私は男の一人暮らしなので、当然ながら自分で洗濯するんですね。
それで以前、洗濯しようと洗濯機の蓋を開けたら、中にゴキブリがいたことがありまして……。
こういうゾッとする経験はけっこう皆さんあるようなので、ここでは
- 洗濯機周辺に現れるゴキブリの侵入経路
- 洗濯機の中にいるゴキブリ対策
- 洗濯機の下や内部に逃げ込んだときの対処法
- ゴキブリが侵入する排水溝の予防策
など私の経験をもとに有効な対策・予防策をギュッと濃縮してお届けします。
洗濯機の中や下に現れるゴキブリの侵入経路
洗濯機の中に出現したゴキブリ、洗濯機の下をうごめくゴキブリ。
このゴキブリは一体どこからやってきたのか?というと、可能性として高いのがこの3箇所です。
- 洗濯機の排水溝(排水口)から
- 洗面所の窓から
- 他の部屋から
思い当たるフシはありませんか?
洗濯機の排水溝(排水口)から
洗濯機には、洗濯に使った洗浄水を下水管に流すためのホースが繋がれています。
この洗濯機とホースでつながる排水溝から、ゴキブリが上ってくることがあるんですよ。
普通、排水溝には「S字トラップ」という仕掛けがあります。
このS字トラップの湾曲部に水が溜まる「封水」という仕組みがあるため、ゴキブリなどの害虫や悪臭が上ってこられません。
しかし、古い木造アパートなどの場合、S字トラップが付いていないケースも……。
また、長い間、空き家(空き部屋)になっていて、封水の水が蒸発して「封がなされていない」状態が続くとゴキブリが侵入します。
それ以外にも、洗濯機の下の排水口の周囲に「わずかな隙間」があると、そこからゴキブリがすり抜けて侵入する可能性もあります。
洗面所の窓から
洗濯機を置いている洗面所には、だいたい窓が付いていますよね?
しかし、網戸のサッシが歪んでいたり、網戸が破れていたりするとゴキブリの侵入経路に……。
ゴキブリはわずか2mmの隙間でもスルッと入れるので、隙間テープを張ったり網戸を補修してシャットアウトしましょう。
他の部屋から
他の部屋から侵入したゴキブリが洗濯機周辺に集まっている可能性があります。
洗濯機が置いてある洗面所やお風呂場は、湿っているためゴキブリが好む場所。
逆に言えばここにしっかりと毒餌剤(ブラックキャップ等)を置いておけば退治しやすくなるでしょう。
洗濯機の排水溝から侵入するゴキブリ対策
どうも私の家では洗濯機の排水口(排水溝)からゴキブリが侵入しているようだ。
窓や他の部屋から入っているとは思えない。
……そんな確信があるならば、まず「排水トラップ」が付いているか確認しましょう。
排水トラップの確認方法
洗濯機の下を覗いてみて、床に防水パン(洗濯機パン)がある場合は、まず排水トラップがあると思って間違いありません。
防水パン(洗濯機パン)はこのようなものです。
もし防水パンがなく床に直接、洗濯機の排水ホースがつながっている場合は排水トラップが付いていない場合もあります。
そういうときは、管理会社に問い合わせて「排水トラップが付いているかどうか?」訊いてみましょう。
排水トラップがない場合
排水トラップが付いていない場合は、その内部を通してゴキブリが侵入している可能性があります。
でも、それを塞ぐのはカンタンですよ。
洗濯機の排水ホースを外して、床の排水溝とのつなぎ目の間に
- ストッキング
- 排水口用のネット
このどちらかを被してから、元通りにつなぎ直しておきます。
こうするとネットがガードしてくれますから、ゴキブリは入ってこれません。
排水口の周囲に隙間がある場合
排水トラップがあってもゴキブリが洗濯機の周辺によく現れる場合は、「排水口のまわりの隙間」から侵入している可能性があります。
この動画で映っているのは、防水パンの排水口まわりの隙間です。
こうした隙間からゴキブリが入る可能性は低いと思いますが、念の為に「防水の隙間テープ」で塞いでおきます。
防水パンがなくて、床に直に排水口がある家も多いハズ。
そのケースだと、排水口の周りに隙間があると、そこからゴキブリが這い上がってくる可能性は非常に高いです。
そんな隙間は「パテ」を使って埋めておくと確実ですよ。
パテは「防臭パッキン」や「コーキング材」などでも代用可。
どちらにしろ、こうした作業をするからにはせっかくなので排水口の掃除も一緒にやっておくと一石二鳥です!
