- ゴキブリをおびき出す音はある?
- ありません。逆に逃げ出す音(周波数)はあると言われています。
ネット上では任天堂のゲーム機「wii」の稼働音が「ゴキブリをおびき出す」というウワサが流れています。
wiiはもう過去のゲーム機で現在はSwitch全盛の時代ですが、同じようにおびき寄せるとしたら使うのが不安ですよね?
しかし、ゴキブリにはちょっとくわしい私からすると、それは完全なデマ!
ここではそんな
- ゴキブリをおびき出す音がない理由
- ゴキブリを遠ざけるには大きな音が必要
- ゴキブリをおびき寄せるもの
- ゴキブリが嫌いな音はある?
などをまとめます。
ゴキブリをおびき出す音は「ない」理由
このウワサの発端は、2006年に発売された任天堂のゲーム機「wii」。
wiiやwii fit(フィットネスゲーム用の周辺機器)を使うと、ゴキブリが姿を見せるという報告からでした。
むかしWii F●tをすると電磁波でゴキブリが出てくるとかゆう都市伝説、あれガセだったのだろうか?
— ✧し ま✧ (@everKraCkseema) August 6, 2020
都市伝説的な「おもしろいウソ」と捉える人がいる一方、真に受けて信じる人も多かったようです。
ゴキブリは大きな音に逃げ出すから
そもそもゴキブリには耳がありません。
ですから、音を耳にして「良い音だなぁ、惹かれる音だなぁ」と感じるわけがないんですね。
ただ、それでもゴキブリには「触毛」という器官があり、この触毛で周囲の音(正確には空気の振動)を感じ取ることができます。
もしゴキブリの周囲で大きな音(振動)が起こったら、奴らは「危険!外敵襲来!」と判断して逃げ出します。
ですから、音を立てておびき出すことは不可能なんですね。
いまwiiを使う人は少ないですが、もちろんSwitchやPS4やPS5の使用もゴキブリには影響しません。
ゴキブリを遠ざけるには大きな音がある環境が有効
人間が寝静まった静かな台所や、誰もいない部屋に帰宅してドアを開けたらリビングにゴキブリがいた!
こんな経験は誰にもありますよね?
ゴキブリにとって静かな場所は「外敵がいない」と判断できる、安心できる環境です。
ですから、ゴキブリを遠ざけるには
- 人の話し声
- 人がバタバタと歩き回る
こんなガヤガヤとうるさい環境を維持するのが有効です。
そもそも部屋にゴキブリがいるのか不明な場合は「部屋にゴキブリがいるか確かめる方法6選」を参考に確かめてみてください。
【注意!】ゴキブリをおびき寄せるもの
「音」はゴキブリをおびき寄せることはありませんが、下記の物を放置していると確実にゴキブリを招きます。
- 食べかすや生ゴミ
- ストックした食材
- 油汚れ
- 髪の毛
- ビールの空き缶や空き瓶
食べかすや生ゴミ
ゴキブリは、人間が捨てた「食べかす」や「生ごみ」、または「ペットフード」などを好んで食べます。
これらの食べかすがある場所は、一定の温度や湿度が保たれていることが多いため、ゴキブリの生存や繁殖に適した環境となります。
そのため、ゴキブリを駆除するためには、まず食べかすを減らすことが必要。
食事やおやつを取る際には、食べかすが落ちないように注意し、食べ終わったらすぐにテーブルやカウンターを掃除することが大切です。
また、生ごみは密閉された容器に入れて、定期的にゴミ収集所へ出すようにしましょう。
さらに、食べかすを減らすだけでなく、ゴキブリが出にくい環境を作ることも重要。
キッチンや食事場所は、清潔に保ち、水滴や湿気を取り除くようにしましょう。
また、隙間や割れ目、排水溝などからの侵入を防ぐため、掃除や補修を定期的に行うことが大切です。
ストックした食材
キッチンやパントリーなどの食品の「ストック場所」はゴキブリにとって魅力的な場所になります。
ゴキブリは食物を求めて歩き回り、穀物や砂糖、油脂などを食べます。
人間が日常的に使用している
- 冷蔵庫に入れない玉ねぎやじゃがいも
- 調味料やスパイス
- 乾物
- 乾燥フルーツ
なども、ゴキブリにとっては魅力的な食物です。
さらに、食材をストックしている場所は、温度や湿度が高く、暗く、換気の悪い場合が多いため、ゴキブリにとって生存に必要な環境条件を提供していると言えます。
そのため、ストックした食材がある場所にゴキブリが出現することが多いです。
ゴキブリをおびき寄せるストックした食材を防ぐためには、定期的にストック場所の掃除を行い、食材をしっかり密閉して保管することが大切です。
また、食品の賞味期限を過ぎた場合は、すぐに廃棄するようにしましょう。
ストック場所の湿度を下げるために、除湿剤を使用することも効果的。
これらの対策を行うことで、ゴキブリをおびき寄せるストックした食材を減らし、住居内にゴキブリをおびき寄せるのを予防できます。
