポンジみたいな弾力のあるマットを敷いていました。
マットは冷たさをガードするだけじゃなく、シャワーの雫や桶で汲んだお湯が床に落ちるときに伝わる「衝撃音を抑える効果」もあるんですよ。
つまりクッション材の役割。
ただし、年中、敷きっぱなしにするとヌルヌルしたりカビが生えるので注意が必要です。
その点だけは注意して、試しに買って敷いてみてはいかがでしょうか?
残り湯の排水を朝~昼まで延期する
湯船にはったお湯を入浴後に栓を抜いて排水をすると、大量のお湯が排水管を伝って流れていきます。
それもけっこう長い時間。
このとき下階の人はその「ゴボゴボゴボ」という音を強制的に聞かされ続け、イライラしているかもしれません。
もし夜12時前までに入浴を終えても、残り湯を捨てるのは翌朝6時以降か日中の時間帯にしましょう。
アパートの風呂の騒音クレームを抑える最終的な手段
アパートの利用規約(何時までなら風呂はOKというルール)を守っているし、なるべく音を立てないように入浴している。
それなのに他の住人から騒音クレームが届く場合は、やっかいなトラブルになるまえに最終的な手段に進みましょう。
それがこちらの2つ。
- 外の浴場を利用する
- 防音性能が高いアパートやマンションへ引っ越す
仕事が残業で午前様になったり、遊びに出かけて終電を逃してしまうことが多い人は最初からこうしたほうが精神的にラクですね。
外の浴場を利用する
飲みに出かけて帰りが遅くなり、帰宅が夜12時を過ぎてしまいそうなとき。
そういうときは帰りがけに「外の浴場」で汗を流してしまうといいですね。
つまり家の外で風呂を済ませちゃう作戦。
たとえば、こんな施設を利用してみては?
- スポーツジムの風呂
- スーパー銭湯
- スパや健康ランド
最近のスポーツジムは24時間営業が増えてますし、ジムには必ず汗を流せるシャワールームか浴場があります。
スーパー銭湯・健康ランド・スパ・サウナも夜遅くまでやっていたり、24時間営業だったりしますので、家のお風呂代わりになりますね。
ただ、月に何度も家でお風呂に入れないときは「入浴目的」でスポーツジムに入会したほうが得かも?
スーパー銭湯は一回の入湯料が700~1000円くらいしますので、頻繁に利用する場合はスポーツジムの月会費のほうが安くなるでしょう。
防音性能が高いアパートやマンションへ引っ越す
仕事の都合でどうしても早い時間には帰れず、入浴するとしたら午前0時を回ってしまうのが多い人。
こういう人は少しの音で苦情がでるような「防音性能が低い」アパートやマンションに住むのは難しいと思ったほうがいいでしょう。
ある住宅メーカーのアパートは「隣の部屋で鼻をかむ音すら聞こえる」などネットでさんざん悪評が書き込まれています。
そんな悪評が立つ理由は、構造的に防音性能が低いためなんですね。
防音性能が低いアパートやマンションの種類(構造)がこちらです。
- 木造
- 鉄骨造(S造)※重量鉄骨構造/軽量鉄骨構造
基本的に築年数の古いアパートは木造が多いですし、最近作られたばかりの単身者向けのアパートは鉄骨造のタイプがほとんど。
逆に防音性能が高く風呂の騒音が響きにくいアパートやマンションの種類(構造)がこちら。
- 鉄筋コンクリート造(RC造)
- 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
部屋探しをするときは「○○造」の部分に注目しましょう。
もちろん、防音性能が高い鉄筋構造のアパートの家賃は高くなります。
ネットの「お部屋探しサイト」でも構造から物件探しができますよ。
アパートでドライヤーを使うのは何時までOK?
アパートでドライヤーを使っても迷惑にならない時間帯は、朝6時以降~夜12時までになります。
ようするにお風呂に入っていい時間と同じと覚えればOK!
「ゴォォー」という風の音が静かなドライヤーもあるので、その場合は周りに音が漏れないので24時間使えます。
ですが、どういう風に音が伝わっているのか自分では確かめようがありません。
ドライヤーを使うのはたかが5分程度ですが、私の経験上、それだけ続けば寝ている人が起きるのに十分な時間……。
ですから、基本的に入浴が許される時間帯だけに留めておくのがベターですよ。
まとめ
アパートで風呂に入れるのは何時までかというと、夜12時(午前0時)まで。
そして、朝は午前6時を過ぎるまではシャワーも入浴も控えるのが一般常識であり、賃貸住宅の標準的なマナーです。
多少は時間がズレても、それで苦情が出ることはあまりありません。
でも、お互い「集合住宅だから仕方がない」と我慢している面もあるんですね。
私の長い賃貸暮らしの経験からいって、多少のオーバーなら文句はまず出ません。
でも、あまりに常識はずれの時間帯だと「我慢の限界」を超えてもおかしくありませんよ。
「ちょっとくらい遅くてもたまにはいいか……」なんて甘えずに、ルールはしっかり守るべきというのが個人的な意見です。
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