引越してきて数年、たぶんこういう機会でもないとやらないですよね(笑)。
ベランダや廊下に洗濯機を置いている場合のゴキブリ対策
賃貸アパートでは、室内に洗濯機を置けるスペースがないため、ベランダや廊下に置くケースもあります。
ベランダや廊下は屋外なので、洗濯機の周辺にゴキブリが集まるのは自然なこと。
洗濯槽の内部に侵入するのを防ぐには、いつも洗濯機の蓋を閉めておくことをお忘れなく!
根本的にベランダや廊下からゴキブリを排除するには、以下の2つの方法がおすすめです。
- 忌避剤(ハーブなど)
- 毒餌剤(ブラックキャップやコンバット
忌避剤はゴキブリが嫌がるニオイを出す素材を置く方法で、特にハーブのニオイを嫌がります。
毒餌剤は、「ブラックキャップ」や「コンバット」といった商品名で売られているものが効果的ですよ。
洗濯機の中にいるゴキブリの駆除方法
今日はいい天気だから、洗濯物がよく乾きそうだ。
よし、溜まってる一週間分のシャツや下着を一気に洗ってしまおう!
そんな爽やかな朝に、やおら洗濯機の蓋を開けると、そこには黒々としたゴキブリが鎮座してる……。
一転して最悪な朝になりますが、このゴキブリをなんとかしないといけません。
そこで、私がおすすめする方法がこの2つ!
- 食器洗い洗剤(おすすめ)
- シャンプーかボディーソープ(おすすめ)
洗濯機は私たちが地肌に接する衣類を洗うもの。
いくらゴキブリに効果があるからといって、殺虫剤を洗濯槽のなかに吹き付けるのはよくありません。
できれば人間の肌に触れても害がなくて、なおかつゴキブリに殺虫効果があるモノが理想。
その条件で選べば、食器洗い洗剤かシャンプー(ボディーソープ)のどちらかがベストですね。
食器洗い洗剤を吹き付ける
どの家にも100%絶対にあるものといえば、食器洗い洗剤。
しかもこれって、確実にゴキブリの息の根を止められるスグレモノ!
直接、手に触れても肌が荒れることはありませんから、洗濯機の中だろうが遠慮なく使えます。
食器洗い洗剤には「界面活性剤」という成分が入っていて、これがゴキブリの呼吸を止めてしまい、死に至らしめるのです。
シャンプーかボディーソープを振りかける
洗濯機が置いてあるのは洗面所が多く、その隣はだいたいがお風呂場ですよね?
とすれば、そこには間違いなくシャンプーかボディーソープのどちらか(あるいは両方)があるはず。
シャンプー(ボディーソープ)にも界面活性剤が入っているため、食器洗い洗剤のようにゴキブリに振りかけると確実に退治ができます。
肌に触れて安全という意味では、こちらのほうが勝っていますね。
洗濯槽の中でゴキブリを退治した後の掃除
洗濯槽の中で見事ゴキブリを退治して、死骸も片付けたら洗濯槽自体をキレイに清掃しましょう。
短時間で済む洗濯コースを選び、いつものように洗剤を入れて作動させます。
さすがに脱水までする必要はありません。
万が一、洗濯槽のなかで卵を産み付けられていても、ゴミ取りフィルターに引っ掛けるので、糸くずなどと一緒に捨ててしまいましょう。
ゴキブリごと洗濯しちゃったらどうなる?