キッチンの油汚れ
ゴキブリは油一滴で5日間も生きられるそうです。
キッチンの油汚れは、調理中に誤って飛び散る油や、換気が不十分な場合に発生する油煙が原因……。
これらの油汚れが付着した場所は、ゴキブリにとって餌や隠れ場所として好都合な環境となります。
また、キッチンの油汚れは長期間放置すると、ニオイを放ち、菌やカビの繁殖も促します。
これらのニオイや繁殖した菌やカビの匂いもゴキブリにとっては餌のサインとなり、おびき寄せる要因となることも……。
そのため、キッチンの油汚れは定期的に掃除をして、清潔な状態を維持することが重要です。
特に、調理器具やシンク周辺、レンジフードなど、油汚れがたまりやすい場所は念入りに掃除するようにしましょう。
髪の毛
人間の髪の毛は、食べ物のカスや油汚れと同じく、ゴキブリをおびき寄せる要因のひとつ。
髪の毛には、人間の皮脂や汗などの分泌物が付着しやすく、その汚れはゴキブリにとって餌となります。
また、髪の毛は地面や床に落ちやすく、ゴキブリにとっては隠れ場所としても利用できます。
特に髪の毛がたくさん落ちる場所や、長時間放置された髪の毛が集まっている場所は、ゴキブリが好む環境となります。
そのため、髪の毛が落ちやすい場所や、集まりやすい場所は、清潔に保つことが重要。
髪の毛を掃除機で吸い取るなどきちんと処理することで、ゴキブリをおびき寄せにくい環境を作ることができます。
ビールの空き缶や空き瓶
ビールの空き缶や空き瓶は、ゴキブリを引き寄せる要因のひとつです。
ビールに含まれる糖分やアルコールの匂いが、ゴキブリを引きつけるのが原因だとか。
ビールは特に夏場に飲まれることが多く、暑い季節にはゴキブリの活動が活発になります。
そのため、空き缶や空き瓶を放置しておくとゴキブリを呼び寄せてしまうことが……。
また、ビールを飲むときに使うグラスやカップを洗わずにそのままにしておくと、残っているビールの匂いがゴキブリを誘引する要因となります。
さらに、ビールをこぼしてしまった場合には、キッチン周りに残った汚れもゴキブリを呼び寄せる原因になります。
これらの理由から、ビールの空き缶や空き瓶、グラスやカップ、こぼれた汚れを放置することは避けるべき。
また、ビールを飲む際には、空き缶や空き瓶はすぐに捨て、グラスやカップはすぐに洗うようにしましょう。
逆にゴキブリが嫌いな音はある?
ゴキブリをおびき出すような「好きな音」はありませんが、逆に「嫌いな音」はあるのでしょうか?
もしあるなら、それを利用しない手はないですよね。
23000Hzの周波数が嫌い
人間の聴力範囲を超えた23000Hz(23KHz)の高い周波数は、ゴキブリにとって非常に嫌な音とされています。
この周波数の音は、ヒトには聞こえませんが、ゴキブリの神経を刺激し、逃げ出す効果があるとか。
このように23000Hzの周波数は、ゴキブリを嫌がらせる効果があるため、ゴキブリを駆除するために活用されています。
この周波数の音を利用した電子機器は、ネットで購入可能です。
コンセントに差しておくだけでなので余計な手間はかかりません。
\23000Hzを発生させる超音波駆除器の2個セット/
超音波の有効性は賛否両論
ゴキブリの嫌う23000Hzの高い周波数(超音波)を発生させる装置は、じつは有効性について賛否両論があります。
ゴキブリは音(空気の振動)を耳ではなく、触毛で感じ取るのはすでに説明した通り。
普通の「音」を「耳」で聴き取るのは、音が届く範囲なら可能です。
しかし、超音波発生装置から出た「音波」をゴキブリが感じ取るには、直接カラダで受け止めないといけません。
ゴキブリたちは狭い隙間に隠れていますが、超音波は壁に当たると消えてしまいます。
つまり、隠れているゴキブリに届かせるのは難しいというわけ。
そんな理由から、超音波の有効性は認めるものの、ゴキブリの忌避効果は疑問視されているんですね。
手軽に試すにはスマホアプリ
効果があるかわからない機器にお金は出したくない……
という方は、手軽に試せるスマホアプリ(有料)もあります。
スマホの電源がオンになっていないと音がでないなど、不便な点はありますので、積極的にはお勧めしません。
まとめ
ゴキブリをおびき出す音はありません。
しかし、ゴキブリをおびき寄せるものはいくつかあり、食べカスやストックした食材、油汚れ、髪の毛、そしてビールの空き缶や瓶などが挙げられます。
一方、逆にゴキブリが嫌う音には23000Hzの周波数があります。
ゴキブリは人間には聞こえない高周波に逃げ出す生き物であるため、このような高い周波数の音を出す装置を利用して駆除する(追い出す)方法もあります。
ゴキブリを防ぐためには、これらのおびき寄せるものを取り除くことや、清潔を保つことが大切ですね。
コメント