- 一人暮らしのカレーのコスパ
- カレーの自炊で食費が下がる人の条件
- コスパが高いカレーの作り方
自炊歴20年以上で、カレー好きな管理人が解説します。
一人暮らしが作るカレーのコスパ(一食分)はどれくらいか、気になる人は多いハズ。
作るのは簡単だけど、材料費はけっこうかかるし、煮込む時間も長いし……。
そんな疑問や悩みを持つ人は必見ですよ。
一人暮らしが作るカレー(一食分)のコスパは164円
一人暮らしの人が自分のためだけに一食分のカレーを作った場合、いくらかかるのでしょうか?
答えを先に言っちゃうと、一食当たり164円です。
そもそもカレーを作るには最低限、以下の材料が必要です。
- カレールー
- 肉(牛肉or豚肉or鶏肉)
- 玉ねぎ
- にんじん
- じゃがいも
これを踏まえて、一食分に必要な材料費を表にまとめてみました。
材料名 | 一食分の分量 | 一食分の価格 |
カレールー(8皿分で販売) | 1皿分 | 25円 |
肉(豚こま肉) | 50グラム | 60円 |
玉ねぎ | 大玉で1/4個 | 18円 |
にんじん | 1/3本 | 24円 |
じゃがいも | 1/2個 | 37円 |
以上をすべて合計すると、164円になります。
一人暮らしのカレーのコスパは、思ったより高いですね。
大学の学食や会社の社員食堂のカレーは安いと思っていましたけど、それよりも安くあがります。
もちろん、これ以外に炒めるための油とガス代、それに加えてご飯が必要なのは言うまでもありませんが。
自炊カレーとレトルトカレーのコスパ比較
では、自分で作るカレー(自炊カレー)とレトルトパウチに入ってる温めるだけで食べられるレトルトカレーでは、どちらがコスパに優れているのでしょうか?
代表的なレトルトカレーと比較してみたのがこちら。
カレーの種類 | 一食あたりの価格 |
自炊カレー | 164円 |
【大塚食品】ボンカレーゴールド(中辛) | 140円 |
【ハウス】カリー屋カレー(中辛) | 90円 |
【ハウス】カレーマルシェ(中辛) | 245円 |
【無印良品】素材を生かしたおうちのこだわりビーフカレー | 250円 |
このように一部の高級な商品を除くと、やっぱりレトルトカレーのほうがコスパは高いです。
自炊カレーはこれにガス代も加わるので、もう少し差が開くはず。
ただ、自炊カレーのほうが野菜や肉が多くて栄養価が高く、味も美味しいはずなのでトータル的な満足度では自炊カレーに軍配が上がるでしょう。
コスパが高いカレーの作り方【5つのコツ】
カレーは作り方次第で、コスパが高くもなるし安くもなります。
なんとなく気まぐれで作ると、意外なほど高級な料理になってしまうので要注意!
一人暮らしで初めて料理をする人が、凝った食材で作ると余計にそう……。
コスパを高めるためのコツがこちらの5つです。
- 作り置きして材料費とガス代を節約する
- 肉は豚肉か鶏肉にする
- 安いカレールーを買う
- 野菜は古くなった「おつとめ品」を探す
- 保温フードカバーで煮込み時間をカットする
作り置きして材料費とガス代を節約する
カレーに限らず、どんな料理でも一食分だけ作るとコストがアップします。
特に野菜類はバラ売り(一個)で買うよりも、何個か袋詰された商品を買うほうが安くなるんですね。
また、煮込むためのガス代も一食だけを作るより、数食分をまとめて作ったほうが節約になります。
肉は豚肉か鶏肉にする
カレーに入れる肉は、以下の3種類から選ぶのが一般的。
- 牛肉
- 豚肉
- 鶏肉
それぞれビーフカレー・ポークカレー・チキンカレーと、使う肉によって味が変わりますし、人それぞれ好みも変わるでしょう。
ただ、牛肉を選ぶとコスパは一気に落ちてしまいます……。
それぞれの肉の100g当たりの価格がこちら。
肉の種類 | 価格(100g当たり) |
牛肉(カレー用ブロック・外国産) | 230円 |
豚肉(カレー用ブロック) | 130円 |
鶏肉(若鶏ムネ肉) | 60円 |
もっともコストパフォーマンスが高いのが鶏肉、続いて豚肉です。
安いカレールーを買う
カレーのルーはメーカーによって倍近く価格差があるって知ってましたか?
