大学生や社会人になると、一人暮らしを始める人がたくさんいます。
でも、その全員が楽しく過ごしているかというと、そうではなくて
今すぐやめたい……実家に帰りたい……
と日々悩んでいる人はたくさんいるんですね。
そこで、ここでは
- 一人暮らしをやめたいと思うはどんなとき?
- 一人暮らしをやめたい人の5つの対処法
- 一人暮らしをやめるときの心配事Q&A
こんな内容について、一人暮らし歴が「合計20年以上」の管理人がお伝えしましょう。
一人暮らしが辛い?孤独・退屈・貧乏の3大ボスを倒す攻略法
みんなが一人暮らしをやめたいと思う5つの理由
私が実家を飛び出して一人暮らしを始めたのは、18歳になって大学に進学したとき。
最初のころは無邪気に
「自由」ってサイコー!
と乱れた生活を送ってましたけど、ときどきは一人暮らしをやめたいなと思う瞬間も……。
私の周りの人に聞いたり、私自身の体験も合わせると一人暮らしをやめたいと思うのは、だいたいこの5つの理由なんですよ。
- 一人ぼっちの「孤独」を感じたとき
- お金が足りなくなったとき
- 病気になって寝込んだとき
- 家事の大変さに嫌気がさしたとき
- 賃貸特有のストレスを感じたとき
では、ひとつずつ見ていきましょう。
一人ぼっちの「孤独」を感じたとき
一人暮らしをやめたいと思う人の最大の理由が「孤独」からですね。
昼休みはいつも一人でご飯を食べていたような「ぼっち耐性」が強い人でも、いざ実家を離れて一人暮らしを始めると本当の孤独感を知ることに……。
たとえば、こんな場面でそれを感じやすいはず。
- 家に帰ると部屋が真っ暗
- 面白いテレビを一緒に笑ってくれる人がそばにいない
- テレビを消してふっと静まり返った時
実家にいる頃はうるさいと感じていた家族の声が、懐かしく感じてしまうくらい、一人暮らしの部屋って静かなんですよね……。
お金が足りなくなったとき
実感に住んでいる頃は光熱費は親が勝手に払ってくれるし、食費だって親がすべて負担。
それに家の住居費だって、意識したことはなかったのでは?
こうした見えないお金の支払いが、想像以上に重くのしかかってくるのが一人暮らしの現実。
- 光熱費
- 食費
- 住居費
- 通信費
こんな「生活費」はいくら工夫して節約してもゼロにはできず、毎月必ず必要になります。
特に大学生はちょっとでもバイトをサボると生活費が足りなくりませんか?
金欠になってバイト代が出るまで「一日一食」で我慢するような節約の日々を送ると、一人暮らしもイヤになっちゃいますよね。
実家ぐらしをしている友達が、いい車に乗ったり流行の服を次々と買い替えている姿を見ると
一体、自分はなんでこんな苦労をしているんだ……
と思ってしまうのも当然。
病気になって寝込んだとき
風邪やインフルエンザは誰でも年に数回はかかってしまいます。
外食ばかりで栄養が偏っていると余計に風邪を引きやすくなるものですし。
こうした病気にかかって一人で寝込んでいるときは、しみじみと親のありがたみがわかりますね。
おかゆをつくってくれたり、食べられるものをわざわざ買ってきてくれたり。
一人暮らしでしかも近くに親しい人がいない場合、食事の用意も病院に行くのも自分で一人でがんばらないといけないので、辛くて泣きそうになります……。
私は何度も経験ありますよ。
家事の大変さに嫌気がさしたとき
料理(自炊)はしない人でも、掃除と洗濯は一人暮らしには欠かせません。
他にも一人暮らしをして、はじめて気づく面倒な家事ってけっこうあります。
- ゴミ出し
- 食料品や日用品の買い出し
私が面倒に感じるのはこの2つで、特にゴミ出しは曜日や時間が決められているので、地味にストレスがたまります……。
賃貸特有のストレスを感じたとき
実家が一軒家だと初めてアパートやマンションなどの「集合住宅」に住む人も多いでしょう。
そうすると賃貸特有のストレスを感じて、一人暮らしをやめたくなっても無理ありませんね。
- 隣人との騒音トラブル
- 訪問者(NHKや新聞の勧誘)の対応
- 不審者への恐怖
壁の薄い賃貸に住むと、他人の音は気になるし、自分の部屋の音がうるさいと文句をつけられることも。
実家では親が対応していた各種セールスだって、自分で対応しないといけません。
女性だと夜間の見知らぬ訪問者だとか、洗濯物が盗まれるなどの被害に合うこともあり、一人暮らしの過酷さを思い知ることになります。
NHKがしつこいから居留守!訴えられる?何回訪問するの?