私みたいに直接的にゴキブリを退治するのが苦手で、できればスルーしたい人。
そういう人は、ゴキブリが中に入ったまま、洗濯機を回して退治したくなるでしょう。
洗濯しちゃえば、さすがのゴキブリでさえ死んでしまうだろうと。
しかし、それは絶対にやめたほうがいいです。
なぜかというとゴキブリが洗濯槽のなかでバラバラになることがあるため……。
そうやって洗濯機の中を汚してでもゴキブリを退治できればいいですが、死なない可能性もあります。
ゴキブリは多少水に濡れても溺れませんから、水から這い上がって逃走する危険性もありますよ。
洗濯途中でゴキブリの存在に気づいたら?
洗濯機を作動させる前にゴキブリの存在に気づいた場合ではなく、洗濯物を中に入れてスイッチを入れてしばらくしてから
あ!ゴキブリが洗濯物にまぎれてる……
と気づいた場合。
こんなときは、即、洗濯機のスイッチを止めましょう!
洗濯物の回転に巻き込まれるため、ゴキブリは死ぬ可能性はあります。
ただ、その死骸がバラバラになってTシャツ、下着、タオルなどに点々とくっつくヤバい事態になる恐れも……。
いくらゴキブリが退治できても、その代償は大きすぎます。
ゴキブリが洗濯機の下に逃げたときの対処法
洗面所にゴキブリが出て、人間の気配に感づくとサッと洗濯機の下に逃げ込んでしまうことってよくあります。
こんなときは勇気がある人ならば、柄の長いホウキやクイックルワイパーなどを下の隙間に差し込んで追い出しましょう。
そして、慌てて外に逃げてきたゴキブリを「ゴキジェット」などの殺虫剤で仕留めればOK。
もし、そんな全面対決するほどの意気地がない私みたいな人は、隙間に入り込んだゴキブリ専用の殺虫剤を使えばOK!
そのあとで「ブラックキャップ」などの毒エサ剤を置いておけば、他に隠れている仲間全体を駆除できますよ。
洗濯機の下の奥に逃げ込んで姿が見えない場合
洗濯機の下の奥の奥にゴキブリが逃げ込んで、姿が見えなくなってしまった場合。
こういうときは、「スキマ専用」のゴキブリ殺虫剤が適役!
私の知り合いにも使っている人がいますが、効きすぎて怖いっていってました(笑)
洗濯機の内側(内部)にゴキブリが入ったときの対処法
洗濯槽のドラムの外側にゴキブリが入り込んでしまうこともあります。
私たち人間には目が届かない場所なので、もしそんなところで卵を産んだり、巣を作られたらと思うとゾッとしますね。
こういう場合も先ほどの隙間用の殺虫剤をワンプッシュしておくといいですよ。
洗濯槽の外側なので、洗濯物に直接は薬剤が付く恐れがないので大丈夫。
もしその効果が届かなかった場合を考えて、洗濯機の下にブラックキャップやホウ酸団子系の商品を置いておきましょう。
なぜゴキブリは洗濯機に寄ってくる?
でも、なんでこんなに洗濯機の周辺ってゴキブリが出やすいんでしょう。
それにはれっきとした理由があって、それは
- 湿っているから(水を使うので)
- 暖かいから(洗濯機の稼働で)
- 暗いから(洗濯機は大きいので)
こんなゴキブリにとっての好条件が揃っているからなんですね。
人間が真夏に、気温と湿度が低く、静かな避暑地に行きたくなるのと同じようなものです。
まとめ
ゴキブリが洗濯機の中にいたり、洗濯機の下に逃げ込んだときの対処法をお伝えしてきました。
今回の要点がこちら。
- 洗濯機の中のゴキブリには食器洗い洗剤かシャンプーで退治
- そのまま洗濯機を回すとバラバラになるからNG
- 中で退治したら洗濯機を回して清掃する
- 洗濯機に下に逃げたらスキマ用殺虫剤で退治
- 洗濯機の内側に入ったらスキマ用殺虫剤で退治
ぜ~ったいにゴキブリが中に入ったまま洗濯してはいけませんよ。
そうするくらいだったら、そのまま逃してしまったほうが何倍もマシです(個人的な経験からいって)。
私の友人宅では最新式のドラム型洗濯機を使っているんですが、あれも意外と中にスキマがあってゴキブリが入りやすいって言ってました。
どんな最新家電を置いてもゴキブリとの戦いは続きますね……。
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