- チチチとなるだけでガスコンロがつかない原因
- チチチとならずガスコンロがつかない原因
- 正常に点火させる対処法
ガスコンロの点火ツマミをひねっても、火花は出るのにつかないことがたまにあります。
自炊派で毎日ガスコンロを使う私が、解決方法と未然に防ぐ知恵を解説していきましょう。
一口・二口のガスコンロがつかないで「チチチ」と音がなる原因は電池切れ
- 一口のガスコンロがつかない
- 二口のガスコンロが両方ともつかない
このケースは、電池が切れかかっているのが原因です。
ガスコンロには電池が使われており、そのパワーで点火する仕組み。
「チチチ……」となるのは、電池から電流を流して火花を発生させようとする際の音なんですね。
しかし、電池が切れかかっていると、正常に点火できません……。
最新式のガスコンロは電池切れが近くなると「電池交換ランプ(おしらせサイン)」が点滅します。
しかし、賃貸アパートやマンションなど古いガスコンロの場合はその「お知らせ機能」がないため気づくのが送れてしまうわけです。
【対処法】電池交換をする
ガスコンロに使用される電池は、単一電池がほとんどです。
まれに単二電池を使うタイプもあるので、電池ケースを引き出して確認しましょう。
電池の個数は2個が基本で、安定して長く使うためにはマンガンよりアルカリが向いていますよ。
二口のガスコンロの片方がつかないで「チチチ」と音がなる原因は2つ
ガスコンロが左右に二口ある機種を使っていて、どちらか片方だけつかないでチチチとなる場合は
- バーナーキャップに問題がある
- 点火プラグが汚れたり水で漏れている
この2つの原因が考えられます。
聞き慣れない名称もあるので、それぞれどの部品を指すのか確認しつつ、どちらの原因に当てはまるか検証してみてください。
バーナーキャップに問題がある
バーナーキャップとは、ガスコンロ中央の円形の部品のこと。
ガスや空気の量を調整する役割があります。
このバーナーキャップが以下の3つの点で問題があると、火が付きません。
- 位置がズレている
- 油やススのせいで目詰まりしている
- 水気が付いて湿っている
バーナーキャップを持ち上げ、問題がないか確認してみてください。
位置がズレている
バーナーキャップには「爪部」という尖った部分があります。
これが少しでも左右にズレていると点火不良を起こしてつきません
【対処法】ズレを直す
爪部を点火プラグと重ねるように置くのが、正しいセット方法です。
目視で位置をチェックし、ズレていたら直してみましょう。
油やススのせいで目詰まりしている
バーナーキャップの裏側は、ガスや空気が通る凹みがたくさんついています。
この窪みに油やススが溜まると目詰まりを起こし、点火不良につながります。
バーナーキャップを取り外して、汚れていないか確認してください。
【対処法】取り外して掃除する
ススなどのせいで目詰まりしていたら、使い古しの歯ブラシや専用のバーナーブラシでこすり落とします。
脂汚れでギトギトになっていたら、台所用洗剤をつけたタワシでこすったあと水で洗い流し、よく乾燥させましょう。
水気が付いて湿っている
鍋でカレーやシチューを煮ていて吹きこぼした……
味噌汁が沸騰してガスコンロ全体が水浸しになった……
などなど、こんな失敗の後はバーナーキャップに水気が付着します。
裏側に水が入り込むと時間が経っても乾燥しにくいため、ガスコンロがキレイに見えても湿った状態が長く続く可能性も……。
【対処法】雑巾や布巾で拭き取る
バーナーキャップを取り外して、乾いた雑巾や布巾で水気をあらかた拭き取ります。
凹みの中までは拭けませんので、逆さにした状態でしばらく放置。
こうすれば完全に乾きますよ。
点火プラグが汚れたり水で漏れている
点火プラグとは、バーナーキャップのそばにある先端が尖った部品のこと。
この点火プラグから火花が飛んで、ガスコンロに火がつきます。
汚れていたり水で濡れていたら、火がつかないのは当然ですね。
【対処法】点火プラグを掃除する
点火プラグが汚れている場合は、使い古しの歯ブラシでやさしくこすって汚れ落とし、雑巾などで拭き取ります。
単純に水に濡れている場合は、布巾などで水気をよく拭き取ればOKです。