一人暮らしをやめたいときの5つの対処法
一人暮らしをやめたいと思っても、急には無理ですし、周囲への迷惑や金銭的な負担を考えるとしばらくは我慢しないといけませんよね?
そんなときに、どうやって「やめたい気持ち」を抑えられるのか、そのの対処法がコチラ。
- 毎日、親に電話して声を聴く
- 週末だけ実家に帰る
- 一人暮らしをしている友達に悩みを相談する
- 家族(母親や兄弟)や友達を部屋に泊める(泊めてもらう)
- 両親に一人暮らしをやめたいと相談する
家族や兄弟、友人との関係性で「できること・できないこと」に分かれますので、ご自分にあった対処法をどれか試してみてください。
毎日、親に電話して声を聴く
十代や二十代前半の若い人ならまだ「親離れ」ができていなくても、恥ずかしいことではありません。
まだ精神的に親に依存している状態から、突然切り離されて一人暮らしを始めたら、孤独感から不安定になったとしても当然ですよ。
寂しいときは遠慮せず田舎の両親に毎日電話をしましょう。
実家に暮らしていた頃のように
- 今日あった出来事
- ちょっとした悩みごと
- 有名人の噂話
などを話して、電話をしている間は「心だけ」でも実家に帰ってみたらいいんです。
会社から帰ったら毎晩母親と電話をして孤独を癒やし、半年もしないうちにそれすら不要になるほど一人暮らしの生活に慣れた!
そんな人が私の知り合いにもいます。
孤独って大抵は「慣れ」の問題だったりするんですよね。
週末だけ実家に帰る
もし一人暮らしの部屋から実家までの距離が近ければ、週末だけ帰省する生活をしばらく続けてみましょう。
定期的に帰省すればホームシックのような気持ちがその都度リセットできますよ。
たしかに実家から一人暮らしの部屋に戻ると、より強く孤独感を感じるかもしれません。
しかし、何度か繰り返すうちにそれすらも慣れていきますし、一人暮らしの快適さに気づくかもしれません。
そうなったらしめたもので、帰省する面倒臭さや交通費が気になりだして、次第に実家から足が遠のくはず。
一人暮らしをしている友達に悩みを相談する
もし周囲に一人暮らしをしている親しい友達がいたら、包み隠さず現在の心境を打ち明けてしまいましょう。
もしかしたら友達も同じように「一人暮らしをやめたい」と思っていて、悩みを共有できるかもしれません。
こういう悩みって、のうのうと実家暮らしをしている人には理解されません。
同じ悩みを持つ同士の結束って強いですし、本当に辛い時に頼りになる存在ですよ。
家族(母親や兄弟)・友達を部屋に泊める(泊めてもらう)
寂しさや不安感はそばに誰かがいてくれると、それだけで解消されます。
一番は家族(母親や兄弟)ですが、それが無理なら親しい友だちでもいいですね。
特に一人暮らしをしている友達がいれば、週末にお互いの家に泊まるような習慣をつけるのもいいのでは?
それでもし相性が良ければ(ケンカせず仲良くやれそうなら)、シェアハウスのようにして共同生活を始めるという手も。
家賃が分担になるので経済的に楽になりますし、家事も分担すれば負担が少なくなるので一石二鳥!
一人暮らしで友達を呼ぶときの注意点まとめ|広さとご飯は?
両親に一人暮らしをやめたいと相談する
最後の手段は、両親に正直に「一人暮らしをやめたい」と相談すること。
どうにも追い詰められて、もうほかに逃げ場がないと感じたら、親に泣きつくしかありません。
子供からそう言われてどんな反応をするかは、あなたの親次第です。
一人暮らしをやめるときの心配事Q&A
もう一人暮らしを続けるのは「限界!やめる!」と決めたとしても、やっぱり心配事はいろいろありますよね?
親の反応はもちろん、住んでいる賃貸アパート・マンションの契約のことなど気になる点をまとめました。
途中で一人暮らしをやめるのは甘えてる?
正直に言うと、なにも知らない外野の人が一人暮らしをやめる人を見たら「アイツは甘えてるなぁ」と思うのは仕方ありません。
きっと、こんなふうに見なされてしまうでしょう。
- 精神的に親から自立ができていない
- 経済的に親から自立できていない
ただ、一人暮らしをやめる事情は人それぞれですから、外野の意見なんて完全に無視。
重要なのは「両親の反応」ですよ。
両親はどう思うか?どんな反応をするか?
