家の中だけじゃなく「家の外」でもゴキブリをよく見かけませんか?
そうなると、屋内用のブラックキャップを屋外にも置いてみたくなります。
でも、こんな疑問が浮かんできませんか?
- ブラックキャップ(屋内用)を屋外に置いても効果ある?
- そもそも屋内用と屋外用ってどう違う?
- 屋外用はどこで買える?
つまり「流用できるの?」っていう疑問ですね。
そこで、ここではブラックキャップ使用歴が長い私がビシッと回答していきますね。
ブラックキャップの屋内用は屋外でも使える?
ゴキブリが屋内に毎年出て困っている家は、家の外でもしょっちゅう見かけるもの。
夜、会社から帰宅したら家の外壁を動き回る「黒い影」を見かける……。
ベランダで洗濯物を取り込もうと出たら、ささ~っと物陰に隠れる姿が一瞬目に入る……。
こういった屋内に侵入する恐れがあるゴキブリに対して、屋内用のブラックキャップを設置したらどうなるのでしょうか?
退治する効果はバッチリあります!
屋内用のブラックキャップは、屋外にいるゴキブリに対しても有効です。
屋内用も屋外用も使われている毒の成分は一緒なので、食べればゴキブリは数時間後に死んでしまいますよ。
退治する効果に差はありません!
また、すぐに死なずに屋外のどこかにあるゴキブリの巣へ戻り、そこでフンをしたり、息絶えれば、仲間のゴキブリたちも連鎖反応で死んでしまいます!
それでも屋外では使ってはいけない2つの理由
たとえ屋内用でも屋外で使えば、ゴキブリ退治効果は間違いなくあります。
しかしそれでも使わないほうがいい理由が、以下の2つ。
- 雨で薬剤が流れてしまうから
- 風で飛ばされてしまうから
雨で薬剤が流れてしまうから
ブラックキャップの屋内用は設計段階から家の中でしか使わないことを想定して作られています。
ですから、外の天候には対応できないんですね。
その最たるものが「雨」。
ザーザーと雨がブラックキャップに当たると中に仕込まれている毒のエサまで浸透し、エサ自体が柔らかくなって溶け出したり、毒の成分が流れてしまいます。
するとゴキブリに食べさせたい毒の効果が薄れたり、エサ自体が無くなってしまうでしょう。
最近、ゲリラ豪雨が多いですよね……。
こうなったら、もうただの置物と化してしまいます……。
風で飛ばされてしまうから
ここ数年は大型の台風が一年に何度も日本列島を通過します。
そこまでの大型台風が来なくても、小さな台風は何度もやってきますし、突風が吹き荒れる嵐のような天候は年に何回もありますよね?
ブラックキャップは軽いプラスチックケースなので、強い風が吹けば、いとも簡単に吹き飛ばされてしまいます……。
せっかくゴキブリが侵入しそうな玄関ドアの前とか、ベランダの室外機のそばにピンポイントに置いたところで、風が吹いたらコロコロ移動しちゃいますよ。
ブラックキャップって超軽いので。
もしかしたら、一軒家だったら隣の家の庭、アパート・マンションだったら隣室のベランダまで飛ばされてしまうことも!
そうなったら迷惑ですよね、だからやめたほうがいいんです。
ブラックキャップの屋内用と屋外用の違い
ブラックキャップは何もメーカーが儲けたいために、わざわざ屋内用と屋外用の2パターンを販売しているわけじゃないんですよ。
家の中と外では条件が違いますので、それぞれの「環境に合わせた設計」になっているんですね。
では具体的にどういう違いがあるのかチェックしてみましょう。
有効成分の違い
では最初に肝心の中に入っている有効成分(ゴキブリに対する毒)の違いについて。
- 屋内用→フィプロニル0.05%(w/w)
- 屋外用→フィプロニル0.05%(w/w)
毒の種類についてはどちらも「フィプロニル」を使っていて全く一緒ですし、含有量も同レベルです。
容器が違うだけで、中身は一緒!
なので、どちらがゴキブリに対して強力か?という「違いは無い」と思って間違いありません。
機能の違い
屋外用には普通のブラックキャップ(屋内用)にはない特別な機能があるんです。
それがこちらの3点。
- 排水機能が付いている
- 防水機能が付いている
- エサが耐水処方されている
屋外用のブラックキャップは雨に濡れても大丈夫なようにケースに「排水・耐水」機能が施されています。
このおかげでいくら雨に打たれても水浸しになったりしません。
つまり水に対して超強いってことですね。
また、毒入りのエサについても、雨(水)に溶けにくいように耐水処理がされたものが入っているんです。
屋内用と屋外用の最大の違いが「雨への対応力」にあると言えます。
付属物の違い
ブラックキャップ屋外用には「固定テープ」が付属されています。
この固定テープは、以下の2つ。
- 外壁やエアコンの室外機の側面にブラックキャップを固定するため
- 地面に置いても風で飛ばされるのを防ぐため
かなり強力なテープなので、大型台風が来ても隣の家の敷地へ飛ばされる……なんてことはありませんよ!
