市販されている冷凍チャーハンのほとんどは、自然解凍では食べられません。
よって、凍ったままの冷凍チャーハンをお弁当に入れても、そのままでは食べられません。
ここでは、さらにくわしく
- 冷凍チャーハンの弁当が自然解凍では食べられない理由
- 冷凍チャーハンを安全に美味しく弁当に入れる方法
こんな情報を解説していきます。
冷凍チャーハンを弁当に入れても自然解凍では食べられない3つの理由
冷凍チャーハンを凍ったまま弁当に入れて、そのまま自然解凍させて食べてはいけない理由は、この3つです。
- 加熱調理して食べるように注意書きがあるから
- 凍結する前に加熱されておらず危険だから
- パサパサで美味しくないから
では、ひとつずつ解説していきます。
加熱調理して食べるように注意書きがあるから
冷凍チャーハンのパッケージをひっくり返して、裏面の原材料名などを表示している欄にご注目ください。
以下の一文が見つかりますよね?
加熱調理の必要性|加熱してお召し上がりください。
そうなんです、冷凍チャーハンは基本的に加熱して食べるのがルール。
自然解凍してそのまま食べるようには作られていないんですね。
凍結する前に加熱されておらず危険だから
もう一度、冷凍チャーハンのパッケージ裏をごらんください。
以下の一文も書かれていませんか?
凍結前加熱の有無|加熱してありません。
この「凍結前加熱の有無」とは、
- 全く加熱をしていないもの
- 凍結直前に加熱をしていないもの
の両方を指していますので、まったく加熱をしていないとは限りません。
たとえば、冷凍チャーハンなら、ご飯・焼豚・卵などを炒めて加熱した後、ネギだけは加熱しないでそのまま冷凍させている場合があるそうです。
ネギなら生で食べられるから平気じゃない?
とは思いますが、弁当にいれて数時間持ち歩く場合、加熱していないと腐る危険性も若干あります。
パサパサで美味しくないから
冷凍したご飯(白米)を自然解凍させてから、温めないでそのまま食べたことはありませんか?
私は一度だけあるんですが、パサパサして、それはそれはまずかったですよ……。
白米と比べてチャーハンはパラパラの方が美味しいし、油で米粒がコーティングされているので、しっとり感があります。
そのおかげで自然解凍したのを食べても、白米ほど不味くはありません。
でも、やっぱり加熱して食べるように設計されているので、美味しくないことは確かです。
各メーカーの冷凍チャーハンを調査してみた!
自然解凍では食べられず、弁当に詰めてそのまま持っていけない冷凍チャーハンの条件は、以下の表示がされている商品です。
凍結前加熱の有無|加熱してありません
加熱調理の必要性|加熱して召し上がってください
では、現在スーパー等で購入できる冷凍チャーハンの表示はどうなっているか、私が個人的に調査してみました。
その結果、該当したのがこちらの商品。
- 本格炒め炒飯(ニチレイ)
- ザ・チャーハン(味の素)
- 極上炒飯(セブンプレミアム)
これらの冷凍チャーハンは自然解凍では食べられません。
では、どうやってお弁当に入れていけばいいのでしょうか?
安全に美味しく冷凍チャーハンを弁当に入れて持っていく2つの方法
冷凍庫に眠っている冷凍チャーハンを弁当に入れる方法は、この2通りあります。
- 電子レンジで温めてから弁当箱に入れる
- 会社(出先)で食べる直前に電子レンジ温める
それぞれくわしくご紹介していきましょう。
電子レンジで温めてから弁当箱に入れる
普通に入れるなら、まぁ、この方法でしょうね。
やり方の手順がこちら。
- 電子レンジで表示時間通り冷凍チャーハンを加熱する
- 冷ましてから弁当箱に詰める
- 他のおかず類を詰めて蓋をする
もちろん、電子レンジではなくフライパンで炒めてもOKです。
ちなみに弁当箱に入れるご飯の量は250~300gが平均的。
冷凍チャーハンは、加熱して水分が飛ぶと重量が減ります。
ですから450g入りの商品なら、半分より少し多めを袋から出して温めるとちょうど良いですよ。
会社(出先)で食べる直前に電子レンジ温める
冷凍したチャーハンをそのまま弁当箱に入れて、お昼に会社等の電子レンジで温める方法もあります。
アツアツで本来の味が楽しめるとあって、意外と実践者は多いとか。
溶けるにしたがって水分が出ますから、おかずと一体になった弁当箱より、密閉できるスープジャーやランチジャー(電子レンジ対応)に入れるのがベスト。
お昼を食べる頃までに弁当箱のなかで自然解凍されるので、温め時間はやや短めにすると良いでしょう。
スープジャーに入れてはいけないもの3種類!サーモス&象印
「冷凍チャーハン弁当」を前日から準備するには?
翌日の昼食として、冷凍チャーハンを詰めたお弁当を持っていく場合。
その際は、前日の夜に弁当箱に凍ったままの冷凍チャーハンを入れ、弁当箱ごと冷凍庫に入れておきます。
そして、当日の朝に電子レンジで温めるか、凍ったまま持っていきましょう。
楽をしたいからといって、前日から以下のような準備をするのはNGですよ。
- 冷凍チャーハンを電子レンジでチンして冷蔵庫、または常温で保存
- 冷凍チャーハンを弁当箱に詰め、冷蔵庫、または常温で自然解凍
電子レンジで温めた状態で長時間置くと、水分が飛んでパサパサになります。
また、自然解凍したチャーハンを長時間置くと、水分が出て腐りやすくなりますから。
冷凍チャーハンは冷めても美味しい!
私はたまに家で温めた冷凍チャーハンを弁当箱に詰めて会社に持っていきます。
お昼に食べると、作って(温めて)から4~5時間は経っていますが、ポロポロになることもなく冷めても美味しく食べられていますよ。
コンビニやスーパー、あるいは崎陽軒でも「チャーハン弁当」があるくらいなので、弁当のご飯がチャーハンでも違和感はありません。
というか、どうせ冷めて水分が飛んだご飯を食べるんですから、最初からパラパラのチャーハンのほうが諦めもつくってもんです。
まとめ
冷凍チャーハンは
- 加熱調理して食べるのが決まり
- 凍結前に加熱されていない具が含まれる
- パサパサで美味しくない
この3つの理由から温めずに弁当に入れて、自然解凍で食べるのは危険&推奨できません。
弁当に入れる際は
- 電子レンジかフライパンで加熱して冷ます
- 冷凍状態で弁当に入れて食べる直前に加熱する
こうすれば美味しく安全に食べられます。
朝に加熱すれば昼までなら、冷めても美味しいのは私が保証しますよ。
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