「一人暮らしをやめたい」と巣立った子供から言われたら、親の反応は2パターンです。
- 「仕方がない、帰ってきなさい」と受け入れる
- 「甘えている、がんばりなさい」と突っぱねる
この2つの反応は、どちらが愛情があって、どちらが冷たいとは一概には言えません。
「帰ってきなさい」と賛成する親は、優しくて愛情がありますが、その理由は自分が寂しいと感じているからで、子供の自立を一番に考えていないのかもしれません。
「甘えている」と反対する親は、一見冷たく感じるかもしれませんが、厳しくすることが子供の将来の自立に繋がるからと心を鬼にしているのかもしれません。
本当に鬱陶しくて拒絶している可能性もありますが……。
賃貸の契約期間中なのに途中解約できる?
賃貸アパートやマンションは通常「契約期間は2年」とされているケースがほとんどです。
この契約期間内(住み始めてから2年以内)に解約したい場合でも途中解約はもちろん可能です。
ただ、違約金が発生することもあるので契約書を読んだり、大家(管理会社)に確認を取りましょう。
一般的には以下のような取り決めになっています。
- 「退去予告」をすれば違約金は発生しない
- 契約期間内の解約には違約金が発生する
ほとんどの賃貸の取り決めでは「○月で退去します」という退去予告をすれば違約金は発生しません。
この退去予告は契約書に「○ヶ月前までに通知してください」と書かれていますので、それを守れば違約金は不要なんですね。
つまり、今月で一人暮らしをやめるからといって、今月末に急に退去したら違約金が発生します。
ですから、まず大家(管理会社)に「○月いっぱいで退去します」と連絡し、ちゃんと退去予告をしてからにしましょう。
一人暮らしをやめる前に知っておきたい「続けるメリット・やめるデメリット」
いまちょうど一人暮らしをやめたいと考えている人のために
- 「一人暮らしを続けるとこんな良いことがあるよ」というメリット
- 「一人暮らしをやめるとこんな点で損するよ」というデメリット
を挙げてみました。
ひとつの判断材料になるはず。
一人暮らしを続けるメリット
私は時には辛い思いをしながら、20年以上も一人暮らしを続けてきました。
その長い歴史の中で「続けてきて良かった!」と思うメリットがこちら。
- 孤独への耐性がつく
- 経済感覚が養われる
- 料理の腕が上達する
- 恋人との同棲生活が自由にできる
- 誰にも注意されない自由な生活が送れる
まぁ、ひとことで言えば「たくましくなる」点でしょうか。
一人で生きていくためのサバイバル能力が磨かれるというか。
あとはやっぱり誰にも束縛されない自由こそ一人暮らしの最大のメリットでしょうね。
一人暮らしをやめるデメリット
一人暮らしをやめる人に承知しておいてほしいデメリットがコチラ。
- 実家への引越しにお金がかかる
- 会社や大学への通勤・通学時間が長くなる
- 実家暮らしの不自由さに初めて気づく
実家暮らしに戻れば、家にいれるお金は3~5万円くらい。
一人暮らしの生活コストは食費・光熱費・家賃を含めると10万円近いので、圧倒的に節約にはなります。
ただ、会社や大学には遠くなるので交通費はかかりますし、移動時間が余計にかかってしまいます……。
また、もうひとつ見逃せないのが、一人暮らしを経験したから分かるの実家暮らしの不自由さ!
これについては次章でくわしく。
【実体験】一人暮らしから実家に戻るストレス
私は大学入学と同時に一人暮らしを始めて、それから20年以上も一人で生活しています。
ただ、途中で家の事情から半年間ほど実家に戻った暮らした経験があるんですね。
そのとき強烈に感じたのが、実家暮らしのストレス!
起きる時間など生活習慣にいちいち干渉してくる親のおせっかい、家族に合わせて食事内容が決められる点、などなど不自由さはあちこちに。
これってずっと実家暮らしをしている人なら我慢できるかもしれません。
でも一旦、一人暮らしの「100%自由な生活」を経験するとストレスでしかありません……。
もちろん、食事を母親が作ってくれるから「料理をしなくてOK」、いつでも家族がいて話し相手がいるから「孤独とは無縁」などのメリットもあります。
でも私にとっては、自由と孤独を天秤にかけたら「自由」を優先したいなぁって、強く感じたわけで。
孤独と自由はトレードオフの関係なんですね。
まとめ
一人暮らしをやめたいと思ったら、とりあえずこんな対処法を試してください。
- 毎日、親に電話して声を聴く
- 週末だけ実家に帰る
- 一人暮らしをしている友達に悩みを相談する
- 家族(母親や兄弟)や友達を部屋に泊める(泊めてもらう)
- 両親に一人暮らしをやめたいと相談する
それでもやっぱり辛い、親元に帰りたいと感じたら、真剣に親に相談し、賃貸アパートやマンションの契約内容を確認しましょう
退去する1~2ヶ月前には連絡をする必要があります。
ただ、一人暮らしをやめると、せっかく手に入れた自由を手放す意味もあります。
よく一人で考えてから、友達や親に相談してみてくださいね。
コメント