個数の違い
ひとつのパッケージに何個入っているのか、比較してみます。
- ブラックキャップ(屋内用)・・・12個入り
- ブラックキャップ(屋外用)・・・8個入り
屋内用のほうが置く場所が多いせいか、4個多く入っています。
屋外用は手の込んだ作りになっているため、一個あたりのコストが高く、そのために個数が少ないのかもしれません。
値段の違い
現時点でのブラックキャップの値段はこのようになっています。
- ブラックキャップ(屋内用/12個入り)・・・551円
- ブラックキャップ(屋外用/8個入り)・・・507円
これを一個あたりの値段に換算すると
- 屋内用・・・約46円
- 屋外用・・・約63円
このように屋外用の方がやや割高。
この値段の差の理由は、屋外用が雨対策がされていて、固定テープが付属されているためだと思われます。
色の違い
ブラックキャップ本体の色にも違いがあるんです。
- ブラックキャップ(屋内用)・・・黒
- ブラックキャップ(屋外用)・・・灰色(グレー)
屋外用はグレーなので、どこに置いても「目立たない」とパッケージにも書かれていますね。
一方、屋内用は黒なので、白を基調としたインテリアの部屋に置くと非常に目立ちます……。
わりと自己主張が強いデザイン……。
本当に真っ黒なので、暗い部屋で見ると一瞬ゴキブリかと間違うこともあるので、個人的には屋内用も黒以外の明るい色に変えてほしいですね。
ブラックキャップ屋外用が売ってない!買える店はどこ?
ブラックキャップの屋外用を買いに行ったけれど、スーパーやドラッグストアでは置いてなかったと落胆していませんか?
私も試しに近所の大手ドラッグストアと、24時間営業のイオン系のスーパーを見て回りましたが、置いていませんでした……。
仕方なく少し離れた場所にある大型のホームセンターへ行ってみたら、陳列棚に発見!
普通のブラックキャップ(屋内用)はどのドラッグストアやスーパーでも一年中置いてありますが、屋外用は置いていないことがほとんど。
品揃えの良いドラッグストアならあるかもしれませんが。
というわけでブラックキャップ屋外用がほぼ確実に買えるお店は
- ホームセンター
- アマゾンや楽天市場などのネット通販サイト
このどちらかになります。
ブラックキャップ屋内用を屋外用へ改造してみよう
ブラックキャップ(屋内用)を室内に数か所置いたけど、何個か余ってしまったとき。
こんなとき、この室内用を屋外用として使いたいと思うのは当然ですね。
ただ、これまで説明したようにそのまま使ってしまうと、雨や風に弱いため、すぐに効果を失ってしまうか、飛ばされて紛失するのは火を見るより明らか。
そこで、屋内用を屋外仕様へ改造してみては?
用意するものは、雨に濡れるのを防ぐためイチゴのパックと両面テープでだけ。
【作り方】
- イチゴパックの側面(4面すべて)にゴキブリが入れる小さな穴を開ける
- パックの中の底面にブラックキャップ(屋内用)を両面テープで固定する
- パックの開けた上部分はサランラップかアルミホイルを張って蓋をする
そして、屋外の設置したい場所の壁や地面に両面テープで固定すれば完了!
パックが雨が防いでくれるので、中の薬剤が長持ちします。
小学校の工作の時間を思い出しますね。笑
……でも、ここまで考えてみて、私はすっかりやる気を失いました。
こんな手をかけるくらいなら最初から屋外用を買ったほうが楽ですもの(笑)
ブラックキャップ屋外用のQ&A
「ブラックキャップ屋外用」を使う前の人、実際に使ってみた人はいろんな疑問が浮かぶようですね。
実際に使ったことがある私が、その疑問に回答していきましょう。
Q.1屋外用と屋内用は併用しないほうがいい?
結論からいえば、まったく問題ありません。
むしろ併用すべきだと思います。
「ブラックキャップ(屋内用)」を部屋の中に徹底的に置いたのにゴキブリの数が減らなかった人が、家の外に「屋外用」も合わせて置いたらピタッと姿を見なくなったケースもあるくらい。
それってつまり、いくら屋内でゴキブリを退治できても、外から侵入してくるゴキブリが絶えなかったせいでしょうね。
家の中にいるゴキブリも、外からの侵入者ですからね。
屋内用はあくまで今現在、家の中に潜んでいるゴキブリを殲滅する役割。
一方、屋外用はこれから家の中に入ろうとするゴキブリを水際でシャットアウトする役割。
そう解釈すれば、「どっちか」ではなく「どっちも」必要だと分かりますよね。
Q2.隣近所のゴキブリまで駆除できる?