各社のカレールーの価格を比較した表がこちらです。
商品名/メーカー | 分量 | 価格 |
バーモントカレー(中辛)/ハウス | 230g(12皿分) | 210円 |
ジャワカレー(中辛)/ハウス | 185g(9皿分) | 210円 |
ゴールデンカレー(中辛)/エスビー食品 | 198g(10~12皿分) | 180円 |
プレミアム熟カレー(中辛)/グリコ | 160g(8皿分) | 230円 |
香りと旨みの焙煎仕立てカレー(中辛)/トップバリュ | 150g(8皿分) | 105円 |
コクと香りの味わいカレー(中辛)/セブンプレミアム | 8皿分 | 127円 |
ホテル・レストラン用業務カレー(中辛)/業務スーパー | 200g(10皿分) | 118円 |
トップバリュはイオン系スーパー、セブンプレミアムはヨーカドー系スーパーのプライベートブランド(PB)です。
他に業務スーパーが販売しているルーもPB商品のひとつ。
ルーによって味が違うので、一概に安い商品を勧めるわけにはいきませんが、コスパを抑えるならPB商品がベストでしょう。
野菜は古くなった「おつとめ品」を探す
野菜は時期や天候によって値段が乱高下します。
どうせなら新鮮な野菜を選びたいですが、価格を抑えるなら売れ残った商品を集めた「おつとめ品」の棚がおすすめ。
おつとめ品とは入荷から時間が経って傷んできた生鮮品を値下げして売るコーナーです。
ものによっては半額以下で買えることも!
保温フードカバーで煮込み時間をカットする
カレーはじっくりと煮込んだほうが、肉や野菜のエキスが溶け出したり、具材がホロホロになって味が良くなります。
ただ、煮込む時間だけガス代がかかるのがネック……。
そんな煮込む時間をカットしてくれるのが、保温フードカバーです。
ある程度、煮込んだ後に鍋をこの保温フードカバーに入れておけば熱が逃げにくいため、煮込んでいるのと変わらない状態が続きます。
そのおかげでガス代を節約しつつ安全に長時間、加熱調理ができるというわけ。
もちろん、カレー以外にもシチューや味噌汁、煮物などの加熱調理にも使えるので自炊する人は持っていて損はないキッチングッズのひとつです。
カレーを自炊すると食費が下がる人の3つの条件
それでもまたカレーのコスパが気になる一人暮らしの人に、私が思う「カレーを作るとお得な人」の条件を3つ挙げてみました。
それがこちら。
- カレーが大好物で連日食べても飽きない人
- 買った食材がよく余る人
- 小分けにして冷凍する作業が面倒じゃない人
あなたはどれかひとつでも当てはまるでしょうか?
カレーが大好物で連日食べても飽きない人
カレーはコスパが高いとはいえ、一食より二食、二食より三食分を作るのがベター。
とはいえ、一人暮らしだと自分以外に食べてくれる人はいないので、連日食べ続ける必要があります……。
カレーが大好物で続けて食べても飽きない人ならきっと大丈夫でしょう。
買った食材がよく余る人
一人暮らしで困るのは、買った肉や野菜が一人には多くて、どうしても余ってしまうこと。
でも逆に冷蔵庫にそうした食材が余りがちな人は、カレーの自炊に向いているし、コストが下げられるんですよ。
カレーはどんな肉にも、ほとんどの野菜にも違和感なく対応できるので、余っている食材の「在庫一掃」に向いた料理。
食材が余りがちな人ほど、カレーをレパートリーに加えてほしいですね。
小分けにして冷凍する作業が面倒じゃない人
「コスパを高めるカレーの作り方」で書いたように、カレーは一人分ではなく数人分まとめて作ったほうがベスト。
できれば大鍋でカレールー1箱分(8~10人分)を作ると、材料費やガス代の節約になります。
ただ、まとめて作ってもさすがに10日連続でカレーを食べ続けるのは苦痛でしょう。
そこで一食分ずつタッパー等に小分けにし、冷凍する必要があるんです。
けっこう面倒なので、マメな性格な人向きな作業ですね。
「一人暮らしはカレーを作るな!」は本当か?
いっとき「一人暮らしはカレーを作るな!」という話が話題になりました。
なんでも一人暮らしの人がカレーを作ってしまうと
- 長時間かけて凝ったカレーを作る
- しかし食べるのは一瞬で終わってしまう
- おかわりをしても一瞬で終わる
- そこから自炊に関して虚無感を持つようになる
ということらしいです。
たしかに納得できる面もありますが、なにもこれはカレーに限ったことじゃありません。
いい意味で手を抜いて、さっと短時間でカレーを作れば、こんな虚しさを感じずに済みますから安心してください。
カレールーは長い時間をかけて各メーカーが開発競争をしているので、下手に素人が味をいじらないほうが美味しくできますし。
まとめ
一人暮らしにとってカレーは、コスパの良い料理の筆頭であることは間違いありません。
私の調査では「一食164円」で仕上がると判明しましたから。
さらにもっと安い肉やカレールーを使えば、150円以下に抑えることも可能でしょう。
安い食材で短時間で仕上げる!これが自炊歴20年の管理人からのアドバイス。
カレーライスに必須の「ライス(ご飯)」の買い方については、こちらの記事をご覧ください。
一人暮らしは米を何キロ買うべき?1ヶ月の最適な量がコレ!
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