ゴキブリはケープで退治できる？私が絶対使わない3つの理由

初めての一人暮らしで、生活に必要なものが揃っていない状況。

そんなときゴキブリが部屋に出ると、効果がありそうなのがヘアスプレーくらいだけ……。

ここで解説するのは

• ゴキブリはケープ（ヘアスプレー全般）で退治できる？
• ケープでゴキブリ退治するメリット・デメリット
• ケープ以外で効果があるアイテム

などです。

ゴキブリはケープで退治できる？

まず結論から言っちゃいましょう。

ゴキブリにケープをかけると退治できる場合「も」あります。

プシューとかけたら、コロッと死んじゃったという報告はネットでも多数見かけますから。

しかし、ゴキブリの元気がなくなるだけだったり、動きが止まるだけだったりして期待ハズレの結果になることも……。

また最悪の場合、まったく効かないで逃げられるケースだってあります。

つまりゴキブリにケープをかけた反応はこの3通り。

• 見事に退治（VERY GOOD！）
• 動きを止める（GOOD！）
• まったく効果なし（BAD…）

では、どうして効果があるケースと、そうではないケースがあるのか、それぞれのケースを説明していきますね。

見事に退治できるケース

ケープでゴキブリを見事に退治できることもありますよ。

だからこそTwitterにもこんな投稿が見つかるんです。

前住んでた家に出たゴキブリにケープかけたら一発で死んだあの日から、ケープで髪の毛整える時は絶対に息を吸わないように心がけている

— りやこ⛄ (@Anooooooc) February 3, 2020

しかし、それには重要な条件があって、ケープの成分に「ジメチコン」が含まれている商品を使った場合のみ。

簡単に説明すると、このジメチコンがゴキブリの気門（呼吸するための穴）を塞いでしまうため、窒息させる効果があるからなんですね。

ただ、ジメチコンが含まれているケープは、私が調べた限り「ケープソフト微香性」のみでした。

それ以外のケープには含まれていないため、いくら吹きかけても退治はできないでしょう。

ジメチコンが含まれているその他のヘアスプレー

花王・コーセー・サンスター・資生堂などのヘアスプレーで、ジメチコンが成分として使われている商品がないか、各社のウェブサイトで調べてみました。

その結果、「ヘアスプレートゥデイN」（資生堂）という商品しか見つかりませんでした。

それくらい現在ではあまり使われていない成分みたいですね……。

ゴキブリに吹きかける前に、スプレーボトルの裏の成分表をご確認ください。

もしジメチコンの表記がなかったら、使っても退治することは出来ませんので。

死なないけど動きを止められるケース

ゴキブリにかけても退治することはできないけれど、移動速度が遅くなったり、ピタッと動きを止めてしまう嬉しい効果がでることも！

それが花王「ケープスーパーハード」など、名前に「ハード」が付いた商品を吹きかけた場合。

ちなみに 私は ゴキブリ出たらケープで まず固める作戦。
ゴキブリは 動きが止まるとチョロい

— チャイナ (@x7SgUI0f6kHhyrJ) July 31, 2017

こういうハードにガチっと髪の毛を固めて、お望みのヘアスタイルを長時間キープしてくれる商品には「セット樹脂」が含まれています。

これがゴキブリの俊敏でスピーディーな動きを制限しちゃうわけ。（あくまで私の推測ですが）。

こうして動きが鈍くなったゴキブリはハエ叩きで狙いやすくなりますし、食器洗い洗剤をぶっかけるのも容易になりますよ。

ハードタイプのヘアスプレーはケープ以外でも、サンスターの「VO5」シリーズなどたくさんあるので試してみてください。

まったく効かないケース

はい、残念ながら大半のケープ（ジメチコンが入っていないもの）は、いくら大量に吹きかけたところでゴキブリにはまったく効きません。

昨日分かったことはゴキブリにケープは無意味。
ただ単に激しく逃げ出すだけであってやっつけられはしない。
こっちの恐怖が倍増するのとケープの無駄使い。
恐るべしゴキブリ