屋外用のブラックキャップを置くと、敷地外からゴキブリを集めてしまうとか、ご近所一帯のゴキブリまで連鎖的に駆除できるといった噂があります。
しかし、それはまったくのデマ。
ブラックキャップにそこまでの力はありません!
効果があるのは、せいぜい家の周り数メートル以内。
隣の家のゴキブリまで引き寄せたりしませんし、隣の家のゴキブリまで殲滅するほどの威力はありません。
Q3.ベランダに置くと洗濯物に成分がつかない?
マンションやアパートにお住まいの人は、ブラックキャップ(屋外用)を置くとしたら、ドアの外の廊下(共有部分)か、ベランダに限られるはず。
失礼ではありますが、マンションやアパートのベランダって、どこも狭いですよね?
洗濯物を干すと移動できないくらいになります。
私の部屋のベランダもスゴく狭いですよ……。
それだけ狭いと慌てて洗濯物を取り込むときに、下に落としてしまうことも。
そうなると心配なのがブラックキャップに洗濯物が触れたら毒の成分が付かないかということ。
でも、その点は経験からいってまったく問題ありません。
そもそもブラックキャップは毒エサがプラスチックケースの内部に包まれているので、外には露出していませんから。
洗濯物が触れたら「不潔だな」とは思いますが、実害はゼロだと思って間違いないです。
Q4.植物に悪い影響を与えない?
ベランダや庭でプランター栽培している方も多いですね。
私も狭いベランダで野菜や花を育てているのでわかるのですが、プランターの裏にはよくゴキブリが潜んでいるんですよ。
ゴキブリって湿っていて暗い場所が好きなので、仕方ありません……(泣)。
なのでブラックキャップ(屋外用)を置くときはプランターの後ろは絶対に外せないポイント!
ブラックキャップの中身は毒エサ剤なので、植物へ悪影響があるかなと心配に思う気持ちは分かりますが、私はまったく感じてないですね。
私は食べるための野菜も栽培しています。
だから念の為、野菜用のプランターは床にレンガを敷いて一段高くし、ブラックキャップに当たって流れた雨が直接触れないように工夫しています。
野菜じゃなく、ただの草花ならそこまでする必要はないはず。
そもそも屋外用はエサに入った薬剤が流れないように工夫されているため、最初からこんな心配は杞憂かもしれません。
Q5.ブラックキャップのそばでダンゴムシが死んでいるのはなぜ?
ブラックキャップ(屋外用)を外に設置すると、そのそばでダンゴムシが何匹も丸まって死んでいる現場に遭遇します。
どうやらダンゴムシもブラックキャップのエサを食べるみたいですね。
こればっかりは仕方なく、かわいそうですが防ぐ手立てはありません……。
ただ、ダンゴムシは体が小さいため、よっぽど大量にいなければ中のエサがすべて食べつくされることはないので、無視していいと思います。
ダンゴムシは体がミニサイズなので、ブラックキャップの毒成分が早く効いてしまうのでしょう。
そして、なおかつ移動速度が遅いので、食べた現場から離れないで死んでしまうと推測できます。
一方、ゴキブリの方は毒エサを食べてもすぐには効かず、また逃げ足も速いので現場からは素早く逃走……。
だからゴキブリの死骸は目につきにくいんです。
でも、そのおかげで毒エサをたっぷり食べたゴキブリが仲間が待つ巣へ帰って、そこでフンをしたり、やがては死ぬために、巣ごと全滅!
まさに、願ったり叶ったりじゃないでしょうか。
まとめ
ブラックキャップの屋内用を屋外でも使っていいのか、効果はあるのか解説してきました。
ここまでの結論をまとめます。
- 屋内用は屋外でも効果はある
- しかし雨や風に弱いから使うべきではない
- 屋外用は耐水・耐風機能がある
- 屋外用はホームセンターかアマゾン・楽天で買える
- 両方を併用するのがベスト
というわけで、屋内用が余っても屋外では使わず、屋内のゴキブリが出やすい部屋に多めに置いたほうがいいですよ。
屋外用は内容量が少ないものの、置く場所は家の中への侵入経路だけに絞ればいいので、意外と個数は少なくて済むはずです。
賃貸アパートやマンションなら8個あれば十分かと。
ブラックキャップの最適な置き場所については、以下のの記事をご覧になってみてください。
ブラックキャップの置き場所【完全版ガイド】26か所を解説
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