ガスコンロがつかないしチチチの音もならない原因は電池や電気系統
ガスコンロがつかなくて、チチチの音も鳴らない場合は、電池や電気系統に原因があります。
チチチの音が鳴らないということは、電気による発火ができない(電気が通っていない)と判断できるためです。
電池の問題
ガスコンロに装着されている電池に関して、こんな3つの理由から正常に電気が送られない場合があります。
- 完全に切れている
- プラスマイナスの向きが逆
- 位置がズレて接触不良
完全に切れている
電池が切れかかっていても、かすかにチチチという音は鳴ります。
それが鳴らないということは、電池が完全に切れている可能性が高いですよ。
実際、ガスコンロがつかない場合の約半数が「電池交換で改善された」というデータもあるくらいですから。
ガスコンロの説明書か電池ケースを引き出してみて、対応電池を調べて交換してみましょう。
プラスマイナスの向きが逆
電池にはプラスとマイナスがあり
- 出っ張りがある側:プラス
- 平らな側:マイナス
が、どの電池でも共通ルール。
プラスとマイナスを逆に付けるミスは誰でもやりがちです。
電池を設置する箇所には必ず「プラスマイナスのどちらを向けるか」の表記がありますので、確認しつつ付け直しみましょう。
位置がズレて接触不良
ガスコンロを移動させたり、ぶつかったり、あるいは地震などで衝撃が加わると、電池が外れて接触不良を起こす場合も……。
電池がズレていないか、正しくはまっているか、確認してみてください。
電気系統が故障している
電池を正しくセットしたり、新品に取替えてもパチパチ鳴らない場合は、ガスコンロの電気系統が故障している可能性があります。
さすがにそこまでいくと、素人では修理は不可能です。
- 賃貸住宅なら大家さんや管理会社に問い合わせる
- 持ち家なら契約しているガス会社に問い合わせる
などして、修理を依頼するのが近道です。
ガスコンロが点火不全を起こす理由やきっかけ
ガスコンロのスイッチをひねっても、「チチチ……」と鳴るだけで点火しないのは、だいたい以下の4つの理由やきっかけからです。
- 鍋を吹きこぼした
- 電池の点検をしていない
- 定期的に掃除をしていない
- 掃除をしたあとに部品を元の位置にもどしていない
鍋を吹きこぼした
自炊をしていれば、1ヶ月に一回くらいは鍋を吹きこぼすのは仕方ありません。
その都度、ちゃんと拭けばいいだけです。
電池の点検をしていない
ガスコンロの電池の寿命は、1年ほどです。
使用頻度で異なりますが、1年で交換するのを目安にしましょう。
1年に満たなくても、スイッチをひねったときの「パチパチパチ」という音が弱くなったら、早めに取り替えたほうがいいですよ。
定期的に掃除をしていない
ガスコンロを日々使い続けていれば、表面的な汚れだけではなく点火に関係した部分も汚れていきます。
バーナーキャップだけではなく五徳も一緒にピカピカに磨き上げましょう。
こちらの動画のように重曹や炭酸水を使うと、楽に油汚れが落とせますよ。
掃除をしたあとに部品を元の位置にもどしていない
掃除をしたらあとは、取り外したバーナーキャップや五徳をきちんと元に戻さないと点火しません。
慣れないうちはガスコンロの説明書を見ながら、元の位置に戻すようにしましょう。
ガスコンロに火がつかないときにやってはいけないこと
ガスコンロに火がつかなくても、ライター等を用いて自分で火を付ける行為は絶対にやってはいけません。
ガスコンロに火がつかない状態でも、点火ツマミを回すとガスが出ています。
そのガスに引火し、火柱が上がったり爆発する恐れが……。
苛立っても無謀な行為は控え、こちらの記事で原因を探して解決してくださいね。
まとめ
- 電池切れ(または消耗)
- 電池の設置ミス(外れたりプラスマイナスが逆)
- バーナーキャップのズレ・汚れ・水濡れ
- 点火プラグの汚れ・水濡れ
- 電気系統の故障
ガスコンロの火がつかない原因をまとめるとこうなります。
大抵は電池に問題があるので、まずそこからチェックするといいですよ。
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