— mo (@peche_82) July 7, 2013

ケープがゴキブリに効果があると聞いて試したけど、ジメチコンが入っていないケープだった……。

そうやってケープの無駄に終わってしまった失敗談も、世間にはきっとたくさんあるんでしょうね。

ケープでゴキブリ退治するのは賢い方法？

効果はともかくとして、ゴキブリをケープで退治するのって賢い方法なのでしょうか？

今まで実家で暮らしてきて、ゴキブリの対処はすべて親がやってくれていた女性だと、初めての経験なので迷うはずです。

ケープで退治できたとしても、今後ともそれで対処すればいいのか、それとももっと別の方法（殺虫剤など）を探すべきなの？って。

そこでケープを使うメリットとデメリットを書き出してみましたので、ちょっと考えてみましょう。

ケープで退治するメリット

スプレーして自分に降り掛かっても害がない

ゴキブリって床だけではなく天井や壁に張り付いていることも多いです。

こういう自分の「目線より上」にいるゴキブリに対してケープを吹きかけたとして、その跳ね返りが自分に降り掛かったとして害はありません。

普通の殺虫剤だったらこうはいきません。

使う前にマスクをしたり、タオルで顔をガードしないと高いところに使うのは不安なので。

お金が節約できる

一人暮らしって何かと経済的に苦しくなるのが普通で、倹約を強いられますよね？

そんなカツカツの生活だと1000円近くする殺虫剤を買うのだって、けっこうな痛い出費……。

でもケープならおしゃれの必需品として洗面所に置いてあるもの。

ゴキブリ対策として特別に買う必要がないので、そのお金分を節約できます。

匂いが気にならない

昔の商品ほどじゃないですが、今でもゴキブリ用の殺虫剤って鼻にツーンとくるような刺激臭がします。

使った後は寒い冬でもしばらく窓を開けたくなるくらい。

でもケープならいつも使い慣れた匂いなので、まったく不快感はありません！

使った後も換気なんて不要ですし。

ペットがいても安全

一人暮らしだけど猫を飼っているとか、小動物（ハムスター）などを飼っていたりすると、強い殺虫剤を使うのは安全面で気が引けます。

使った後によく拭けばいいけれど、それでもやっぱり不安じゃないでしょうか？

でもケープなら、強い殺虫成分は入っていないので安心ですね。

万が一、ペットにかかっても実害はありませんから（金魚や昆虫類はもちろん危険ですが）。

ケープで退治するデメリット

意外と射程距離が短い

ゴキブリをターゲットにする殺虫スプレーは、離れた場所に強く噴射できるように射程距離を長く設計されています。

でもケープは自分の髪の毛にスプレーするために作られているため、意外と射程距離は短いもので……。

なのでかなり床や壁を移動するゴキブリに接近しないと命中させるのは難しいですよ。

床が滑りやすくなる

当たり前の話ですがケープは髪の毛をセットするための商品であり、髪をセットしやすいように「髪のすべりをよくする成分」が入っています。

そのためゴキブリに命中してもしなくても、スプレーがかかった床はツルツルと滑りやすくなってしまうんですね。

フローリングの床は特に危ないので、滑って転んでケガをしないように気をつけてください。

床にケープを吹き付けてしまった後は洗剤をつけて、しっかり拭き掃除が必要になります。

もちろんゴキブリを殺した後には清掃のために必要な行為なので、手間が増えるというわけではありませんが……。

確実に退治できる保証がない

ケープでゴキブリを退治した話はネット上でも見かけますが、専用の殺虫剤ほど確実に殺せる保証はありません。

ジメチコンという成分が入っていることが条件ですし、もしそれが使われている商品でも百発百中というわけにはいきませんから。

また、ハードタイプのヘアスプレーを使っても一時的に動きを止めるだけなので、なにか別の方法を併用しないと退治はできません……。

叩いて潰すか、殺虫剤を使うか、どっちかでしょう。

殺虫スプレーがないときケープ以外で効果があるアイテム4選

いま私の部屋には殺虫剤はないし、目につくのはケープだけ。

そんな場合、ケープに頼るのもいいですが、他にこんなものが部屋にありませんか？

ケープより確実にゴキブリを退治できるアイテムがこちらです。

• 食器洗い洗剤
• シャンプーかボディーソープ
• 熱湯
• アルコール除菌スプレー

くわしい使い方は他の記事に書いていますので、ここでは解説しませんが、こんなにも殺虫剤以外でゴキブリに効果があるアイテムがあるんですよ。

あえてケープを選ばないでもいいと思いませんか？

まとめ

ゴキブリにケープは効果があるのか検証してきました。

知っておいてほしいのはこの3つの事実です。

• ジメチコンが入ったケープなら効く可能性がある
• ハードタイプのヘアスプレーなら動きを止められるかも
• まったく効果がない可能性も高い

結論として私はゴキブリ退治にケープを使うのは反対ですね。

私だったら食器洗い洗剤かシャンプーを使いますよ。

ケープは人体やペットにも悪影響はないでしょうけど、ゴキブリを確実に殺す効果は期待できませんから。